ベネディクト・カンバーバッチの鉄壁な主演で「キューバ危機」を時代背景に、米ソ核戦争勃発を回避させた英国のセールスマンの素人スパイの信念は揺るがない結果を導きます。
今なら高速ネットワークで情報を引き>>続きを読む
シリアス系ジェームズ・ボンドの幕引き。16年で5作の登板をしたダニエル・クレイグ最後の007。本当にシリアスを貫く終焉で驚きの着地でした。ソニーからユニバーサルにロゴが変わり、一区切りと次の007時代>>続きを読む
最速試写会にて観了
問答無用なヒロイン映画。この作品で永野芽郁の女優としての類い稀なる位置付けが明確になったと云えるでしょう。その嫌味の一切ない魅力が珠玉にスクリーンに刻まれます。そして実は苦手なん>>続きを読む
自らの悪徳で弱き人々の生きる尊厳を奪った大企業が、その巨悪の力で事実を隠して弱者をねじ伏せるという、かつて日本で起こった実在の事件の真実を暴くきっかけを作った米国の写真家ユージン・スミスをジョニー・デ>>続きを読む
うーむ、ちょっと期待とは違う、残念な韓国製スリラーでした。
聴覚障害のあるヒロインがサイコキラーに付き狙われる一夜の物語と云う、面白くなるべき設定を、エグくないし、クライマックス直前迄ことごとくハグ>>続きを読む
被害者と加害者の境界線が一瞬にして曖昧になってしまう現代情報化社会の棘を、更なる辛辣さを織り込んで描く、吉田恵輔監督渾身の一撃が凄まじい映画ですが、前監督作『BLUE/ブルー』あたりから垣間見られる一>>続きを読む
ひたすら痛くて、ずっとゾワゾワさせられ続ける映画です。現代社会の闇を掘り下げてネット社会の負の部分が日本人にもたらしているものをヒロインの瀧内公美さん演じるテレビ・ドキュメンタリー監督の由宇子に体現さ>>続きを読む
日本映画のメジャー大作の位置付けとしては、万人が楽しめる娯楽作品であることは確かです。
木村拓哉&長澤まさみの再タッグによるドシリとした二本柱を中心に、多彩な共演者達を的確に無駄なく動かしてミステリ>>続きを読む
色んな既存映画の集合体なSF大作であり、クリストファー・ノーランの実弟であるジョナサン・ノーランが初めて兄の作品を離れてプロデュースした作品だと知れば腑に落ちる部分が多いです。
『天気の子』の結論世>>続きを読む
試写会にて鑑賞
いい映画だったと素直に思えた作品でした。ムロツヨシさん初主演作だ程度の事前情報で観ましたが、それが功を奏して多重構造のストーリーの意外さを存分に楽しめました。
観始めて父親役のムロ>>続きを読む
179分という長尺の中に人間を描く様々なバリエーションが詰め込まれている逸品です。
濱口竜介監督作品には、過去に317分の大長編『ハッピーアワー』が存在するので約3時間の上映時間でも納得してしまうし>>続きを読む
最大のテーマであるはずの映画館愛が薄いので、そのノスタルジーに浸れない肩透かし感がモドカシイです。
タナダユキ監督は、ヒューマン枠では才気を発しますが、コメディ寄りの作品では今一つな印象が本作でも継>>続きを読む
対比から浮かび上がる人の生活への尊厳を問い、その静寂から紡ぐ人間ドラマは奥深いテーマを秘めています。
夫が病死後、小さなパン屋を営みながら一人娘を厳格に育てようとしているアブラは、行きがかりで臨月の>>続きを読む
スター俳優の共演でのディザスターものとタイムリミット・アクションを掛け合わせた幕の内弁当映画です。
南北のほぼ境にある白頭山大噴火で朝鮮半島壊滅の危機を回避するために、北から核ミサイルを盗み出し火山>>続きを読む
アンジェリーナ・ジョリーが、久しぶりにアクション映画登板で、しかも現世の人間を演じる事に、何故か安堵してしまったのには自分で驚きました。
政界絡みらしい悪事の証拠を握っている少年を助ける事になるアン>>続きを読む
まさかマーベル映画でマーシャルアーツ作品が観られる時が来るとは、感慨深い事この上ないです。
序盤のミニ・パニック映画みたいな激走する止まれないバスで展開するド派手アクションを皮切りに、見せ場テンコ盛>>続きを読む
とにかく終始ずっと騒がしくて五月蝿くて観ていて疲れました。前作にあたる25年前の『スペース・ジャム』も殆ど印象に残ってないので同じ様な感じだったのだと思います。
ロードランナーは、かつて東京12チャ>>続きを読む
もしかしたらダメかも知れないと思いつつ観ましたが、ダメではありませんでした。
元直木賞作家の主人公が書いている小説の話なのか?現実なのか?多種多様の登場人物達を蠢かしながら何が起こっているのか分から>>続きを読む
面白くなくは無いけど、所詮は宮崎吾郎監督作であり、既にNHKでテレビ放映済みであるマイナス与件が終始漂います。
スタジオジブリ初の3DCG作品ですが、世界水準には程遠く見劣り感が否めません。
83>>続きを読む
シャマラン流"ハッタリ"スリラー感が満載なれど、ストーリーの骨格がしっかりしちゃっており、意外にも構成が破綻していないので良い意味で拍子抜けしてしまいました。
人間がいるだけであっという間に老化して>>続きを読む
娘いるし元女性レンジャー隊員の友達いるし、盲目の剛腕サイコキラー老人ノーマン・ノードストロームが何か良い人になってね〜か?な前半に戸惑いつつ、コレどうケリつけんの?と思っていたら…なるほどそう云う変化>>続きを読む
いつもの三池崇史監督が大メジャー看板で撮った時の駄目パターンの典型作品です。
取り敢えず機能しているのは杉咲花さん位であり、メジャーな個性派俳優が揃っている妖怪たちが右往左往しているだけで面白味が全>>続きを読む
主人公がゲームの中に入り込む常套手段ではなく、モブキャラが覚醒する変則技が楽しいアトラクション映画です。
ライアン・レイノルズが真っ当キャラなのが今一つですが、適役にタイカ・ワイティティを当てている>>続きを読む
久々に沖田修一"ゆる”ワールド全開で嬉しい事この上ない逸品です。近作2本は言ってみればカシコマッタ雰囲気があり完全には乗れていませんでした。
ヒロインが上白石萌歌さんで、その(義)父が古舘寛治さんで>>続きを読む
続編だけど続編じゃない感が満載な前作への扱いが気の毒だけど、100倍オモシロイから仕方ありません。
明るいゴア模写連打炸裂で、下世話なんだけど土台がしっかりしているとでも云うか、極上の娯楽作品な装い>>続きを読む
「映画にまだ活気があった頃」と本作の中でハッキリと台詞で語っています。つまり山田洋次監督の想いとして。
34年前に山田洋次監督が撮った『キネマの天地』と云う松竹大船撮影所50周年記念作品は大作感があ>>続きを読む
超弩級破天荒豪華玉手箱撹拌活劇大娯楽絵巻。
敵味方大多数入り乱れる群像劇アクションにも隙がなく、いつものメンバーの安定感に、唐突なファミリー加算や生き返りなど、そんな阿保なぁ〜な展開のオンパレードだ>>続きを読む
予告編の感じとは違い、予測不能な展開が斬新な台湾製ミステリー・ホラーとして興味深い作品です。
台湾でヒットしたゲームの映画化だそうで、1962年当時の独裁政権弾圧下における高校の隠れ部屋で発禁本の読>>続きを読む
エイミー・ブラントがインディアナ・ジョーンズになったんだなと特に序盤に思いニヤニヤしながら観ていました。そして本来あり得ないドウェイン・ジョンソンとの共演にして、まさかのラブストーリーも絡むなんてディ>>続きを読む
舞台挨拶ライブビューイング付先行上映にて鑑賞。
前作の面白さを踏まえつつ更にエンターテイメントとして昇天させた白石和彌監督革新的傑作です。
1作目の役所広司さんの息吹を引き継ぎ相変わらずの演技の振>>続きを読む
ちょっと凄い映像詩です。
悠々と流れる富春江という大河に沿う街、富陽を舞台に、母親と4人の兄弟とその子供達の大家族が、それぞれの家庭で暮らしながら、切っても切れないその縁を、壮大な四季の風景画と共に>>続きを読む
ひと夏の出来事を切り取った映画としては常套手段なコンセプトを、定番の恋話ではなくて、ある家族の記憶としての物語りである点が新鮮です。
両親が離婚し、父と共に祖父と叔母が住む家に一時期だけ居候する事に>>続きを読む
もうひとつの『サマーウォーズ』かと思いきや、敢えてディズニー風をブッ込んでくる大胆な構図。こんな東宝メジャー大看板でやりたい放題なオリジナル作品を創れるのは、細田守監督の功績所以なのでしょう。
珍し>>続きを読む
本当に悪いのは誰なのかの問い掛けに、物凄く深く思慮せざるを得なくなる作品です。
タイに移り住んでネット接続のサービス会社を経営する中国人リーが巻き込まれる理不尽の連鎖を、「映画1000本も見れば、世>>続きを読む
本作が、あの『建築学概論』のイ・ヨンジュ監督による8年ぶりの新作であると云うのが意外であり必然でもあると思います。
クローン技術で誕生した青年と、図らずも彼を助ける事になる余命僅かな元国家情報院要員>>続きを読む
約130年前のお話。ニューイングランドにある孤島の灯台守として住み込みで派遣されて来た二人の男の片割れがウィレム・デフォーな時点でタダナラヌ展開になることは安易に想像できます。
そして、もう一人の男>>続きを読む