恫喝か交渉か
なぜウルトラマンは
人類を愛したのだろう
現代ならではの手に汗握る描写と
現代だからこそ眉をひそめる描写に
賛否の声が心から溢れ出る
「人類はまだ幼い」
再び開いた目には何がみえ>>続きを読む
鍵は2つ持っているけれど
今、帰るべき家はない
偶然訪れた部屋には
春の花を思わせる新しい友人
窓からはあたたかな陽が注ぐ
恋と哲学
嫉妬と陰謀
現実と空想
ぎりぎりのバランスは
何かが変わった>>続きを読む
漫画と現実の交差点
彼女が車で向かう先は
最終回まで分からない
「うそぉん」
堰き止めていた感情が
やさしく、丁寧な質問で
崩壊する
多くは語られないが
全てを察するには容易い
彼女の支えになるならば
重い荷物だけでも
引き受けたい
「ダンゴムシみたい」
二人の旅に
よう>>続きを読む
月が何度満ち欠けようが
あの時見つけた二人の居場所は
今も変わらずここにある
二人の叫びが聞こえないならば
二人の目を見て話せないならば
二人の流れ行く先に
干渉することは許されない
「人は見たい>>続きを読む
どれだけ消毒液を撒いたって
貧富の差が生む世界は変わらない
そんな現実を写すミラーには
親友のドロップキックが
ちょうどいい
「屋上の切干大根を食べておくれ」
届かないトイレットロールもあれば
届>>続きを読む
見えているものを隠し
見えていないものを映す
憑依が嘘だったとしても
マイクが拾った抱擁の音は
確実に響いた
「雨音は聞こえる。雨粒も見える」
傘に入ったら?
濡れなくたって
雨に降られているの>>続きを読む
触れ合うことのない触れ合い
そこには
性が静かに滴っている
「触れるのが怖いものは何?」
魚と水の関係
ポリプテルスが
頭から離れない
答え合わせは不要だ
始まりも終わりも
ぼくには少しもしっくりこない
このレビューはネタバレを含みます
くすぐりすぎたのだろう
時間をかけて
愛は死に近づいていく
笑っていたはずのふたりの世界には
いつしか黒い雨が降り
その様子から
アネットは目を離さない
「We love each other s>>続きを読む
明け方の空のように
一見美しい
薄い青春
「いつかは終わる」
フジロックは行った方がよいでしょう
自由、尊厳、未来のために
国民は立ち向かい続ける
何度侵攻されようが
白旗はあげない
革命の鐘は
今も鳴り続けている
「パパ、大きくなったら私がやっつける」
まだ殺し合いで
問題を解決しようとして>>続きを読む
耳が聞こえないからこそ
娘の葛藤が伝わる
口がきけないからこそ
娘への愛が伝わる
家族のために
夢のために
彼女は
後悔のない航海に出る
「分かり合えない気がして」
彼女の歌声は聞こえなくても>>続きを読む
モルタルコンクリセメントは
恋も固めることになる
お互いに書かずにはいられない恋物語
眩しすぎて、面白すぎて、
どうか目を隠してほしい
「教わったことは教えられる」
大人は判ってくれていた
娘を>>続きを読む
強すぎる津軽弁と三味線に
とにかく没入
模倣から始まる言葉と楽器は
下手なオリジナルより
ずっと個性的だ
「おけぇえりなすぁえませ、ごすずんさまあ」
見上げてばかりだった大都会青森も
父と見下ろ>>続きを読む
歩んできた道を少しずつ巻き戻す
何気なく迎える誕生日には
それぞれがちょっとだけ思い出してしまう
一日があった
一年に一度だけ
たまには
迎えにいったっていいだろう
「あなた、映画スターにならない>>続きを読む
「本人」の旗を揺らし
ゆっくり、けれども一歩ずつ着実に
自転車は進む
香川1区でうねり始めた小さな波は
確実にぼくの心を動かした
旅はまだ途中だ
これからは、見守る以上の行動が
ぼくらには求められよう>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
二度目の銃撃戦を終え
同じ孤独を抱えるふたりは
最後の出会いを果たした
彼らは
唯一の理解者だった
「自由の国だろ?」
渋味溢れる大人の追いかけっこには
絶対に巻き込まれてはいけない
セールス>>続きを読む
世間には常識があり
青年には想いがある
もっと大きく目を開けて
いっそ乱れてしまえばいい
「スーっと出てきて、パーっと消える」
列車でなくなった二人の距離は
銀山の湯気に消えていく
乱れた髪>>続きを読む
周囲の雑音に耳を塞ぎ
ミルクと戦地に日々浸かる
なにがおかしい?
少女も、猫も、
タイ料理店も、ラジオDJも、
彼の非凡な魅力に気付いている
「どうして大人なのに奥さんいないの?」
「わからない>>続きを読む
人間とエイリアンの暮らし
エイリアンは少し醜い
しかし本当に醜いのは
異物を平然と排除する
私欲を何よりも優先する
人間なのだろう
か弱いエイリアンの存在が
エイリアンになっていく過程が
そう強く>>続きを読む
まもなく地図から消える街
争う二つのグループは
それぞれのグルーブで
踊り歌い、泣き笑う
オリジナルから60年
観客を掴んで離さない恋物語はそのままに
観客は直視できない恋物語に苦渋をなめる
こん>>続きを読む
そこに山があったから
大自然を前に
ふたりは自然に求め合う
「何を待ってるの?交尾の合図?」
言葉を使わずに
雄弁に語るふたり
「新婚生活は電話で事足りる」
山と妻は見ていた
シャツが重なり>>続きを読む
生い茂る情報の森に
氾濫するセリフの洪水
ウェスのアートフェスティバル
豊かな色彩と
豊かなレアセドゥは
どうしたって奇跡かな
「筋肉が恥ずかしい」
細かい情報は気にしなくていい
お目当てのキャ>>続きを読む
羨ましすぎる青い夏
7人のユニークな侍たちが描く
手づくりの時代劇は
勝新に並び、清く尊い
「わたし、とんでもない奴なんです」
「ライバルなら、決着つけなきゃ」
何度もやり直したラストシーン>>続きを読む
たとえそれが故意ではなかったとしても
たとえそれが恋であったとしても
起こしてしまった過ちは
消えてなくなることはない
全男性をひとまとめにするつもりはないが
全男性が思いめぐらせるべきだろう
「>>続きを読む
悲劇か喜劇か
緊張と緩和が入り混じるお家騒動
3代目が流した血も
ブランドの未来には不要だった
「GUCCIとは、そう俺が定義するかだ」
俺とは誰だったのか
「物語には始まりと終わりがある」>>続きを読む
徹底的な取材と裏取り
鳴り止まないタイプライターが
腐敗を炙り出す
「二人を見捨てるな」
軽快に出発した好奇心の旅
行き着く先は
ロシア国家の深海だった
国家主体のドーピング
裏切り者の排除
政治圧力による抑制
スパイ映画にしては驚きはないが
現実にしてはあまりにも恐ろしい
「君はM>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
陰鬱な調べの下
兄は変わり、弟は自立し
妻は壊れ、子は目覚める
口笛で支配する男たちの館には
持ち込むことのできない秘密が
物語を大きく運んだ
「いいもんだな。一人じゃないって」
タバコを燻らせ>>続きを読む
裏切りの逢瀬
軽薄な約束
本音から溢れ出る暴力には
身を任せた方が楽だろう
「あなたには真がない」
偽りの真は透けてみえるが
それは誰だって同じで
上手く付き合っていかないと
生きていけそうにな>>続きを読む
ノーメイクがつくる美しい表情
恐怖が、悲壮が、絶望が、諦観が、
これ以上ないほどの接近と
流れ止むことのない涙から
痛切に染みわたる
アンナ・カリーナも泣くわけだ
「死ぬのがこわいです」
彼女>>続きを読む
ちょっと世界が暗い時
この映画を見ればいい
ノッティングヒルから
誰もが願う愛の
誰もが笑う愛の
旅に出れる
「シュールだけど楽しかった」
最も微笑んだのは
ミスター、タキヤマ
なりたい自分はどこにいるのか
そんなこと大人にだって分かりっこない
誰かがいるテーブルを囲い
誰もいないプールに足を浸す
ひとまず、いまはこれで十分だ
「下書き保存だけが溜まっていく」
ちょっと>>続きを読む
モータウンの歴史に
名曲に揺られながらどっぷりと浸かれる
こちらは年明け早々ご機嫌に
「転べば痛いし、楽しけりゃ笑う」
「音楽も無色だ。感動や鼓動があるだけ」
誰一人取り残さない
なんて
彼らには>>続きを読む