淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

淀川コーエン

淀川コーエン

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バード・ボックス バルセロナ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サンドラ・ブロック姐さん主演作のバルセロナ版。アレを見ると自殺してしまうディストピア。主人公の行動にえっ!となる序盤が最高にイイ。が、そこから尻すぼみ。宗教的な展開にもハマれなかった。ラストもな。

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.5

どうせくっつく、くっつかなきゃなんのためのすれ違いか!というくらい王道のロマコメ。よくよく考えると男が金髪になびきすぎなんだけどそれも許せるサム・クラフリンの美男子ぶり。リリー・コリンズもカワイイ!や>>続きを読む

ファイナルコールが聞こえる前に(2023年製作の映画)

3.5

大人のロマコメ。そういうことか!という展開がいい。とはいえ、それはそれでちょっとアレじゃないか、そんなに刺激いりますか?と楽しめました。

ディーバ(1981年製作の映画)

4.5

80年代の名作と誉れ高いコレ、恥ずかしながらお初です。
オペラ好きの郵便配達員が追われる身に、という巻き込まれサスペンスにラブストーリーと犯罪と音楽とサブカルとポップアートが融合してスゴいことになって
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ハード・スキャンダル(2004年製作の映画)

2.0

80年代アイドルのアンドリュー・マッカーシーもすっかりオジサンのいかにもなテレビ映画。IT企業とTV局をめぐるクライムアクション。都合良く弾を避けれる銃撃戦、アップ多すぎのカーアクション、サービスラブ>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.0

「言葉多きものは災いの元」
滔々と恋愛観を語っていた大人たちがそれぞれにそこそこ痛い目を見る。そこそこに留めてくれるエリック・ロメールの温情が夏のノルマンディの美しさに映える。ポーリーヌも時期にそんな
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マラソン マン(1976年製作の映画)

5.0

善良な大学生が巻き込まれる陰謀。勝ったところでどうしょうもない虚無感が残るこの時代らしさ。冒頭のジジイの小競合いには今の世界の紛争に通ずるものも。ロイ・シャイダーがカッコ良すぎてオリヴィエ爺の"Is >>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

避暑地にやってきた家族が遭遇する怪奇現象の数々。ちょっとシャマラン風。空爆を目撃してショックを受ける姿に、とはいえ現実ではー、とツッコミたくなる。黙ってると普通にホラーなジュリアさん。若い頃より断然イ>>続きを読む

クリスマスはワイン畑で(2023年製作の映画)

3.5

ワイン映画フリークとしては見逃せない1本。

ダメ男が身分を隠して接近、真相がバレて窮地に、家族との問題、いいヤツ過ぎる協力者。ロマコメとワイン映画の鉄板設定を踏襲。しかもイケメンとラテン美女。ワイン
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パーフェクト・ペアリング(2022年製作の映画)

3.5

勢いで独立したワインポーターのローラ。オーストラリアでの契約のため羊牧場で働くことになりー。
いくら仕事に必死とはいえあの男がただの雇われじゃないことはわかるじゃろ、ローラ。でも良かったよ。景色とワイ
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プロセッコ殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

イタリア、プロセッコのワイン生産者の不審死からの連続殺人。ある工場の環境汚染がー。

飄々としたキャラの太デカといかにもなワインセラー、傾斜地の美観、その割にはちっともワインを飲まんやん!捜査もゆるっ
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ヴィクトリア 暗闇からの脱走/カルガ 積荷の女(2018年製作の映画)

3.0

ソ連崩壊後の欧州を舞台にした人身売買もの。売られる女性だけでなく加担してしまう運転手、組織から抜けるに抜けられない奴ら、全部がどん詰まりな世界。画面は暗いし話は進まないし、しんどい。

ミスター・アーサー(1981年製作の映画)

3.5

名主題歌" ニューヨーク・シティ・セレナーデ"が、呑んだくれ放蕩息子のだいぶアレなラブストーリーを美しく彩る。同じく今年亡くなったバカラックが手掛けた『アルフィー』('66)もそんなだったな、と映画音>>続きを読む

禁断のケミストリー/ベター・リヴィング・スルー・ケミストリー(2014年製作の映画)

3.5

妻と義父に見下される冴えない薬剤師が美女にほだされ窮地に、というブラックコメディ。

サム・ロックウェルがオリヴィア・ワイルドとミシェル・モナハンに転がされまくる。レイ・リオッタとダメ押しのジェーン・
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東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

4.0

壁崩壊前の東ドイツ。田舎の病院に赴任してきたバルバラはシュタージの監視下で亡命を画策。が、決行の日、医師としての使命との葛藤にー。

旧東ドイツを舞台とした映画では異質な切り口。同僚医師演じるロナルド
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

5.0

スタッフ、カメラマン、バンドマン、極めつけは新郎!トラブルだらけなのに圧倒的な包容力を見せつけるフランスの人生讃歌。 

"軽やかに生きる"を抱負とする今年のスタートに弾みをつける1本。(2024年、
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.5

優柔不断なファシストになって行く男の話。
薄娯楽、ややエロス、美鬱映像。主人公が抱える現実感のなさと闇、そしてその背景が……。

M(1931年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ面白い!盛り上げる音楽も説明セリフも一切ナシなのにダレることのない緊張感。連続少女殺人犯を追うギャングと警察の会議を交互に見せるシーンが◎

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

4.0

60年代の売れない役者コンビが貧困と酒とドラッグにまみれもがく。
破天荒過ぎるウィズネイルに振り回される僕。王道の設定と当時のカルチャー、ファッション、音楽、ちょっと哲学の匂いも◎

ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.0

もっとサバイバルするのかと思ったら、途中からやたら説教臭くなるし、ラストもナンじゃそりゃ。残念

ヴァイラス(1998年製作の映画)

3.5

遭難船の中で未知のウイルスに侵略されるSFパニックホラー。
人間とロボットのグロい中間体に仕上げられるところが見どころ。J・L・カーティスのスクリームクイーンっぷり、W・ボールドウィンのにやけ顔が懐か
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トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

2.5

スタイリッシュなアクションが見どころ。が、捻りのないキャラ設定と無駄すぎる恋愛要素にゲンナリ。

ノーリミット: 果てなき深淵(2022年製作の映画)

4.0

ちょっとサスペンスがかった愛憎系のラブストーリー。

フリーダイビングと恋愛にハマっていくヒロインがたまらなく危うく、細くて長い手足で海を泳ぐその姿だけでも見応えあり。

私は絶対トムがいい。

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.5

別のドキュメンタリーや少々批判的に書かれた本「ウィー・アー・ザ・ワールドの呪い」を読んだことあるけれど、この番組の切り口が1番良かった。

ヒューイ・ルイスは今もイイ人だしプリンスを呼ぶためだったと振
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10日間で男を上手にフル方法(2003年製作の映画)

4.5

疑似恋愛のはずが、というよくあるストーリーの中、マコノヒーは全シーンイケ散らかしてるし、ハドソンのあの笑顔と貧◯にも映える黄色のドレスにウットリしてしまう名作ロマコメ。サブキャラも良かった。

赤い影(1973年製作の映画)

4.0

子どもを亡くした夫婦をめぐるオカルトサスペンス。

細切れのカットと凝った編集が凄っ。その断片がつながっていくストーリー、ピノ・ドナッジオの音楽、D・サザーランドの顔、ヴェニスの水路と"赤"、すべてが
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

80年代、麻薬ビジネスでのし上がっていくキューバ移民。

アル・パチーノは『ゴッドファーザー』とはまったく異質のダサくて短絡的で下品な狂気。

正直、引いてしまうけれど、あそこまでやってくれたら文句の
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.5

絵に描いたような幸せな一家。
郵便局員と浮気してそれを妻に理解させ、"幸せだ、幸せだ"とホザき、あんなことがあったのに結局自分の理想に女を引きずり込んで満足するバカで幼稚な怖い男よ。

それをめちゃく
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.5

バレンタイン定番の恋愛群像劇。豪華キャストのなか、ジェニファー・ガーナー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックスが光る。テイラー・スウィフトも初々しい。

好きなところだけじゃなく
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ジャングルのけもの(2023年製作の映画)

3.0

25年間ある出来事を待ちナイトクラブに出入りする一組の男女。

待ってる間にクラブシーンも世の中も大きく変わっていったのに…、とどうしょうもなく虚しくなる。

友人のパンク姉さんが◎ ベアトリス・ダル
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スペアキー(2022年製作の映画)

4.5

賢さと冷めた目線とスペアキーで世界を垣間見る15歳のフィフィ。
行き詰まってるちょっと年上のステファンや娘にドブネズミ扱いされるとボヤく中年男性など世代や財力の差はあれど、とさらりと見せる。今できる精
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.5

癌の不安を抱き検査結果を待つクレオの2時間をほぼ2時間で描く。ドキュメント風のカメラとミシェル・ルグランのピアノ、そして恐ろしいほどあっさりなラストが印象的。

作中の短編映画にゴダールとカリーナのほ
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.5

初パゾリーニです。

謎の訪問者によって崩壊するブルジョワ一家。訪問者は何かの象徴で『マザー!』('17)的な話?

息子、娘(『中国女』と全然印象が違うアンヌ・ヴィアゼムスキー)、妻、家政婦はまだし
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