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すべての過去へのタイムスリップは、異世界転生と同じく、チートを内包している。しかしそのチート(またはヌルゲー)生活を今いる環境よりも良いと感じるかどうかは当人次第である。
終盤に、21世紀から戦間期>>続きを読む
何がすごいって、本当に無重力状態で撮影しているかと見紛う宇宙モーションだ。
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「のび太のくせに生意気だ」
のバリエーションをひたすらに繰り返し、人命を奪うまでに至ってしまう。これが史実なのだからたまったもんじゃない。
伏流するのは自分の無能に対する不承認(あるいは拒絶)と、そ>>続きを読む
誰しも自分の中に暴力性を持っているという普遍的事実。
その端的なセリフが
「私を受け入れろ」
だった。
優等生ゆえに不自然なくらいに理路整然としているのはご愛嬌だけど、あれだけ感情を吐露できるくらいにロックな家族でいいよなぁ。
肝はしっかり者の三吉彩花ではなく、とことんアホな麻生久美子だ。最後の演奏シ>>続きを読む
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原題「I Think We’re Alone now」
これを見てボズ・スキャッグス「We’re All Alone」を思い出した。「俺たちはみんな孤独だぜ」と訳したいところだが邦題は「二人きり」と>>続きを読む
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子供の頃に「ターミネーター」を見て以来、自分も一皮剥けばロボットやアンドロイドなのではないか、あるいは宇宙人みたいなことになっていないかと不安に駆られたことがあった。誰も自分の脳みそを覗いたことはない>>続きを読む
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楽しいはずのパリ旅行なのに、どこに行っても、何をしていても、寂寥感がもれなく付いてくる。そのせいで夫婦仲もギスギスしていく。
それがおもに将来への不安に由来することに、パーティのスピーチではっきりと>>続きを読む
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大筋としては支配−被支配と蜂起および独立。
フランス映画なので、植民地政策の転換となったアルジェリア独立を想起してしまう。
主人公である人間が得体の知れない者に奴隷にされるのが、恐ろしいのと同じく、植>>続きを読む
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父グイドがなぜあれほどまでに息子ジョズエにおどけて事実を隠そうとするのか。
開戦のきっかけとなったポーランド侵攻は1939年。
冒頭の字幕
「イタリア アレッツォ 1939年」
はこの裏で起きていた>>続きを読む
タランティーノの描くクールでクレイジーな美学。
つまり彼の頭の中の映像化。
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掟が要求するものが多い割に、見返りが少ない。
期待値が低い(ように見える)ゲームは新規参入が少なく先細りを免れない。
その転換期の悲劇。
面白いんだけど、倍の尺で緻密に進めた方が良かった印象。
一つの組織の悪事が方々に影響しているのはわかるけど、展開が早すぎて散漫になってしまった。
文系学部と薬学部が同じ(または近所の)キャンパス、かつ、レコード会社の人が足を運べる都市部の大学ってまずないな。
オリジナル曲をやるバンドか、コピーバンドか以外でも、他人の曲を自分たちなりにアレンジし>>続きを読む
タブに騙されるくせに、人の目を欺けるアンドロイド、およびそれを開発できるAIがあるのは矛盾。
製作時と現在では、テクノロジーの進歩により描ける未来の解像度が変わったため、設定に無理があるとわかったパ>>続きを読む
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「人間を生まれてこなくする」は「人間を殺していない」から罪を問われない訳ではない。
これは別の話(飛躍)であり、主張する者の正義を証明されたことにならない。
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思想の自由がなく、国家が介入するといかに窮屈か思い知らされる。21世紀に生きる我々は自由なのかと改めて自問したくなる。
さて、子煩悩である。
彼ら彼女らの親は更に不自由だったという対比が印象に残る。>>続きを読む
初めの客、ひろみさんは口に物を入れながら喋るのは行儀が悪いと教わらなかったのかな。というより、どうやって喋っているんだ!とツッコミたくなる拙いアフレコだったな。
という冗談はさておき、全てが中途半端で>>続きを読む
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「菊地成孔の粋な夜電波」という単語を久しぶりに聞いて悶絶しました。
それ以外はふつう。醜いカルチャーマウンティングがなくてよかったです。というより今の若人には、コンテンツを暑苦しく語るのは嫌われるので>>続きを読む