おさんの映画レビュー・感想・評価

お

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一生忘れられない。忘れられるはずがない。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

音楽って最強。でももっと最強なのは、観客と一緒に感動を共有できること。
夢を追いかけて、その船に乗ってくれる人がいるからこそなりたつという当たり前のことに気付かされる。

毎回メロディーとリズムが違う
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.8

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沈黙のベールに包まれた
井戸の水面は、柔らかく、冷たい。
沈黙を破った時、
その水圧に
ひきこまれてしまいそうになるけれど。

コットはセルフコントロールできない「血縁」という呪縛を、ショーンやアイリ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

無垢に快楽と知を求める人間の哲学入門。観終わった後、数日間、脳みそが改造されてしまった。(心を開放していたベラの世界と、現実の閉ざされた心の世界のギャップに、数日間、違和感を感じるほど。通り行く人々が>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

坂本龍一の剣道の気迫、
デビッドボウイの青い目、
最期の美しすぎるキスシーン、
ちゃんとあの世界でセリアズとヨノイが生きてた。

ファーザークリスマス!

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

感情のグラデーション、
濃いとか薄いとか、
遠いとか近いとか、
いろいろあるけど、
その感情に揺らぎは
木がそよそよと揺れ動く
あの美しさに似ている。

木漏れ日の回路で人間の不安や悲しみ焦りいろんな
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.9

みててこっちまで熱が出てきた。大きなスクリーンで没入したかったしこの痛みを共有したかったなあ。坂本龍一のサントラも最高。雪が残酷にも何層にも重なる一冬の厳しさとあの白と青の壮大さが痛いほど感じた。死と>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.7

喜劇映画と向き合いつつもちょっとビターな坂本エッセンスを振りまいているいいバランス

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

目がバキバキになってうまく呼吸ができない。だって2時間も息を止めていたから。
それぐらい集中していました。単焦点レンズで動いている物体にフォーカスを丁寧に合わせるあの瞬間が無限に続いてるように感じ。(
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.2

みんなIMAXで見てください。ほんとうによろしくお願いします。最高だった。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

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◼︎セルフコントロールできない災害の問題
今回のゴジラは人間の核実験や科学の発展の悪的なものから生み出される副産物としての化身ではない。今回はゴジラが自然災害的なモチーフとして、それは争うことのできな
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(2023年製作の映画)

3.7

短編シリーズの中で今のところ一番これが好きかも。カンバーバッチが作り出す絶妙な緊張感が頭から終わりまで心地よく続きながら、抑揚をなくした語りで余計なものなく坦々と描かれていく。ウェスらしい構成美もシュ>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.9

思うことが多すぎて常に泣いてた。ニッチな作品で繋がる嬉しさと、個人的なものからものづくりを始める感覚を持っている人は色々思い出しちゃうよ。

怪物(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

物語が進むにつれて、怪物として批判されていく気持ちにもなるし、肯定されていく自分もいるのは、きっと映像が真実を映してくれているから。心の奥底にある自分でもよくわからなかった感情の行き先、思い出の一部に>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

トキシックマスキュリニティー(有害な男性性)やヤングケアラー、アウトサイダー への偏見、ネグレクトを描きながら、シンデレラ的な構造をなぞりながら本当に誰かを大切にすることに迫っています。
郊外に住むシ
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.6

(性的描写や過激なミソジニー、事実とは異なる描写。←これは監督の妄想であると考えている人、騙されたと思って以下の視点から考察してみるのはいかがでしょうか?)

■ミソジニーなメイルゲイズによる搾取の時
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.6

ゲド戦記、君の名はあたりがアニメーション×歌というテーマがありつつも、近年はボヘミアラプソティーが生み出したコロナ禍におけるスタジアムへの歓喜と可能性みたいなところで細田守の「竜とそばかすの姫」があっ>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.6

トリップストリーム・ミュージカル。編集が爆速、目まぐるしく時間が移る。前のおじいちゃんついていけてるのかなと心配になるぐらい。後半は確かにスピードダウンしたけれどショウビズの世界でのトムハンクスとエル>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

1.9

そうはならんでしょ。と心の中で突っ込んでしまってそっとBlu-rayの取り出しボタンを押してしまいました。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

人生で何度も観てしまうんだろうな。紳士的なのに何処か可愛い心を持っているホアキンがHerの時以来再び!という感じですごい嬉しかったです。他者との分かり合えなさみたいなあるあるなテーマではあるけれど、血>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

結婚とか血の繋がりの契約的な繋がりでないならどう繋がっていくかみたいなテーマが根本にある気がしていて、それを乗り越えるキーワードとして“流浪の月”があるんだと思うんですけど、とにかく最後の告白含め松坂>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.7

友達とデカデカImaxで鑑賞。最後のピークのところはアルマゲドン以来の清々しい達成感!!!

それとエンジン音が凄すぎて天井ぶち壊れるんじゃないかと思いました。本当にそれぐらい音の作り込みが半端ない。
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