まちだねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

まちだねこ

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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.4

静かな映画。セリフや動作などあらゆるものをそぎ落とすことで、人っぽさをなくして描く世界があまりにも美しく見えるのは、人らしくない人こそ美しいからなのだろうか?人形ではない、人の美しい世界。そして醜い世>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.6

クイーンの話。音楽は良い。まさにIMAXで見るための映画、というかライブ。ただ、生のライブと比べてしまうと何か欠けてるものを感じてしまう。それは多分たかだか130分で人の人生は縮められないし、そんな薄>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

3.4

小松菜奈に人生を狂わされたい。そんな欲望が前面に出た映画。そして、実験的な映像と入り乱れる不安定な感情のせいで、見る側も混乱してくる。見る側が混乱してるから混乱した映画に見えるのかもしれない。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

カットによって繋がる世界は、短歌に似てる。ぶつ切りのイメージだけで何を取捨選択するか、それは人それぞれだ。そして、それはタイミングにもよる。自販機、トカゲ、ハンマー、大麻、冷蔵庫。ものから者へ刻まれて>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.2

レクター博士の演技は素晴らしい。ただ、今見るともはやその猟奇的な演技のみでは物足りなくなってしまう感じもある。

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.7

現代版のとなりのトトロだ。森見登美彦世界が存分に、しかし四畳半の湯浅監督のように癖のある感じではなく仕上げてる作品で、まさにジブリ映画のような普遍性を持ってた気がした。

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

3.5

ノーカット長回しの映画。実際に主人公が体験したのと同じ時間を別の環境で過ごすのは、なんだかとても違和感があったけど、この違和感こそが他人の体験を見る映画という体験なのだと思った。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.6

ワンカットの映画はたくさんあるし、どうやって撮ったか分からない映画もたくさんある。この映画はとても立体的にワンカット映画を見せてる。それ以上書くとネタバレになってしまう。

君が君で君だ(2018年製作の映画)

4.2

カップルで見ると悲鳴しかないような異常な映画だけど、この映画を単に異常と片付けられるだろうか?それを見て確かめて欲しい。君が君で君だ。

アンビリーバブル号の財宝(2017年製作の映画)

3.6

何が正しくて何が嘘かなんて2018年は存在しないのかもしれない。つまり、映画は見る人に何かを伝えることができるメディアであり、このフェイクドキュメンタリーはダミアンハーストの伝えたいことを見事に表して>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.7

ハートフルな映画。絵柄が可愛いし、話もしっかりしてる。B級映画が持つDIYっぽさをかなりうまく活用して、それを補強する形で観客が想像するからかなり感情移入しやすくなってる。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ映像が良い。たぶん美しさはこういうところからくるし、だからこそ、悲しみとか歌とか祈りとか全てを含めて最高のミュージカルになってる。ミュージカルって楽しいだけじゃないんだなと思った。あと、ビ>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.6

2020東京オリンピック。世の中は何となく高揚感に満ちていて、もはや戦後ではない。アキラが表す世界観は何だかんだ今の日本を表してるようで、やはり予言の感じがある。誰かが世界を滅ぼしてくれるのだろうか?

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.8

別に日常生活過ごしていて、ジェイソンもレクター博士も出てこない。ただ、ふとしたきっかけでそれまで作ってきた関係性が壊れることこそ最も怖いのではないか。この映画は壊れていく様をゆっくり、確実に描いている>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.8

この映画は現代アート批判の映画ではない。もっと大きな社会批判の映画だ。
登場人物はみんなが利益を最大化するような正しいことを言ってる。何を信じて何に従って生きるか?ポストトゥルースなんて当たり前の言葉
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.0

聲の形。コミュニケーションは声とか話し方とかそういうテクニックの話じゃなくて、伝えたいとか伝わってほしいとかそういう気持ちが大切な気がした。
なんだ、そんな当たり前のことを描いた映画なのかと思って欲し
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.5

モノを持つということを追求する映画。ただそれを追求するだけの映画ではない。そもそも生きる幸せとは?みたいな大きな話になってくる。

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.3

戦争映画としての背景が分かってれば面白い気もするけど、何よりも前半の訓練の場面がすごい。真のパワハラが観れる映画だ。

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.6

付き合えば必ず別れがある。それが死ぬまで別れないか、その前に別れてしまうか。うまくいかなかった恋の描き方がマークウェブ監督作品は最高にうまい。女の子の去り際が良い。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.7

寂しさを埋めるためには男が必要なのか。男がいれば寂しさは埋まるのか。そんな映画ではないが、運命の残酷さとかよりも女のわがままさとその愛おしさが前面に描かれてたように感じた。

ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.7

東京で生きること。多分なんとなくみんなが不安で何かに頼ろうとして、その頼ろうとしたものを失ったり、傷つけたり、傷ついたりすること。そんな気持ちになる映画。

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.8

大抵アニメの実写化はコケる。いくらCGを使ってもいくら豪華キャストを使っても、アニメの時のコアが抜け落ちるからだ。坂道のアポロンは音楽がコアだ。同じ監督作のソラニンを知っていて好きな人は見た方が良い。>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

よい映画はその場所の空気のにおいがする気がする。マンチェスターとか言ったことないけど、たぶん冬はこんなにおいを身にまといながらみんな生活してるのかなと妄想する。すごくよい映画。静かに流れる、けど、確実>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.3

みんな人に言えない秘密がある。それがリアルでもSNS上でも同じ。この映画はその秘密が明らかになって問題になるというよりは、秘密を持つ人たちがどう人と接するか、という映画だ。ただ、SNSやチャットによる>>続きを読む

アイスと雨音(2017年製作の映画)

4.2

少し検索すればドラマよりもすごい現実がある。現実もドラマも区別することなく良いものはいい。ロックもファンクもパンクもヒップホップも区別することなくいいものは良いと言うMOROHAとの映画。ぐちゃっとし>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

あったか人情ものかと思いきや、きちんと現実と向き合った上で人はどう考えて行動するか、終活にはどうすればいいかという問題に向き合った作品。にしても、オダギリジョーはクズ男役がよく似合う。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

生きててたまにここで終わるといいなと思う瞬間がある。この映画はその瞬間で終わる。最高のエンディングだ。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.1

たまに生きていてこの瞬間にこの音楽がBGMとして流れたらよいなと思う瞬間がある。この映画はそれを完璧に叶えている最高の映画だ。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.8

ほぼ白黒だったんじゃないかというほどトーンが落とされた映像と少しほこりのかぶったようなフォークソング。けれど、思い出には常にほこりがかぶったくらいがちょうどよくて、この映画もそんな懐かしさがつまってる>>続きを読む

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.5

暴力には理由がいらない。というか、理由があるだなんて理由があったり助かると思う側の勝手なエゴだ。ただ殴る。向井秀徳の音楽があまりにも暴力的に響き渡る。ストーリなんてなくてもよい。そこにあるのは気持ちだ>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

ただ、ただ、松岡茉優の演技が素晴らしい。松岡茉優の演技に、勝手にふるえてろ。

GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

3.3

ゴジラに宗教的なモチーフを挿入したのはよいのかもしれない。けど、まだやれたのではないか?という気もする

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.9

きっと、うまくいく。all izz well.
この映画はハングオーバー!に似てる。ただ、露悪的なのが大人は学生時代の思い出でしか仲間を意識できないし、夢とか追いかけてた方がカッコよかったよね、という
>>続きを読む

ベルセルク 黄金時代篇 III 降臨(2012年製作の映画)

3.4

前作までの2作から考えると何が起きたのか全く分からない。すごい。