Shimogaiさんの映画レビュー・感想・評価

Shimogai

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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.8

ビニールハウスで暮らす訪問看護師の女性。ハンデを抱えた老夫婦を世話するなかであるキッカケから負の連鎖が始まっていく。「最後まで行く」みたいにとことん深みにハマっていくパターンだけど、コミカル要素はゼロ>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

ある家族がよく分からない輩にただひたすら理不尽な仕打ちを受け続ける。まったく共感できる部分もないし何の教訓を得ることもできなくて不快極まりないんだけど、最後までこの先どうなるんだろうという気持ちで観て>>続きを読む

マーシュランド(2014年製作の映画)

3.7

田舎町で起きる殺人事件、それを捜査する2人の刑事、全体的に暗い雰囲気で進むところは「殺人の追憶」を思い出す。

犯人に繋がる伏線が散りばめられているが回収されないものもあり、事件は解決するもののモヤモ
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

アメリカの高校で実際に起きた銃乱射事件がもとになっている作品。高校生たちの日常の生活が淡々と続くなかで気づいたら事件が起きてしまう展開が衝撃的。銃社会の国ではこういうことがあり得てしまうんだと思うとあ>>続きを読む

折れた矢(2012年製作の映画)

3.7

実話ベースらしいけど、15年ちょっと前にこんな理不尽な裁判が実際に行われていたとは…。また、そんな恥ずかしい出来事をしれっと映画にしてしまうところはさすが韓国。

熱血弁護士を演じたパク・ウォンサンは
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

名前は存じあげていたけど初めてアキ・カウリスマキ監督の作品を観た。シリア難民やフィンランドの社会問題などを扱いながらも、重くならずシンプルに淡々と、かつユーモアを交えつつ語りかけてくる世界観に引き込ま>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

公開初日で劇場鑑賞。
登場人物が多いのとノーラン監督お得意の時系列あちこちの展開に初めのうちはついていくのが精一杯だったけど、話が進むにつれてどんどん引き込まれていった。

原爆投下のシーンは描かれな
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

3.5

自分の読解力が足りないのかもしれないが、主人公が工作員にさせられた経緯をあまり把握できないまま進んでしまって今ひとつ感情移入がしにくかった。

当時の韓国と北朝鮮、西ドイツとの関係性をある程度知ってい
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あいつだ(2015年製作の映画)

3.2

ユ・ヘジンが出てるから観てみたけど、想像していたのと違った。実話をもとにしてるみたいだけど、結構登場する霊感強い女性も実在したのだろうか。もしそこはフィクションなら個人的にそんなオカルト要素はなくても>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

原作未読で鑑賞。ファンタジーっぽいタイトルとは裏腹にヤングケアラー、児童虐待、LGBT等、現代の社会問題が詰め込まれていて、かなり重い内容だけど色々と考えさせられる作品だった。

映画という時間枠の中
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

キービジュアルを見る限りではフーダニットのミステリーかと思ってたけど、何だかんだでヒューマンドラマ色が強かった。

法廷シーンが多くて退屈になりがちだけど、裁判が進むにつれて主人公夫婦の実情が徐々に明
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

前作までは配信でしか観ていなかったけど、シリーズ3作目にして初の劇場鑑賞。やっぱり劇場で観ると迫力がある。

相変わらず刑事なのに銃も使わず拳だけで解決するマ・ドンソクが圧巻。日本刀振り回すヤクザとの
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裁き(2014年製作の映画)

3.7

最近のインド映画のイメージから熱いドラマチックな法廷劇を想像してたら、ダンスも歌もほぼなく淡々と進んでいく。意図的なのか引きの画が多く裁判にあまり関係無さそうなシーンにも時間を割いていて時々ドキュメン>>続きを読む

長沙里9.15(2019年製作の映画)

3.7

先日観た「オペレーション・クロマイト」で描かれた朝鮮戦争での仁川上陸作戦の裏側で起きていた史実を基にした作品。

仁川上陸作戦を成功させるための陽動作戦で捨て駒にされた学生兵たちがそれぞれの事情を抱え
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.3

役者陣にはあまり魅力を感じなかったけど東野圭吾さん原作の映画化というだけで鑑賞。

細かい設定は変わっているものの大筋はほぼ原作に忠実。ただその設定の違いが原作の良さを全く消してしまっている。

30
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オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

3.7

朝鮮戦争の仁川上陸作戦の成功までを描いているが、北朝鮮にスパイとして潜入した韓国軍兵士たちを中心に話が進んでいくなかでバレたら即殺されるという緊迫感が半端じゃない。史実に基づいた作品だけど、韓国映画ら>>続きを読む

殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.8

「殺人者の記憶法」の方を観てからそれほど時間が経っていないので忘れないうちに別バージョンも観てみた。

なるほど結末が違うだけでこうなるかって感じ。個人的にはオリジナル?の方がしっくりくる感じはしたが
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

公開時に観そびれてしまい配信にてようやく鑑賞できた。

世間に真実を伝えようと、ある事件の取材を続けるドキュメンタリーディレクターの主人公が、似たようなことが自分の身の周りで起き、それにどう対応するか
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悪魔は誰だ(2012年製作の映画)

3.7

キム・サンギョン演じる刑事の犯罪阻止への強い執念とオム・ジョンハ演じる母親の娘に対する愛情の深さが痛いほど伝わってくる。キム・サンギョンが犯人を追うのに躍起になる姿は「殺人の追憶」を思い出してしまった>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.5

90分弱の尺の中にホラー、オカルト、スリラー、サスペンス、バイオレンスの要素が詰め込まれていてお腹いっぱい。日本人カップルが出てきたところはコメディまで入っているし。で、最後はファンタジーでいい感じで>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

実際に起きた無差別殺人事件をモデルに加害者とその家族を中心に描く。作中の家族はちょっと家父長制が度を過ぎてる感じはあるがひと昔前ならどこにでもありそうなだけに一歩間違うとこうなってしまうかもと思うと恐>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

ネタバレになるので内容にはあまり触れられないけど、90分という短いなかで観客のミスリードを誘う仕掛けが散りばめられ張られた伏線もきっちり回収しつつ、先の読みにくいストーリー展開は秀逸。こういう作品は結>>続きを読む

ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)

3.5

ベタな展開で先が読めてしまうところはあるけど、「ゴースト」を思わせるファンタジーな雰囲気の中に親子愛があり、恋愛要素があり、マ・ドンソクのアクションもありで、尺も短くドラマ感覚で気軽に観られる作品。>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8

困った時は助け合うという、人間が社会生活で培ってきた良い部分が、災害時の状況下では生きるために他者を排除するという生き物としての本能による行動の方向に進んでいく描写が恐ろしい。自分がこの状況下に置かれ>>続きを読む

幼い依頼人(2019年製作の映画)

4.0

虐待のシーンが生々しくて目を背けたくなるが、こういう事は絶対にあってはならないという作り手の想いが強く伝わってくる。

虐待する継母役の女優さんの芝居がトラウマになりそうなくらい凄まじい。姉役の迫真の
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

韓国のIMF通貨危機を題材にした実話ベースの作品。内容的にちょっと難しいかなと思ったけど、経済学部を卒業したはずなのに経済のことに疎い自分にも理解しやすかった。

国家の危機を何とかしようと奮闘する国
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.0

韓国のコメディ映画って「エクストリーム・ジョブ」もそうだったけど、吉本新喜劇っぽいベタな感じがあって個人的には結構ハマる。当たったクジが風に飛ばされて軍事境界線を越えて・・・なんて、落語的というかマン>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

人づてに面白い映画と聞いて鑑賞してみた。前情報を全く入れずに観たけど中盤くらいから黒幕の正体が何となく分かってしまい、あとはどういう手法でそれを観てる側にバラすのかという観方になってしまった。

公開
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.8

パク・チャヌク監督の復讐三部作は「オールド・ボーイ」しか観ていなかったけどようやく他の作品が鑑賞できた。

全体的に説明が少なく復讐心を抱いた理由も映像ではほとんど描かれていないので最初は感情移入がし
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

話題作だからか平日の昼間なのに満席で一番前で観るハメに。迫力を楽しむ映画ではないのでもう少し引いた状況で観たかった。

主人公の役所広司さんがトイレ掃除するシーンが多くて本来なら退屈するはずなんだけど
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ティル(2022年製作の映画)

4.0

1955年、アメリカで起きたエメット・ティル殺害事件を扱った作品。実際の事件については恥ずかしながらあまり詳しく知らなかったのでかなり衝撃を受けた。白人に向かって口笛を吹いただけで命を奪われるなんて、>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

前作と同じくPC画面内で物語が進んでいくけど、父が娘を捜す前作とは違って今度は娘が母を捜す展開なので、PCやスマホ操作のテンポが速すぎてオジサン世代にはついていくのがちょっと大変だったかな。

前作同
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イテウォン殺人事件(2009年製作の映画)

3.5

韓国で実際に起きた殺人事件を基にした作品。2人の容疑者のうちどちらかが真犯人なのは明らかな状況なのにお互い犯行を否認。チョン・ジニョン演じる検事の奮闘も虚しく結果は…。

疑わしきは罰せず、は刑事裁判
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

4.2

日本統治下の朝鮮総督府を舞台にしたスパイアクション。日本人役もたくさん出てくるけど演じているのは全て韓国の役者。日本人が聴くと多少の違和感はあるが全くの許容範囲内。他の韓国映画でも日本語を話すシーンを>>続きを読む

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

4.0

タイトルのイメージからサスペンス的な作品かと思ったらガッツリ社会派ドラマだった。しかも実話をベースにしているとのこと。ある程度は脚色されているだろうけど、これが現実に起きた事件だと思うと胸が痛い。>>続きを読む

MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.9

韓国で実際に起きた事件を基にした作品。詐欺師を題材にした作品やどんでん返しモノは韓国映画で他にも結構あるけど、アクションシーンやカーチェイスもあり、エンタメ作品としてしっかり見せてくれる。

イ・ビョ
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