毛利さんの映画レビュー・感想・評価

毛利

毛利

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

冒頭から画の雰囲気、フィルムの感じに惹き込まれる
光と音の映画
細切れで、しかもながらで観てしまって本当にもったいなかった…
映画館でしっかり、静かに向き合って観るべき
岸井ゆきのさんのボクシング演技
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アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

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映画内映画のシーンとインタビューのシーンが入り乱れるような編集によって、不思議な雰囲気に仕上がっている
登場人物もみんな淡々としてBGMもないので、独特の不気味さが終始続く
深いような浅いような、意味
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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今観た!まだ何も考察とか読んでない
これはネタバレ禁止というか、ネタバレするほど言語化できる人がいるのか?
文学を「観た」感じ
シュルレアリスティックでLiminal

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.5

のっけから失敗の本質って感じ
若かりし坂東さんの姿が拝める
殺風景で不毛(色んな意味で)な硫黄島のシーンと回想シーンで構成され、動きも少なくミニマルな映画だなと思った
色味を抑えた昔の写真みたいな質感
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

豪傑がインフレしてる
喜多川さんに騙されていたが、やはり男はヒョロガリではなく、髭と拳と肉体であることを思い知らされる
ナートゥでイク

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

ちょうどワーニャ伯父さんを読んでいたので観た
雰囲気も好きだし尺の長さも感じなかったが、特に目新しさも感じなかった
西島さん=シロさんになっているので、濡れ場で「ケンジが悲しむよ…」とハラハラしつつバ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

おぞましさと深い愛の両立
ギリシャ悲劇
もう観たくないけど凄まじい映画

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

こーれはすごい
盛り沢山かつ実験的な中年女性セカイ系
月の光とウォンカーウァイ味がいい
クラウドアトラス観たくなった

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.0

ノーラン感を勝手に期待して観たけど別にそういう映画じゃなかった
ラスト侍からの闇落ちクワイガン

オールド(2021年製作の映画)

3.5

映画というより芝居っぽい
大学の授業で観たチェルフィッチュをなんかふと思い出した
舞台装置一本で突っ走る
申し訳ないがパイオツを目で追ってしまう

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

スラムというほどでもないが裕福ではない、不良というほどでもないが優等生ではないスケボー少年3人が暮らす、行き止まりの世界
3人のうちの一人がカメラを回した12年間
映像がとにかく綺麗
パークというコミ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作を読まずに観た
CGがたまに64みたいだが…"音"の視覚表現の引き出しがまぁ多いこと
青、金、月、雪
イメージを繰り返すことでしっかり焼き付く
スラダンを観終わったときの感覚に何故か近い

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.5

劇場版なのに特別なことが起こらない素晴らしさ
男同士のやりとりによって逆に、家族とは?あり方とは?を浮き彫りにする
とはいえほのぼの

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

ポップで爽快なだけでなく、主人公の孤独感や家族への想い等シリアスな面も描かれ、不思議な後味の映画だった
ほぼ実話というのもすごい

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

4DXスクリーン、左右の画面のタイムラグが気になった
子供がヤンチャ→親父が助ける の展開パターンしかない
まぁ男は家族を持つことで強くなり、子供は順応が早い

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

リョータ視点での山王戦
途中のスローモーションや試合中断の繰り返しが少しだれるけど、原作に忠実ゆえか
いらん説明やギャグは一切なし
スラダンの良さって桜木が成長して流川を超えるとかそういうのじゃないと
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

邦画の(カスみたいな)コテコテ演出と違い研ぎ澄まされている、安いカタルシス0
無駄なグロ描写もなければ故郷や恋人を回想するシーンもない
敵兵の姿を一度も映さない、徹底的な不気味さ
ストーリーが面白いと
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.0

子どもの頃に観てしんどかったけど今観てもしんどかった
ヒロインの瞳がエメラルド色なのは珍しいなと思った

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

玉音放送までの24時間を描いた、男達の血と汗と涙の超大作
帝国という巨大組織内の調整、敗戦に納得できない青年将校達の反乱、戦闘を続ける前線、玉音レコードの捜索、切腹、なんかよくわからん横浜のおっちゃん
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2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.5

とても良かった…感想を言語化するのも惜しい
過去に囚われつつ、どこかを目指す男女達
主人公が執筆している小説の内容(フィクション)と、現実に出会う女達がリンクする
ちょっとクラウドアトラスを思い出した
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

フィクションとはいえ展開が綺麗すぎる気もしたが、喜怒哀楽、愛と恋、間違いない映画
発表会の演出はハッとさせられる
CODAというタイトルの意味も素敵

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なんやジイとバアの老後の、the丁寧な暮らし動画かと思いきや全然違う(そういう切り取り方もできるけど)
個人的に「丁寧な暮らし」系には、「現代の便利さを捨てて昔に帰る」とか「現状維持」のような、後ろ向
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.0

リハの記録映像集
内面や心情に迫る系ではなかった
LOVEに溢れている

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・観る人によって「わかる」「私の方が辛い」とか反応が分かれそう
個人的には正直、実母や元上司など「理解ある人」が割と周りにいるじゃん、と感じてしまった…だからといって主人公の辛さを否定するわけでは勿論
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

これはなんか言葉はいらないな
17歳から18歳、移り変わる日々に浸る
普遍的だけど丁寧

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

5.0

こ〜れはもう完全に好きな感じの映画
後味のよいブルーバレンタイン
伊藤沙莉さんの演技が自然体でキュート
2人が過ごした日々はいつまでもそこに在るし、今を温めてくれる

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.0

BGMもなく淡々と翻弄されていく
この先も流転し続け、どこにも辿り着けないのだろうというラスト
oasisを観た時のようなやるせなさを感じた

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.0

ハラリが洞窟に居た経緯がよくわからなかった
美女記者はトニーともう一発ヤりたいんだと思う

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.5

軽快なテンポ、主人公の陽気なキャラが心地良い
反面、度々挟まれる悪い咳と、墓場のシーンが死の気配を感じさせる
幻のラストも観たかった

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

全編ワンカット(風)で、観るというより体験
といっても緻密なカメラワークでブレずに寄ったり引いたりするので、リアルというよりはゲームの没入感のような

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

シンゴジラのような淡々とした会話劇にしたいのか、人類愛みたいなアツい感じにしたいのか中途半端だったが、序盤のテンポや庵野さんらしい?カメラワークはよかった
空想科学読本を読んで育ったので、飛行時の衝撃
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