enさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

前作から数年経つが、登場人物が一新された本作
マッドマックスさながらの狂った世界で好物のそれでした。超絶ドリフトテク持ち少女、妄言吐きのじいさん、狂った軍人、極限的な環境で覚醒する者...良い個性の蠱
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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.5

これは観た人のほとんどが思うだろうけど冒頭からヤバいのは、じいさんよりもじいさんを執拗に隠し撮りしようとする少年2人
じいさんが理不尽なイタズラに合う様がただただ可哀想なのと、基本的に少年たち目線から
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.0

なんとなく微妙な距離感になってしまった父親と息子の交流がゲームを通して描かれるデジタルとアナログの混ざる面白さがある。テーマがテーマだけに、無事父親と息子の絆が深まる良さはあるけど、隠居生活になった父>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

頼れる男ジェラルド・バトラーがその頼りたさが存分に発揮されて、万事解決な安心映画だろうとたかを括りつつ、タイトルがダサいなあとなんとなく敬遠してたやつ
ジェラルド・バトラーの頼りがいのみでなく、様々な
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

4.8

宇野祥平のこの世の理の外で生きるものとしての存在感と、宙也が身体全体をビキビキッ!と音を鳴らせて全てが規格外になる演出がたまらなく好き。
冒頭から中盤にかけての田舎の閉塞感、コミュニティの狭さ故の嫌な
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恋のクレイジーロード(2018年製作の映画)

3.5

宇野祥平演じる人外の女装男と、自身に野獣のような暴力的な人格を持つ訳あり男の必然的なぶつかり合いを描く。短いながらも、白石晃士監督の理不尽と暴力な世界が堪能できて楽しい。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

下品でおバカ過ぎるけど、最後はちゃんと熱い友情でほろりとくる。バカだと決めつけていたやつらが実は優秀で遊ぶのも一級品って、真面目だけが取り柄な主人公たちとの対比は面白い。

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

4.8

カールの不器用さの中に見える確かな優しさと、それを理解してて寄り添うアサドの名コンビぶりがラストにあり、これを観るためにシリーズを追う良さがあります。
シリーズ通して社会問題に切り込み、自分とは今は関
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.5

ヴィランの定義そのものはなにかと考えてしまう。人の欲望に隙間に入り込むオーバーテクノロジーなオーパーツで全世界の人間が犠牲になった話で、いつの時代にも共通するなと。格差が可視化されやすくなった現代には>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

4.5

暗い影を引きずっている傭兵が訳ありな少年を救うために奮闘する手垢がつきまくったストーリーですが良いものは良かった。アクションシーンの進化に頭打ちはないのかと感心する。

「オールド・カード」然り、また
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

人は死んだらどうなる?死後の世界ってあるの?みたいなテーマを優しさと暖かさで包み込まれた作品
静寂さやセリフの少なさで、霊の視点で永久とさえ感じる時間の長さと成仏できない思いが上手く表現されているなと
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落下の王国(2006年製作の映画)

5.0

月並みな言葉だけど、映像が美しい。少女の想像の世界を反映したもの、そのもの。話の美しさも言うまいで、ラストの少女の言葉が素敵
機会があればもう一度観たい。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

何かデカイことをしてやろうとする大学生の勢いが悪事に向いてしまい、人を傷つけてしまう騒動を起こした当人たちのインタビューを交えたなんとも後味の悪い話だった。この後味の悪さは、なんとなく子供のころの生死>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.0

醜い化け物の姿に変わるアン・ハサウェイの姿が観られる良さ一点物
子供向けだろうけど、登場人物たちの悪意に笑えず大人になって通用する笑いもつらほらと。どの層に向けてるか刺さるか微妙過ぎるし、自分が子供の
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

4.0

悪事に手を染めるも、大義を貫くたちの最期まで闘う姿が熱すぎる!3作目まで観てきて、この男たちを愛さずにいられない人はいないでしょうと言わんばかり見どころがありまくり。一仕事を終えて、現場からピエトロた>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.5

天才少女が学友たちにカンニングさせるだけの題材が、かなりの騒動に発展する。ラストのカンニングシーンは本当に手に汗握るんですよね。天才少年の葛藤が複雑な事情を巻き込んでいるので、グッとくるものがあります>>続きを読む

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

3.5

SNSに関する有識者たちのインタビューと、SNSに翻弄される人々を描くドラマパートで構成される。この題材を描くNetflixの挑戦魂と気概を感じる。
本作で言われるSNSの脅威を自分ごとのようには感じ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

鑑賞するタイミングに恵まれず、数年後に観るとは思わず。こうなるのはなぜなのか?みたいなその世界感に沿ってでも納得できる説明はないような気はするけど、突き抜けるエモーショナルな波と風の味わいだけで満たさ>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.5

意外とすんなり牢屋に放り込まれた教授たちが一発逆転をかけて奮闘する2作目
1作目がまだマシだと思える絶望的状況だけど、悲観しているように見えないそれぞれのキャラクター性がいい。
2作目を観た時点で、1
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.5

インターネットで割と聞く、博士号取得者の働き口がない研究員とその仲間たちが頭脳を活かしてドラッグビジネスに手を染める話

3部作の1作目として、気負わず観る。アカデミックな世界の悲哀の中に笑いと皮肉が
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

序盤の青春劇を踏まえて、全てが崩壊する終盤のホラー劇のギャップが最高
馴染みの深いYouTubeでホラー番組を生配信する設定を存分に使いリアルタイム性と逃れられない恐怖の相性の良さを楽しめたなと

47RONIN(2013年製作の映画)

3.0

外国人が作った日本を舞台にした化け物退治がテーマなゲームみたいな世界観で、もっととんでも要素を入れていたらマニアにはウケていたんだろうなと惜しさがある。どん底から修行パート、そして復讐とドラマの基本は>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.0

70,80年代に作られたものをそのままリメイクしたような画とストーリーっぽさをストレートに受ける。救いがなく薄ーく鬱な展開だけど、気持ちは沈むことはなく全く別世界の話だと観てしまった。ある時代のある場>>続きを読む

アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

実写映画が好きすぎるのを贔屓目に観ても、可もなく不可もなしなクオリティーであった。アニメとして子供向けにする上で、コンプラとか色々考えた結果なんだろうけど、どの層に向けてるかと問いたい。特に伝えたいメ>>続きを読む

プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

3.0

全体的に大味で薄味というどこかに思い切りが欲しかった印象。刑事の無茶を生む原動力とか、敵勢力図もいまいち掴めないままスーパーパワーで解決!な終わりに、まかにパワー一点押しな映画だったなと。とはいえパワ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

複雑な細かいことは置いといて、まず映像美すごい!そして2回目観てからが本番?と思えるような物語を分解して再構築できるような構成と脚本すご。すごさを現す語彙を持ち合わせていない。
めっちゃ背の高いヒロイ
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#生きている(2020年製作の映画)

3.5

SNSの良い影響力と、やはりただでは終わらせない韓国映画の人間のエグさのあるハイブリッドな話
外はゾンビで家に篭って生き残ることはできるのか?なんて誰しも想像するようなシチュエーションで絵的に地味にな
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

予告から面白が約束された心温まる兄弟、引いては家族の愛の物語
兄貴の悪いやつじゃないけど、空気を読めないがゆえの場を乱して周囲をピリつかせる絶妙さ、英傑の血を引くが現実に生きている獅子のおばさんの所作
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.8

こんなにも面白いとは百聞は一見にしかずの良い例
まさにサイバーパンク2019なやつで、光を放つロマンが眩しい。金田と鉄雄のあれやこれの絆やちょっとした切なさにウルっとくるのは良いとして、老けた青いサイ
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.0

2でちょっとついていけないまま本作を観てしまったことに反省
夢なのか現実なのか、あいつは俺で俺はあいつで...みたいなところでもうサッパリ
2見返して本作を見返す体力に自信ないな

見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.5

1分足りとも隙がなく、練られた脚本と盲目者たる視覚以外の鋭い感覚を捉えた演出に目が釘付けでした。なつめに助力した高校生、春馬のスマホの画面が割れてる描写の隙のなさ含めて良すぎ
よくある映画の法則を裏切
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.0

1の前日譚らしく、若き日の主人公二人が似ていて区別が付かず、引いては話に集中することができなかった...集中力がある時に再鑑賞しよう。前日譚ということもあり、二人のルーツはなんとなく分かったけど、細部>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.8

韓国映画の「新しき世界」に「ディパーテッド」の面影を感じて、そのルーツを探るべく本作を観る。102分にまとまりながらも、潜伏スパイものの良さが詰まりに詰まっている。同時に「ディパーテッド」って捻りなし>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

4.8

スコセッシで良く例えガチな重厚作品のそれ。完全に好みのやつです。ありがとう。白から灰色になり黒との境目が曖昧になった時に何かが壊れる音と、気づいたら黒となってしまう非情な世界を描く。最高

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.0

世界の危機を人知れず救ってきた不死身集団とか、めっちゃ長生きしてるゆえに、竹を割ったような人として誇れることを恥ずかしげもなく言えるカッコ良さに高得点!
アクションとかドラマパートも練られていて、観る
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

単純に言うと陰謀論にのめり込む無職の話だけど、主人公が勝手に理解して何かに一喜一憂してる様が滑稽で、肝心の何に惹きつけられるかは分からない。しかし、分からない状態でいい気がする。たいした意味のなさそう>>続きを読む