アベちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

アベちゃん

アベちゃん

映画(27)
ドラマ(0)
アニメ(0)

人間の境界(2023年製作の映画)

4.8

2時間半、この映像に完全に釘付けになり、自分の中で衝撃が走り、エンドクレジットが終わってもなかなか立ち上がることが出来なかった。
世界で起きてる許されない現実は沢山あるのだが、ほとんど報道されなかった
>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.7

世界に4600万人いるクルド人には故郷がない。日本にいるクルド人は2000人おり、その殆どはこの映画の舞台である川口と蕨に集中している。多くはクルド人最大の居住地であるトルコでの内紛の際、逃れてきた人>>続きを読む

トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代(2024年製作の映画)

4.8

「帰ってきてヨッパライ」が街中に流れていた頃は小学生だった。酔っ払い運転で天国に行った男の話など今の時代では放送禁止確実なので誰も考えないが、歌謡曲しかなかった昭和40年代、途轍ない衝撃だったことを覚>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.4

パリの街並みはやはり美しい。昔、仕事でちょっとだけ行ったことがあるが、生きててるうちにヨーロッパに行けるならパリだけはもう一度行きたくなった。
上映時、映画館では見逃していて、やっとアマプラで観れまし
>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.8

2011年のアメリカ映画。日本では劇場未公開だったが評価も高くなりソフトも販売され配信もあるとのこと。1週間限定上映がキネ旬シアターであると知り勇んで足を運んだ。
勝てば賞金500万ドルを総取り出来る
>>続きを読む

室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

4.4

踊るシリーズのムービー1.2.3と「容疑者 室井慎次」を復習の為に見直してから本作を鑑賞した。
室井は自身が望んだ組織改革審議委員長を5年勤めたが成果を出せず、その後交通局担当をしたが定年前の57歳で
>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.6

アメリカは昔も今も豊かな国である。特にこの20年位の間に起こったIT及びAI の技術革新とそのビジネスの進化は圧倒的であり結果、国のGDPを押し上げ、1人あたり賃金も大幅に高め多くの人々が更に豊かにな>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

海外に行って困るのは、なんと言ってもトイレだ。どこの国もショッピングセンターやホテルはいいのだが、欧米はそれ以外は数が少ないし、アジアはあってもあまり利用したくないレベルであったりもする。その点日本は>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

1923年9月1日関東大震災の5日後に起きた福田村事件の事は全く知らなかった。
あまりにも悲惨でやるせ無いこの善人が善人を殺戮に駆り立てた事件は、日本人の根源的差別意識、集団心理の恐怖、それだけでは到
>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.6

松岡茉優を監督にして作る計画だった映画制作費が1500万円、バーの個人事業主が貰ったコロナ給付金が1500万、池松壮亮が運転してた社長所有のBMWが1500万円、佐藤浩一が先輩の娘の無念を晴らす為に起>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

ロスアラモス研究所の科学者や職員が足を踏み鳴らしオッペンハイマーを迎え、広島への原爆投下を成功を讃えるシーンで思いがけず涙が溢れてしまった。だが、その涙は普段映画に感動して流す涙とは違い、日本人として>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

「転売ヤー」などといういかがわしい輩を直接見たのは、私がスポーツ用品チェーンにいた頃である。新店の特別企画でジョーダンの限定新商品を販売したのだが、開店前から並んでたお客さんのほとんどが転売ヤーに指示>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.5

数ヶ月前にNetflixで「ベイビーわるきゅーれ」の1と2がしれっと配信されなんの気なしに見たら、面白くて一気にハマった。そしたら今度は3作目が公開とのアナウンスが入りドラマ版もテレ東でスタート(勿論>>続きを読む

ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)

4.6

戦争では必ず多くの罪なき人々の命が奪われ、その憎しみの連鎖が果てしなく続いていくものである。とりわけナチスドイツは侵略した国も多く、迫害した人種とその数も膨大であり、憎しみの度合いも桁外れだったのだと>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.6

杏は、もがき苦しみながらも確かに生きていた。
ただ一つの願いは普通の人間になりたかっただけ。だから介護の仕事を身につけたかったし、読み書きをちゃんとできるようなりたかったから学校にも行った。
支えてく
>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.8

1970年のアメリカ。ベトナム戦争(1964-1975)は米兵5万8千人が戦死(ベトナム人の死者は300万人)したが、この頃は既にアメリカにとっての戦況は厳しくなっていたという。映画でもメアリーの息子>>続きを読む

骨を掘る男(2024年製作の映画)

4.7

平和記念公園にある「平和の礎」は6月23日の慰霊の日のニュース映像で認識していた。
その「平和の礎」に刻まれた戦没者総数は今、24万人を超え、沖縄県人が14万9千人、県外日本人が7万7千人、米国人が1
>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.3

今年の春に「台南」に旅行に行ってました。映画に登場していた「台南」の街並みはついこないだ観てた景色なのでとても親近感を持ち物語に入り込めた。又対比される日本の雪景色は私が生まれた新潟の在郷(福島只見町>>続きを読む

劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

4.4

1945年8月14日にポツダム宣言を受諾し戦争は終結した。
その翌日正午に天皇陛下が玉音放送で国民に話された後、天皇の言葉を解説し、内閣告諭の朗読、ポツダム宣言の内容等を説明したアナウンサーがこの映画
>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.4

2023年度韓国では観客動員1位の作品と言うことなので、韓国通の妻と観に行った。鑑賞後私が「正義が負け、結局ソウルに春はこなった。気分が悪い映画だなぁ」と言ったら、妻は「韓国の歴史の通り何だから仕方が>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.3

ナミビアの砂漠って映画なのでナミビアって何処?と調べると、アフリカ南西部にある国であり大西洋の海岸線沿いに広がるナミブ砂漠が有名。さまざまな野生動物が生息しており、中でもチーターの数が多いことの事。河>>続きを読む

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.3

「コーダ」の世界は数年前のアカデミー賞受賞作で知っていたが、「そこのみにて光り輝く」でキネ旬一位を獲った呉美保監督がどのように描くのかと観たら、期待を裏切らない心温まる作品に仕上がっていた。
「コーダ
>>続きを読む

本日公休(2023年製作の映画)

4.5

キネ旬シアターで予告画像を観た時から、なんかほんわか出来そうだなと楽しみにしていた。
平日の昼間なら空いてると思ったら、意外に混んでいた。上映館の少なさもあるがフー・ティエンユー監督が東京国際映画祭で
>>続きを読む

ボストン1947(2023年製作の映画)

4.3

ソウルオリンピックの開会式、聖火ランナーとして孫基禎が大きく手を振り登場し、韓国国民が万雷の拍手をしているシーンをよく覚えている。1988年のことだからその時76歳。ベルリンオリンピックから52年、こ>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.8

不条理な死に対して法医解剖医がその解明に挑むドラマ「アンナチュラル」は大好きなドラマである。全話をもう2回観ている。「MIU404」はバディものの刑事ドラマだがこちらも大好きだ。塚原あゆ子監督・野木亜>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.4

とにかく掛け値なし、めちゃくちゃ面白かった!です。
単館上映でスタートしたが、評判が評判を呼び、全国上映になったとのこと。映画のシーンではイオンシネマ大日の館内も撮影場所に使われていた(私はイオンシネ
>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.7

映画を観る前はなるべく事前情報は入れないことにしている。聞いたことのある映画タイトルだと思っていたが、エンドロールでハンバートハンバートの「ぼくのお日さま」が流れた瞬間に、あ!これだよ!好きな曲だった>>続きを読む