順さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

順

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黄色い涙(2007年製作の映画)

4.0

音楽よし、美術よし、衣装よし、ロケーションよし。そのため、60年代のヴィジュアルが心地よい。ニノが浜田光夫に見えたときさえあった。けれど喋るとやっぱり嵐だし、今の人たちだった。とはいえ作品自体は素晴ら>>続きを読む

狂気の海(2007年製作の映画)

3.5

おとなが大真面目にふざけて作った映画。めちゃくちゃおもしろい上に謎の凄味がある。

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

4.0

派手で乱れた夜、クラブミュージック、朝帰り。そんなところから情景描写に入るので、教会や水道橋、コロッセオなどという「古都ローマの象徴」に違和感を持たせつつ、けれど鮮やかに終わりを迎える。
物語がどこへ
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ローマ環状線、めぐりゆく人生たち(2013年製作の映画)

4.0

ローマを囲む高速道路、その周りに住む人びとの日常がとても静かに、淡々と切り取られている。
断片的な場面のつぎはぎで、ストーリーにはまとまりも無い。にもかかわらず、この作品に連続性を感じとれるのは、描か
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

原題 "Any Day Now"
アラン・カミングの歌唱シーンが圧倒的だった。これが実話をもとにしていることにショックを受けたけど、同じような切ない出来事はそこかしこで起こっているんだろうなぁ。
ハッ
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

淡い画面のなかで生き生きと愛を育む主要3組がみんな愛おしい。奥華子による劇伴も各シーンを常に小気味よく盛り上げていたし、なにより撫子ちゃんの連続告白は映画史に残る指折りの名シーン。

ポスターやキャス
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俺にさわると危ないぜ(1966年製作の映画)

4.1

ずいぶんヘンテコな映画だけど味わい深くて好き。
オープニングがめちゃくちゃカッコいい。
「美人にいうお礼は何度でもいい。お袋がよく言ってた」的なことを嘯く小林旭がいちいち色男だ。
くの一たちの武器が、
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世界大戦争(1961年製作の映画)

4.2

全体的にどんよりした印象で、当時の冷戦による緊張感を反映した仮想の戦時世界がめまぐるしく描かれる。作品の根底には仏教的無常観が流れ、物語の最初から「終末」が前提に置かれているかのよう。

罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.0

中国で実際に起きた四つの事件をもとにしている。わりと強烈な出来事が、ありふれたことかのように描かれる。

草迷宮(1979年製作の映画)

4.3

寺山修司の世界。色づかいが鮮やか。年上の女性による少年への強姦描写。母親との関係。

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.2

アラン・ドロンかっこよすぎ。すばらしいラスト。