『孤狼の血』で役所広司が言ってた「ヤクザがスーツ着て一般社会に紛れていくことこそ怖い」という言葉を思い出した。
大変なことやツラいことも悲しいこともそりゃあるでしょうね、と思うだけでした。
どれほど壮絶でもそのツラかったことと人を殺めることとはまったく別であると私は強く思うし、なんにしても彼らをエモーショナルに描く映画を私は肯定しない。しかもそのエモーショナル加減も実にありきたりで行間も深みもないのが...。
そういえば、「親父っ!あぶないっ」ていうセリフを聞いて心底萎えてしまったなー。あんなに緊迫した、いままさに撃たれるっていう瞬間にそんなに長いセンテンスを人は口にするかね。そんな台詞を綾野剛に言わせないでほしいよ…。