nemokuraさんの映画レビュー・感想・評価

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イーグル・ジャンプ(2016年製作の映画)

3.6

イギリス史上初のスキージャンプオリンピック選手となったエディ・エドワーズの半生を描いた伝記映画。

どんな困難があっても夢を諦めないことの大切さをこれでもかと教えてくれます。
エドワーズ本人がそうであ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.9

妻を突然事故で亡くした男の「破壊→再生」の物語。
アートな雰囲気に包まれ、重いテーマですが見やすい印象です。

「破壊」の場面では、『アメリカン・サイコ』レベルに狂気丸出しで笑えます。
人混みの中で1
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

柔らかいタッチで描かれるからこそ、戦争の悲惨さが一層強く伝わってきました。

当たり前のように一緒に過ごしていた家族が突然いなくなってしまうのは、想像をしただけでつらいです。
また、いなくなってしまっ
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ウォーリアー(2011年製作の映画)

3.9

総合格闘技の映画は珍しいかもしれません。

寝技、締め技を中心に粘り強いタイプの選手が描ける点が、ボクシング系とは違い新鮮でした。

粘り強いタイプの兄、一発タイプの弟と、キャラクターに合わせて戦い方
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

実話をどう映画にするか。

本物にこだわった映像、音によってまさしく体験型の映画になっていました。
個人ではなく集団として描かれる若い兵士への共感が一番強く、不吉な予感、敵の飛行機が迫る音、爆撃の爆発
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.8

アメコミも観ます。

とても心温まる作品。
誰と観ても楽しめる作品だと思います。

一緒に観たMCUシリーズを全然知らない友人も凄い楽しんでいて、鑑賞後アイアンマンやキャプテン・アメリカ見始めていまし
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シンデレラマン(2005年製作の映画)

4.0

ボクシングと家族愛。
泣けないはずがありません。

大恐慌の時代の人々の苦しい生活は胸を打ちます。
それでも家族を大切にし、決してズルはしない主人公ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)は本当に格好いい
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.7

再鑑賞。

アカデミー賞主演男優賞を獲得したレオナルド・ディカプリオの演技は圧巻。
鬼気迫るとはまさしくこのことです。

撮影賞も受賞しており、自然光を使い撮影したといわれる大自然の映像は美しいです。
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

『ダンケルク』に向けて再鑑賞。

クリストファー・ノーラン監督は、独自の世界観を完璧に作り上げている。

夢の世界に入るという大きなテーマ。
しかし、夢の中の夢という設定や、夢の時間軸など、細かいルー
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.8

とにかく映像が凄いです。
宇宙空間、無重力空間の場面はどのように撮影しているのか全くわかりません。

極限の宇宙空間で描かれる生への執着。
地球に帰還するということは、まさしくグラビティ、重力を感じる
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.7

スポーツを統計学的に分析し、少ない資金でビッグクラブに勝つ。
とても面白いテーマだと思います。

スポーツを数字で見ることで機械的になってしまいそうですが、チームの目標が一つにまとまり、登場人物たちの
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.9

隠蔽されてきた神父らによる性的虐待を記者たちが暴く。

教会のような権威を持つ機関の隠蔽の恐ろしさを知った。
それを暴くための記者たちの地道な努力が本当に格好いい。

この作品は2016年アカデミー賞
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.7

鑑賞する前は、クールな詐欺師が大胆なトリックで大逆転というような物語だと思っていたのですが、もっと地に足がついた話でした。
華麗過ぎない必死な嘘のやり合いは、このジャンルでは個人的に斬新で、インパクト
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.3

とても大好きな作品。
監督、脚本はウディ・アレン。
すごい皮肉屋なところ、ノスタルジックなところといい主人公ギルにめちゃくちゃ共感できるので、何度見てもあの世界観にのめり込みます。

某ファッション誌
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.7

死ぬまで孤独という現実を突きつけられた時の選択。
責めることはできないなと感じながら鑑賞。
誰しもが持つ弱さだと思います。

罪の償い方というか、艦内に木を植えている時などのジムの優しい表情が、すごい
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.7

ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング主演のコメディ。

ライアン・ゴズリングは『ラ・ラ・ランド』とほぼ同時期の上映ということで、役柄の幅の広さに驚きます。

びっくりするとすぐ声が裏返ってしまう彼も
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.3

これまで何度も見た作品であるが、初見は小学生の中学年の時に母親の勧めで鑑賞。
20年近く経っても、初めて見たときの衝撃が霞むことはない。

前半の幸せな部分と、ナチスの強制収容所を描いた悲しい部分のコ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.0

ハリーポッターの世界観は完全に確立されているのでハズレはありません。
しかも今作は、J・K・ローリングが映画化を前提に、最初から脚本として書いているので完成度も高いです。
その分テンポが良すぎる感じも
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マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

3.4

麻薬潜入捜査。

多くのレビューで書かれているように、もともとはドラマであったシリーズ。

ドラマの内容を、俳優陣とアクション、音楽で映画にグレードアップした印象。
クールな雰囲気で、娯楽として普通に
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.9

世界で初めて性別適合手術を受けた、実在の画家リリー・エルベ(アイナー・ヴィーグナー)の物語。

LGBTとまとめること自体が誤りであるかもしれないが、トランスジェンダーを扱うこの作品はとても今日的な作
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アメイジング・グレイス(2006年製作の映画)

3.7

18世紀イギリス、奴隷制廃止を目指したウィリアム・ウィルバーフォースという実在の政治家の伝記的作品。

伝記が大好きなイギリスらしい作品で、物語は終始淡々と進む。

映画的面白さには欠けるが、楽しさだ
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メメント(2000年製作の映画)

3.9

映画の時系列の常識を覆す。

結末が最初に明らかになるのは、『刑事コロンボ』などミステリーで倒叙と呼ばれ、すでに存在する形式だが、『メメント』ではその遡り方がまさしく異質。

短期記憶障害の主人公が自
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.0

ジョン・ル・カレ原作のスパイ・サスペンス。

多くの人が言うように、1回で理解することはとても難しい。
しかし、この映画を見直すことは最上の楽しみだ。

主役級、演技派が盛りだくさんの豪華な俳優陣の演
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッド監督、主演の作品。

「筋が通っている」ことの大切さを痛感。
暴言ばかりの主人公ウォルターは、筋が通っているという一点で、悪者からヒーローへと変貌する。

作中では、人種を区別
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.7

同性愛が今以上に受け入れらていなかった時代の二人のゲイの物語。

本当の自分と、社会の一部としての自分との間のギャップに悩まされる二人を見ることは辛く、終始苦しい映画ではある。

しかし、二人を結びつ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

奴隷制という負の遺産を批判。しかし、『ジャンゴ』では物語のリズム、描写、ユーモアなど、その方法がまさしくタランティーノで、賛否両論あるだろうが、他の同テーマの作品とは全く異なる。

西部劇という白人中
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ザ・エージェント(1996年製作の映画)

3.9

資本主義社会、スポーツ、ショービジネスなど、入り組んだ社会のなかでバランスをとるということがいかに困難か。

明るいサクセスストーリー、ラブコメディでありながら、いい意味でとても考えさせてくれる映画。

ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.8

1996年上映ながら、現在でも楽しめるアクション映画。

マイケル・ベイの手腕、それぞれに味がある3人のメイン・キャスト。

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.9

文系版『グッド・ウィル・ハンティング』と呼ばれる本作。

世代、人種を超えた友情に憧れる。
小説家という設定から醸し出されるお洒落感も素敵だ。

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.2

満足しているのは自分なのか。
その行いは偽善なのではないか。

そんな悩みが吹き飛んでしまう程の感動の実話の物語。