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PERFECT DAYSのおのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

感情のグラデーション、
濃いとか薄いとか、
遠いとか近いとか、
いろいろあるけど、
その感情に揺らぎは
木がそよそよと揺れ動く
あの美しさに似ている。

木漏れ日の回路で人間の不安や悲しみ焦りいろんな気持ちを表現していく演出とそこまでの丁寧な積み重ねが美しいから最期の5分のパワーがとてつもない。
役所広司、木になる。って言う感じだった。

やっぱりどんなに素晴らしい脚本や映像や技術やら人工物は大自然の美しさには勝てない。
最期の役所広司の演技はある種その自然の質感を憑依させてた。人間にしかできない、この演技をできる人がどれだけいるだろうか。(いや居ない。)


レヴェナントのディカプリオのラストカットが人間の野心を抉り出すようなものだとしたら、PERFECTDAYSの役所広司は人間の揺らぐ感情の美しさを抉り出してくれた。

トイレの企画から始まったと言う企画屋発起人だったのもいろいろやられたなあと言う感じでもうまいっちゃったな。
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