氵ョ又さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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オーナが「未知への希望は、故郷への憎しみよりいい」と語る場面で、ずっとそう言われたかったし、言いたかったんだ、私たちは、と気付いて涙が止まらなかった

立ち去るという選択は一見消極的な行動に思えるかも
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渇水(2023年製作の映画)

2.0

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主人公や姉妹を筆頭にほとんどの登場人物が「演技」しすぎてて、全く物語に入り込めなかった この作品の生田斗真はアンジャッシュ渡部がキムタクの物真似してるみたいにしか見えなかった

怪物(2023年製作の映画)

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自分には何ができるだろう 見逃したくないと思ってる間に見逃していそうだし、閉じ込めたくないと思うこと自体閉じ込めているようなものなのかもしれなくて、生きている限り絶対に自分は誰かを傷付けているのだと直>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

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過去の嫌な記憶を埋葬する。カティアがサロールにしてあげたことは、本当は自分がされたかったことなのかなと思った 2人で、子どもの悪戯みたいにえんぴつの木を植えた楽しい思い出に上書きされていたらいいなと思>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

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見ながら終始あったこの「のめり込めなさ」というか「一歩引いちゃう感じ」は、ドラマから映画になった時の、テレビとスクリーンの距離感の違いから来ているのだろうか……と思うなどした

でもこのシリーズの「こ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

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「スマホを海へ捨てて」が「愛してる」になるの、もう……何も言えん。本当に死んじゃった人には何も言えない。

出会いから前戯なの変態的でもはや感心するんだけど、この映画だったらそりゃそうなるよねみたいな
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

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誰かのふとした一言で、いっぱいいっぱいだった糸が切れて、泣きたくないのに泣いちゃう感じ

レア・セドゥのくびれとお尻のラインが美しすぎて忘れられなくなる

クリスマスの夜に、子どものために全力でサンタ
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

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正義が負ける映画

ルームランナー中の相手を、雨の雫が滴るガラス張りの壁越しに撃つシーン凄い好みだった 殺し屋の正装isスーツの映画はそれだけで良い

喪失感の方が大きい余韻が、チャドウィックボーズマ
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

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アダムドライバーの体格&その時々で隣にいる誰かしら との体格差を拝みたいためだけに見に行ったので満足です

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.5

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この映画の綾野剛のビジュアル良良良ってだけで見に行ったら超〜面白かった、設定がコントな映画ってやっぱ勝ち確

追われる側と追う側から始まった関係が12/28からギアチェンジしていくのめちゃ良かった お
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

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田中泯に思いっきりビンタして「綺麗に死ね」って言う森七菜の、抱きしめて諭す時の声の震えが本物で、くらった 直撃した

あと永訣の朝という詩の素晴らしさにあらためて気付いた

良かったのこの2つ

(『
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

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茶番。閉塞的な田舎とか秘密から目を逸らす村人とかそれ故の狂気とか、そういう邦画で見たことあるやつの全部だった。一気飲み→吐いてるところに「大丈夫?」とヒロイン登場とか一線超えた後に主人公の環境が急激に>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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ラストシーン、感動でも感傷でもなくただただ圧倒されて涙が出た映画は初めてかも。

聖書のことも白鯨のことももっと知った後にもう一回見てみたい。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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キスしそうなあの空気感で顎ムニュってするの、あー、友情も恋愛も飛び越えてるんだなー、とわかった気持ちになった あと脇腹撃たれたのに倒れ切らずに2発撃ち返すちさとの場面、強すぎて見ながらめっちゃニマニマ>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

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終盤は、浩輔がこれ以上何も失いませんようにと祈りながら見ていた

自分のせいにしてすぐ「ごめんなさい」を繰り返すところや、鏡に写る自分とよく向き合っているところ、そうやって一人で今までやってきたんだろ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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会長と一緒に鏡の前でシャドーボクシングするシーンが、もう。


2020年の東京が16mmフィルムで切り取られてることだけで胸がギュッとなる。

弟役の佐藤緋美さん、賀来賢人と永山絢斗を足して2で割っ
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対峙(2021年製作の映画)

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対話し尽くした先にあの祈りとハグがあるのなら、私たちがやるべきことはこれだと、未来を照らす映画

言葉を選ぶための吐息や、それとは裏腹に雄弁な視線に息が詰まる、けど、私たちはあの4人の誰にでもなり得る
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

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・その日の献立を畑と相談する
・その日の分の食事だけを山からお裾分けしてもらう、それを一日一日繰り返す、そうやって山と生きる、自然と生きる
・死神と仲良く付き合う


・出てくる器が全部良かった
・犬
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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まったくわからないのになんか全部わかる、頭の中こねくり回されながら出た涙に覚えがあるのはなんでだろう、答えを見つけたい!

IMAXで見たけど、エンドロール終盤で聞こえる四方八方からのヒソヒソ声、多次
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

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食人系の造詣は全く深くないですがこんなにロマンティックなカニバ映画は初めて観た 観覧車でキスしてる場面、それまで画面の中央にいた2人がマレンの「お腹すいた」の一言で右下にズレる構図とか意味深で凄い痺れ>>続きを読む

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.5

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大切な人の手を離したのは絶対に生き延びると約束したからで、それをちゃんと守って101歳まで生きたローズの愛の強さ

造船家のアンドリュースや船長、音楽隊の人たちの覚悟を決めた眼差しがまだこびりついてい
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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どっちの言い分もわかるけど、こんなに自滅的な方法じゃなくてもよくないかみたいな てかこんなんなのに逆に君ら最初どうやって仲良くなれたのみたいな

でもさー、警官に殴られたパードリックのこと抱き起こして
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

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出会いのシーンが全て。吠えるビームと笑うラーマ、橋の下で繋いだ手と手
これ以上の運命の邂逅を描いた映画、他にないかも

全部壊せ壊せ!!って興奮してる自分と、子どもに銃は持たせたくない冷静な自分がいま
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

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お母さんが福山雅治ファンなのがきっかけで小さい頃から家族でガリレオ見てたし今でもたまーに石神に想いを馳せる時があるくらいなので、どんなシーンよりも、湯川先生がコーヒーを美味しく淹れる場面がグッときちゃ>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

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・未来は今の積み重ね
・理解してもらえなくても対話を諦めない

そんなつもりなく観てたのに人生で大切なこと不意打ちで教わった


実は"ループものの主人公"が部長じゃなくて吉川さんだったとか崎野オフィ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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ラストで母娘超えた。かけがえない

セリーヌ・シアマ監督が毎回生み出す忘れられないラストシーンが本当に好きって今回でやっと自覚した

要所要所の場面で喪失感にハグで寄り添ったり、ハグに想いを込めたりし
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シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「沈黙は死、連帯!!」で泣いちゃった その水面が、収容所で通訳してくれた彼まで届いて大きな波になったんだよ

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.0

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終盤すごかった。いつの間にかアリスを応援しながら観てたから、自分の人生を奪われた女たちが逆襲みたいに団結していくのが激アツで、仲間たちが主人公の勝利のために何かを託していく展開の重なりがもうジャンプ読>>続きを読む