nokonokoooさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.5

国の在り方を問う中で
アイデンティティの戦いにも
見えてくる。

どこかみんな楽しそうで
どこまでも対等でユーモラス。
熱と敬意と言葉。
どこまでも正しい
コミュニケーションの上で
戦っているのが面白
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弁護人(2013年製作の映画)

4.0

人権を守る闘い。

人権が侵されている今
法を守る弁護士だからこそ
矢面に立って国民を守る
のラスト、胸熱。

恐ろしい黒歴史だけど、
「タクシー運転手」や
「1987ある闘いの真実」とか
この作品に
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

ここしか拠り所がなかった者、
ここでしか生きていけない者。
時代の変化に取り残されたら
ズルができなかったら
終わりしか待っていないギリギリの世界。

だけどその世界が家族だった。
全てだった人たち。
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

テーマとかメッセージ性の強さとか
社会性、新しい価値観の提示、哲学。
そういものが評価されがちな映画って
フィールドでこれが作られたこと。

幸せにならなくちゃいけないの?とか
楽しいことがないとだめ
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

4.0

カメラワークが
多少オーバー気味なところもあるけど
臨場感、迫力、吸引力って面から言ったら
全然嫌らしくはない。
真実の行方的なストーリーかと思ったら
もっと切なく切実に
刑法に対峙している作品だった
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

4.0

不快感や恐怖をないものにするために
笑う、とか、嘘つきって言われてきたから
自分がしたことに自信持てなかったとか、
父親の目が怖かったとか。
自分の中にも確かにある感覚を
びしばし刺激してくる。

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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

5.0

あの事件をタイムリープっていう
切り口で描くことで、
繰り返されている黒人差別の歴史を
すごくエンタメ的に突きつけてくる。
天才

母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.0

子が親を思う気持ちの壮大さ。
一途さ。

でも決して、
家族愛素晴らしい的な
美談にしちゃいけない。

虐待をした親を許せなくてもいいし
許したいなら許せばいい。

この映画で描かれているのは
後者で
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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.0

後半失速するけど
怒涛の展開が面白い。
誰も幸せにならずにおわた…

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

優しい顔して、描いてることは
ブルーバレンタイン並にビター。
恋愛の苦味や恥ずかしさを
詰め込んだ、いい意味での
いじわるがある。

同じ趣味嗜好で築き上げた
2人の連帯が社会に出ること、
先輩の死な
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.5

加害者ばかりを守る司法。
暴走する私刑執行人たちの正義。
殺人を犯した加害者であり
償いを奪われた被害者でもある
少年。
燻る罪悪感に葛藤する心も
簡単に忘れて
たまに居心地悪い足枷くらいにしか
思わ
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正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

3.6

なんでもない日常、
あの頃のモラトリアム感を
すごく尊く感じられる作品。
無駄なおしゃべりも
柔らかなコミュニケーションも
緩やかなあの日々が
どれだけ愛おしく大切だったか。
会話の間合いが絶妙でずっ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

難しい再出発。
切り捨てていく冷たい社会制度。
誰かを馬鹿にして笑う人。
過ちを許さず、再出発の道は整備されず
どこまでも正しい、あぁ素晴らしき世界。
タイトルは完全に皮肉な中で
わずかな光は三上さん
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.0

破滅的にしか生きられない寂しさ。
ままならない人生。
香取さんの泣きの芝居は
すごいものがあった。

人が人の温もりで再生していく訳だけど
狐狼の血以降の白石監督作品、
飛躍した展開が入ってくるのは
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.0

ありがとうもごめんねも
ないように、愛も憎さも
咀嚼しきれない気持ちも
全部ひっくるめて愛おしいのが家族。

親の罪の皺寄せを喰らいながら
親の愛にそれぞれが応えようと
していた。

展開が力技なとこ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

これは私かもしれない、
あの子かもしれないって
見た人に思わせる力のある
地続きのそこにあるような
生活感のある映画だった。

なんともない日常の中で描かれる
静かな抑圧と理不尽と選択と意思。
女同士
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.6

未熟さがどこまでも
危うく瑞々しく刺々しく映る。
美しくて、儚くて、強い。

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.0

同性愛から逃げずに
描ききってる。
同性愛に偏見をもつ人に対して
よく「同性愛も普遍的な愛だ」とか
「異性愛と変わらない」って
言いがちだけど、
その「好き」っていう魂は共通してても
「好き」を育んで
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Red(2020年製作の映画)

3.0

男の人は1000年経っても
男じゃないですか。とか、
どれだけ惚れて
死んでいけるかじゃないの?
とか、響くセリフはあった。

愛することを選んだラストは
かっこいい。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

残したい思いを、
忘れたくない瞬間を、
刻んでいく、重ねていく彼女たち。

それぞれの静かな決意と覚悟が
最高にかっこいい。

音楽の使い方もインパクトあって
最高にクールなエンドロール。。

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.3

色々つっこみどころもあるけど
イスとウジンが幸せに終わったから
全て良し!!
って思えるほど、
愛おしいカップルでした。

主人公の境遇とリンクするような
家具屋設定はうまいなぁと思った。

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.5

それぞれのイメージカラー的に、
世界を独立させてるような
色彩の使い方、パステルな世界観が
好き。

身体的な奇形を持つ人たち、
精神的に不自由な部分を持つ人たち。
皮を剥いでしまえば
どっちが"奇形
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

亡くなったある男性の物語。
彷徨える魂がオバQのような姿で
体現されていて、なんだかかわいい。

体に触れる描写が、
心にはもう触れられないことを
際立たせていて、
ラスト、ハッとさせられる。

時代
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.0

原作未読。
あらゆる年代で
味わう女性の生きにくさが
描かれていく中で、
「女性の尊厳」というより
「主婦の自己実現」寄りの
描き方に感じてしまって
なんか、んー。。

この描き方で男の人は
どう感じ
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罪の声(2020年製作の映画)

3.0

映画でしかできない企画だったと
思うけど、映画館で見る価値が
あったかって言ったら、
微妙な印象を受けてしまった。
周年ものの2時間ドラマ感。

事件ものって風呂敷が広がれば
広がるほど、真相はあっけ
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