Shimogaiさんの映画レビュー・感想・評価

Shimogai

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正体(2024年製作の映画)

4.0

平日の朝イチでの鑑賞だったためか自分を含めて観客は二人だけだった。

原作は未読。話の展開が早くてそれぞれの逃走先での周りとの関わりの描き方がやや薄く「鏑木=いい人」という図式の伝わりが弱いような気が
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ホワイトバード はじまりのワンダー(2024年製作の映画)

4.0

授業で学生たちに「ワンダー君は太陽」を観せたばかりでタイムリーな劇場鑑賞となった。

ワンダーの登場人物のスピンオフだけどテイストは全く違う。とはいえ、思いやりや勇気など共通する要素は多い。

つい先
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フグとタコと僕らのミライ(2024年製作の映画)

3.5

いつも仕事でお世話になっているタレントさんが出演しているということで鑑賞。

愛知の日間賀島を舞台にした青春映画で地元先行上映。地方を舞台にした作品によくあるストーリーで、地元に残って家業を継ぐかどう
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.2

性格や境遇が対照的な兄弟の複雑な感情、微妙な心の動きを香川照之さんとオダギリジョーさんが見事に演じている。絶妙なセリフの間合い、目線、表情、またそれを引き出すカメラワークに最後まで画面から目が離せない>>続きを読む

対外秘(2022年製作の映画)

4.0

コメディっぽく立ち上がったけど終わってみれば金や権力、陰謀が渦巻く悪い奴らの泥仕合。決して後味は良くないがこれぞ韓国映画って感じの作品だった。

何となく結末が予想できる展開ではあるけど、チョ・ジヌン
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国選弁護人ユン・ジンウォン(2015年製作の映画)

3.6

実績もない三流弁護士が先輩弁護士と共に国家権力に立ち向かっていく姿を描く王道の法廷モノ。

国選弁護人役のユン・ゲサンと先輩役のユ・ヘジンのコンビは「マルモイ ことばあつめ」を思い出した。ユ・ヘジンは
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.5

登場人物の心の動きを表そうとしているのかカメラの手ブレと不自然なズームが気になったが、河合優実さんの圧巻の芝居に最後までスクリーンから目が離せなかった。彼女の出演作は色々観てるけどこれからも注目してい>>続きを読む

破墓/パミョ(2022年製作の映画)

3.8

韓国No.1ヒットという謳い文句とキャストに惹かれて鑑賞。

ホラーやオカルトっぽい映画はあまり好きではないけど、役者陣の演技を中心になかなか見応えがあった。色々ごちゃごちゃするところはあるけど、主要
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DEADMAN 消された男(2024年製作の映画)

3.4

チョ・ジヌンが主演ということだけで何の前情報もなく鑑賞。

「名前貸し」という着眼点は面白いけどあまり馴染みがなく理解するのに時間が掛かった。いや、そもそも理解できていなかったかもしれない。

名前貸
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サラの鍵(2010年製作の映画)

4.0

物語はフィクションみたいだけど、フランスで実際に起きたヴェル・ディヴ事件を題材にした作品。恥ずかしながら事件のことは知らなかったがフランスでもユダヤ人の迫害があった歴史を知ることが出来た。

事件が起
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犯罪都市 PUNISHMENT(2024年製作の映画)

3.9

シリーズ4作目。今作もマ・ドンソクの暴れっぷりが前面に押し出されているけど、サイバー犯罪に対峙する要素が入ったからか前作までよりもやや迫力に欠ける感じがした。とは言え、拳を武器に悪人に立ち向かう姿は相>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.5

侍が現代にタイムスリップする話と聞いてもっとコメディっぽい作品かと思ってたけど、いい意味で裏切られた。自主映画なのでカットの繋ぎ目が気になったりするところもあったけど、そんなことは関係なく最後までスク>>続きを読む

スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

3.8

レビューの評価はあまりよろしくないようだけど、舞台を意識して作っているっぽいので、舞台をあまり観たことがない人や会話劇が好きではない人にはハマらないのかも。

三谷作品は大好きで映画は全部観てるけど、
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シュリ デジタル・リマスター(1999年製作の映画)

4.5

韓国映画を観るようになったキッカケの作品。24年前に日本で公開された時に知り合いに勧められたけど結局劇場では観ることが出来なくてDVDを買って観た。版権の問題で配信でもずっと観られなかったので今思えば>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.2

冒頭に「人間の機械化に反対して、個人の幸福を求める物語」というテロップが出るけど、まさにそのまんまの作品。文明の発展によって機械に操られる人間たちをユーモアを交えて風刺しているが、今のネット社会にも当>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.3

史実に基づいている作品なので結果が分かってるが、そこに至るまでの反乱を起こす側と鎮圧する側の緊迫感満載の駆け引きにどっぷり引き込まれた。

クーデターを企てる側の首謀者、チョン・ドゥグァンを演じるファ
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KT(2002年製作の映画)

3.7

1973年に日本で起きた金大中事件を基にしたフィクション。金大中事件に関してほとんど知識がなかったけど全てが事実ではないにしろ事件のことを知ることができた。自分はこの辺りの韓国の歴史を題材にした作品を>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.0

100年近く経った今でもこんなに楽しめるのは何故だろう。コメディ部分に関しては、次にこうなるんだろうなと分かっててもテンポ感とキレの良さで思わず笑ってしまう。今のお笑いは言葉の面白さで笑わす人が多いけ>>続きを読む

箱男(2024年製作の映画)

3.7

10年前くらいに原作を読む機会があってその時はなかなか難解な小説という印象で、これが映像化されるとどうなるのかと思って観てみたらやっぱり難解。ただ、何となく頭でイメージしていた箱男がビジュアル化された>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

「砂の器」は松本清張作品のなかで一番好きで、原作は何度も読んでいてドラマ化されたものもいくつか観ていたけど映画は観ていなかった。自分が観たドラマではどれも和賀英良の幼少期の放浪の理由が原作と違う設定に>>続きを読む

ボストン1947(2023年製作の映画)

4.0

「シュリ」や「ブラザーフッド」の監督作品。今作はスパイや戦争モノではなく骨太なヒューマンドラマだった。様々な障害を乗り越えて試合に挑むスポーツものなんて感動するに決まってるし、しかもそれが実話を基にし>>続きを読む

劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

3.8

情報を正確に伝えるのが本来の仕事なのに、戦時下でそれが出来ないアナウンサーたちの苦悩や葛藤を事実に基づき丁寧に描いていてなかなか見応えがあった。

時代的や内容的に男性の出演者が多いが俳優陣がそれぞれ
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マミー(2024年製作の映画)

3.7

平日の昼間だけど劇場は満席。事件をリアルタイムで経験したであろう自分と同世代かもっと上の年齢のお客さんが大半だったように思う。

科学的検証や関係者の声など精力的な取材のあとが見られて知らない情報をた
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街の灯(1931年製作の映画)

4.2

学生時代にハマったチャップリン。あの頃はビデオテープをレンタルして観るしかなかったけど今は配信で簡単に観られるようになった。

一番好きな作品から観なおしてみようと思って鑑賞したが、やっぱり今観ても面
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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

3.8

この時期はやはり戦争モノを観たくなり久しぶりに鑑賞してみた。

戦場のシーンはそれほど多くないけどベトナム戦争で負傷して下半身不随になった男の苦悩や葛藤を通して戦争の残酷さや愚かさを訴えてかけてくる。
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ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)

4.0

敵国の難民の命を救うのは「善」なのか「悪」なのか。そもそもそんな状況を生み出す戦争自体が悪。

人の命の重さは万国共通だけど、それを狂わせてしまうのが戦争。主人公の家族が取った行動は間違っていない。む
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.8

前作のヨロコビの声は竹内結子さんだったなあと感傷に浸りながらの鑑賞。新しい感情のキャラも加わって思春期に差し掛かった主人公の成長を描いている。

新キャラで中心的な存在のシンパイを演じた多部未華子さん
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.8

ずいぶん前に海外リメイク版「異人たち」を観て、久しぶりにオリジナル版を再鑑賞してみた。

どちらも主人公が小さい頃の両親に会うという設定は変わらないけど、海外の方は主人公の中に後悔の想い、オリジナルの
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風が吹くとき(1986年製作の映画)

3.8

以前から配信でチェックしてたけど再上映されると知り、せっかくなので劇場で。意図はしていないけど長崎原爆の日の鑑賞となった。

核爆弾と思われる爆弾の被害に遭った老夫婦がそのまま普段の生活を続けようとす
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.8

スターウォーズシリーズでレイを演じたデイジー・リドリーが、まったく違う一面を見せてくれた。セリフは少なめだけど、人付き合いが苦手な主人公の女性フランが他人との交流を通じて変化していく様を見事に表現して>>続きを読む

流麻溝十五号(2022年製作の映画)

3.8

史実を基にした作品は地味になりがちだけど、メインの3人の女性がしっかりキャラ分けされている中でそれぞれの想いが三者三様で描かれていてなかなか見応えがあった。

この手の作品を観ると本当の自由って何だろ
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このろくでもない世界で(2023年製作の映画)

3.8

これぞ韓国ノワールといった作品を久々に劇場で観た。目を背けたくなるシーンも多いがやはり劇場で観ると迫力が半端じゃない。

複雑な家庭事情を抱える高校生ヨンギュがあるキッカケで裏社会に容赦なくハマってい
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大いなる不在(2023年製作の映画)

4.0

時系列が入れ替わるので少々分かりにくいところはあるが、ミステリーの中にも人間ドラマがしっかりと描かれたとても見応えある作品だった。

認知症の老人を演じた藤竜也さんは言うまでもなく、その息子役の森山未
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.8

海女たち、密輸王、税関、街のチンピラたちの駆け引きが中心に進むが、サスペンスの中にもアクションやコメディ要素もあり、韓国らしいエンタメ作品だった。

韓国映画あるあるの刃物を使ったアクションもさること
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.8

以前観たときはポン・ジュノ監督作品にしてはややモノ足りないかなって感じだったけど、最近知り合いの映画関係の方にこの作品の魅力を聞く機会があり再鑑賞してみた。

オープニングの数分に先に繋がる様々な伏線
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.7

事前に作品情報を見たことによって途中からある程度オチは読めてしまったので、どういったネタばらしになるのかという見方になってしまった。この手の作品は前情報を見ちゃダメだよね。でも最後の締め方は予想外だっ>>続きを読む