アベちゃん

愛にイナズマのアベちゃんのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.6
松岡茉優を監督にして作る計画だった映画制作費が1500万円、バーの個人事業主が貰ったコロナ給付金が1500万、池松壮亮が運転してた社長所有のBMWが1500万円、佐藤浩一が先輩の娘の無念を晴らす為に起こした傷害事件の賠償金が1500万円、詐欺グループが月間に稼ぐ金が1500万円。1500万円は多くの人にとっては血と汗と涙がなければ作れない大金だが、お金を動かす側になった人ににとっては端金になる。 
コロナ禍のこの3年間を経て日本も世界も確実に理不尽度合いは高まり、正しいことは何かは見えにくくなった。 
松岡茉優は何も悪いことしてないのに監督を降ろされ映画のシナリオも奪われるし、自粛警察の学生と酔っ払いのいざこざの仲裁に入った窪田正孝も殴られてしまいマスクを赤く染めてしまうし、折村家族が意を決して存在する悪(詐欺グループ)に鉄槌を与えてようとしても返り討ちにあってしまう。 
それでも、負けてたまるか!である。 
松岡茉優はこの家族の物語を映画にしてくれ! 
窪田正孝はそれを支えていってくれ! 
兄の池松壮亮も若葉竜也も人生逆転だ! 
そんなエールを送りたくなります。いい映画です。