映画泥棒V2さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

映画泥棒V2

映画泥棒V2

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親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.9

オンライン試写会鑑賞。

銃撃によって出来たアスファルトの血のり。
汚れが落とせないなら、上からアスファルトを引き直せと言う。
モノクロ映像だと、血の色が無色だからこそ、頭の中で想像してしまう。

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キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性(2012年製作の映画)

3.8

オンライン試写会鑑賞。

キャスティングという重要な仕事が低く見られていた時代(アカデミー賞に今もその席はないので、現在も続いているというのが正しいのかも)。

そんな苦境の中、マリオン・ドハティが新
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.5

試写会鑑賞。

身近な人を失う悲しみ。
結局、人の心は誰でも見ることが出来ないのだなぁ。

岸井ゆきのと浜辺美波という意外な組み合わせだったが、2人の友情を育む過程が微笑ましい!
どうやったらすぐ人と
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ヴォイジャー(2021年製作の映画)

3.6

オンライン試写会鑑賞。

抑圧する薬を飲まなかったら、人はどうなるのか?

宇宙船内という閉ざされた空間に30人の子供を投げ込んだ実験映画のよう。
快楽を求め人の本性が露になったり、暴力に支配されたり
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.2

オンライン試写会鑑賞。

ポート・アーサー事件が起こるまでを描いた本作。

ニトラムと両親との関係、一風変わったヘレンとの出会い。何か一つでも良い状況に好転すれば、この悲劇は起きなかったのではないか。
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

闇に生きる、ダークヒーロー。

自らの正義が変化していく過程に注目。

悪党から教わることもあるのだなと。
彼らも同じく復讐で動いていることに気づき、上で優雅に暮らしているものは本当の孤児ではないとい
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.5

オンライン試写会鑑賞。

犬の殺処分が禁止された国、トルコ。

そこでは、野良犬と人間が共生し自由に生きている姿が窺える。

いや、どちらかと言えば、犬の方が自由に暮らしているように感じてしまった。
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

試写会鑑賞。

故郷に残る人、去る人。
宗教紛争によって、穏やかな日常が変化したとき、どんな選択をするのか。

町全体が家族のような温かさ、そしてバディの無邪気な姿が物悲しい雰囲気を感じさせない。
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.9

オンライン試写会鑑賞。

頭に金属を埋め込まれた女性が車と…。
人と金属が交わった時の恐怖。
妊娠という姿が、こんなにも異常な世界の出来事だったのか。

頭の処理が追い付かない程、奇妙でつかみどころの
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リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

3.9

オンライン試写会鑑賞。

感情がどこか欠落している漫画家の主人公。

ミドリという不思議な女性に出会い、過去の世界に誘われていく。

淡々と物語は進むし、余計な説明がないのも心地いい。
奇妙な出会いに
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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.2

オンライン試写会鑑賞。

「奇妙な果実」の歌を巡り、アメリカ政府と対立し、壮絶な人生を送った彼女。

薬物依存で何度も崩壊し共感はできないのだが、不思議と人を惹きつけるカリスマ性がある。

人種差別撤
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.9

安定した面白さ!子供たちが活躍するゴーストバスターズ。

おじいちゃん、母、子どもたちと世代を越え、すれ違っていた心が通じ合っていくところにほっこりとした。

NYで暴れた派手さはなく控えめだが、愛さ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.9

怖いもの見たさもあったが、怪獣を倒すのでなく、怪獣が死んだ後を描くという設定に少し期待も。

全体的に浅く中途半端感が漂う作りだ。

笑いにもっと振り切るなら、振り切って欲しかったが、
微妙なコントシ
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.7

試写会鑑賞。

観ていて難解と思った本作。
自分だけでなく良かったとひと安心。

こんな作戦上手くいくのか半信半疑だったが、どうやら現実で行われた作品だとは。
ビル・マーティン少佐のお墓もあるとはびっ
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.7

試写会鑑賞。

Siaの楽曲、そして自身の半生を投影した主人公ズー。

薬物やアルコール依存症を乗り越える為には、音楽と友人が必要だったと言い聞かせているよう。

自閉症の妹ミュージックのカラフルで無
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.9

試写会鑑賞。

国際養子縁組問題があることすら、この作品を観るまで知らなかった。
まずは大前提として、この社会問題を根底にある作品。

父アントニオと娘のジェシー、血のつながりがない境遇である2人。
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.1

試写会鑑賞。

7月26日の一日だけを遡る物語。
別れてしまった二人の元に戻れない日々が切ない。

ジム・ジャームッシュ監督映画に着想を得ているからか、煙草を吸うシーンが似合う。

伊藤沙莉、池松壮亮
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THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

4.1

オンライン試写会鑑賞。

ミラクルオブミラクル❕

タイの洞窟遭難事故からの奇跡的な救出劇。
こんなにも厳しい状況下に、命を救う為に集まった人々にただただ拍手👏国と言葉が違っていても、一つになることの
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

個性豊かな記者たちが語る最終号の物語であり、雑誌そのものを読んでいる感覚だ。

ウェス・アンダーソン監督の世界が存分に味わえる。
映像もモノクロ、アニメと多彩。
雑誌の表紙に使われているイラストがおし
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.8

試写会鑑賞。

偏屈でユーモアのある、ケンプトン・バトン。
特に法廷での彼は独壇場だった。

弱気を助ける信念を持っていても空回り、妻にも怒られてばかり。
そんな彼が、ゴヤが描いた肖像画「ウェリントン
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.9

オンライン試写会鑑賞。

キティーが過去(日記の中)の世界から、現代へ。
アニメーション作品とは言え、考えさせられる内容だ。

キティーの視点で「アンネの日記」を再構築して描かれているのが面白い試み。
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ギャング・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

「金を失ってもなんて事はない。健康を失ったら厄介だ。だが自分を失ったらおしまいだ。」覚えておけよと言い放つ、マイヤー・ランスキー。

アメリカ暗黒街を支配した重みが伝わる。
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ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

UKロック史を語るドキュメンタリー。

層々たる名曲を生み出した場所、世界初の滞在型スタジオ。
のどかな農場に多くのミュージシャンが集まるのは何故か?

PCの台頭により、ス
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.0

シリーズ3作目ということで、期待しすぎか?
怪しいと思った人がまんまであれあれ⁉

気持ちよく騙されないと、映画の魅力が半減するなぁ。
心を無にして観た方がいいかも。

1、2作目が豪華だっただけにス
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

ストレンジの忘却術とピーターの迷いによって、マルチバースを呼び寄せてしまうことに。

新旧入り混じった魅力的なキャラが大集合の世界は圧巻。
ピーターとストレンジの異世界バトルも目がグルングルンしてしま
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.1

オンライン試写会鑑賞。

クリスマス映画?バリバリの復讐アクションもの?と思いきや、いい意味で予想を裏切ってきた。

妻を失い傷心した男の怒りや悲しみを描いている。
彼に集まってくる傷深き仲間たちも見
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.4

試写会鑑賞。

音に焦点を当てたサスペンス。

ブラックボックスが黒ではなくオレンジ色なのか?と豆知識を知った今作。

墜落した手がかりが音のみという展開に、つい聞き耳を立ててしまう程、耳が敏感になっ
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

4.0

試写会鑑賞。

素朴なタッチの中にも、争い、因果応報、人間の欲が含まれている寓話。
クマと人間、はたまた魔法使い等々、一見滅茶苦茶な内容だが、自然とまとまっていた。

クマも人間に置き換えてみれば、あ
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MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

3.1

オンライン試写会鑑賞。

経済発展したサイゴン(現ホーチミン)、昔からの風景を残すハノイ。
30年ぶりに帰郷した国はどんな気持ちだったのだろうか?

ベトナム戦争後に離れた祖国をどこか馴染めないまま旅
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声もなく(2020年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

口のきけない青年と家族から見放された孤独な少女との交流。

のどかな風景に死体処理。
ユーモラスなのかシリアスなのか分からないアンバランスさが絶妙だ。

セリフのないのユ・ア
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.3

元警察官で闇落ちしたンゴウ。
何事にも揺さぶれず正義を貫くチョン警部。

正しさとは何かを考える映画。

銃アクションにカーチェイスと見どころが多く、手に汗握る展開。
ンゴウの過去がいい奴だっただけに
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.1

誰もが思うこと、闇落ちしている乙骨がシンジ?かと思う程そっくり。
(中の人同じなので)

乙骨と夏油のバトルシーン、本編では見れなかった呪術高専メンバーの活躍も存分に盛り込まれている。

乙骨は虎杖と
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.9

オンライン試写会鑑賞。

重い荷物を背負いながら生きている2人の女性。
シングルマザーのユンヒとジュン。

小樽という雪に包まれた静かな街並みがよく似合う作品。

雪はいつ止むのかしら?雪が降って、ど
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.8

舞台挨拶付き試写会鑑賞。
松本花奈監督と「彼女」役の黒島結菜さんが登壇。

人生のマジックアワー、20代の限られた特別な時間を描いた映画。

男は想い出<過去>に生きて、女性は<未来>に生きるとはよく
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雨とあなたの物語(2021年製作の映画)

3.9

カン・ハヌル主演、手紙で繋がるラブストーリー。

折り畳み携帯が登場した時代に、ノスタルジーな空気を感じる。

人を待つ、雨を待つ、手紙を待つ。
便利になると待つ行為も少なくなるのかな。
8年は長いよ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

試写会鑑賞。

今年のベストに食い込みそうな本作。
これは朝ドラかと言う程、健気なヒロインを応援せずにはいられない。

聾唖の家族に一人健常者のヒロイン、歌うことが好きなのに聞こえない家族。届かない思
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