novaさんの映画レビュー・感想・評価

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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

完全に強固な体制側だった主人公が反体制の私生活を覗き見るうちにその人間性に触れて徐々に心が揺らいでいく。人間は変われるんだ。共感できる演技。ほかの役者さんもそれぞれ味があって素敵でした。しかし高官はほ>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

1.5

あまりにもお粗末。モデルのきれいなおねえちゃんいっぱい出てくるから画は一見スタイリッシュだけど、どこか安っぽい。映画としてこれ、どうなの?地方から都会に出てきて先輩のいじめにも負けずにのし上がっていく>>続きを読む

インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.5

3作目はサスペンスやアクションというより内面の葛藤の物語。そろそろインパクト薄れてきたけど前2作とは違うテイストなのでまあ楽しめた。ラウは善人になりたかったのに切ない結末だったね。極道の世界に一歩足を>>続きを読む

インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

4.0

以前3部作全部鑑賞済みだけど久々に一気見。2回目でもめっちゃ面白かった。香港版ゴッドファーザー。容赦ない黒社会に生きる男たち。そしてマリー姐さん「私はボスの女よ」若いイケメン振って、あの旦那ちゃん助け>>続きを読む

シャイン(1996年製作の映画)

4.0

この手の毒親の映画は多々観てきた。父親はもちろんデヴィッドを心から愛していただろう。少なくとも彼の才能を見出し、無駄にはせず、成功を願っていた。貧しいながら金儲けに利用しようとも考えなかった。でもそれ>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

2.5

いまいちだらだらした展開でやっとお目当てのアンディ・ラウ出てきたかと思えばトニー・レオンはどこ行った?もう終わっちゃうぞー唐突に変てこりんな音楽とともに現れたのにはTARのラスト並みに驚いたよ。あれは>>続きを読む

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.5

オープニングからもう不穏な空気感ダダ洩れで1999年作品かぁ「セブン」意識してんなと思いながらラストでそれを再確認。ストーリーは全然違うけど犯人の思いのままに操られ墓穴を掘る主人公。ジェフ・ブリッジズ>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

キューブリックらしいブラックさ。重い重い問題を軽いジョークで茶化してみせて実は見る人に訴えかけている。昔から「2001年宇宙の旅」とこれは気になってはいたものの今頃やっと観た。むしろ今観るべきだったの>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.5

思い出も予定もないふたり。
なんてロマンチック。

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

正直、口のうまい人は苦手なので途中まではこのお父さん、話を大きく膨らまして相手を手玉に取る詐欺師と同じじゃんと思って観てた。語りの内容も、こうだったらいいなーの男の勝手な思い込みや願望ばかり。でもその>>続きを読む

ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)

3.0

期待してたほど面白くはなかったけど、この90年代作品に多い退廃したディストピア感は好き。特にヨーロッパのテリー・ギリアムとかリュック・ベッソン、そしてこのジュネ監督も。アメリカだけどティム・バートンや>>続きを読む

ディーバ(1981年製作の映画)

3.0

昔若い頃に観て、なんてオシャレな映画ってワクワクした。地下鉄のバイクチェイスも斬新で印象に残ってる。でも今観るとやっぱ時代を感じるというかレトロな感覚。当時は新しいと思ってたんだろうな。しかもカセット>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.5

人種差別が主題の映画は結構たくさん観てきたし特別派手な演出があるわけじゃない。でも事実に基づいて淡々と理不尽な黒人への迫害を見せられるのは本当につらい。思わず涙しました。そんな大昔でもない。ほんの40>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

好戦的で労働意欲がない人。つまり社会不適合者。でもそれって一種の性格で病気とは違う。個人的にはそう思う。でも周りに迷惑をかけるなら、可能であれば直してほしい。それを手助けする機関は必要だとは思う。マッ>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

オープニングから長いインタビューでお堅い内容なのかと思いきやパワハラ・セクハラSNS拡散の恐怖がどんどんエスカレートしてあっという間にどん底に堕ちる主人公。今の時代どんなに才能あって偉くても憎まれたら>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.5

主人公イケてなさすぎ。これでもかこれでもかと運に見放され、でもあざとくて気の毒に思えない。何にでもこじつけて被害妄想なオタクも。ちょうどこないだ見たツインピークスと同じマークが出てきたけど意味不明でナ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

絵画のような映画でした。エロイーズの純粋な好奇心や少年のような中性的魅力に性別関係なく惹かれる気持ちわかる。画家はただ絵がうまいだけじゃなく観察眼鋭くそこからモデルの心理状態を推測する力がないとよい絵>>続きを読む

狂気の愛(1985年製作の映画)

3.5

嫌いになれない無茶苦茶さ加減。まあ「ポゼッション」の監督だからね。これくらい普通でしょ。「人生なんかない戦争があるだけ」とか反戦もちらつく。「俺は今何を感じてるか?うつろな感じ」途中から舞台設定になる>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.0

70年代こういうアート系の映画がもてはやされた。それこそ普通じゃない美意識。ぞくぞくするエロチシズム。そこに政治や思想を絡めて。そういえばこれ見逃してたと思って今頃観たけど今観ても全然イケる。とはいか>>続きを読む

奇跡の海(1996年製作の映画)

4.5

もっと大昔の時代設定かと思ったら結構現代に近い。チャプターごとに流れるロックがなんともオシャレ。ベスは子供と同じで自分に正直に本能で生きてる。でも閉鎖的な田舎の風習によって自分を封じ込めなきゃならない>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

夫にあんなことされたら男性恐怖症にもなるわ。愛とは何か?相手の幸せを願うこと。自分への愛がないとわかったら身を引くのも愛。結婚すると束縛やら嫉妬やらいろいろ面倒くさい。でも誓った以上お互い責任はある。>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

亡くなった奥さんのお墓を毎日訪れる主人公。奥さんはなんて幸せ者なのでしょう。思い出に現れる知的で愛情深くて笑顔がチャーミングなソーニャ。オーベが心から愛していたのも頷ける。コミカル味もあるからあのまさ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.0

映画俳優の栄枯盛衰を描きたかったんだろうけど今までもそういうの結構あるし、いまいち胸にぐっとくる深みがなかった。この強烈な悪趣味えげつなさは昔でいうとフェリーニの「サテリコン」や「81/2」を思い起こ>>続きを読む

オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

3.5

幸せ者はバカだと思う。幸せなフリしてる。なんて人生だ。幸せって何?そんなこと考えて生きてるの人間だけかも。弱肉強食の自然界の動物は今日を生きるのに必死だよ。友達との会話がリアルで引き込まれた。少なくと>>続きを読む

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

鬱のふり、病気のふりってセンシティブな内容。オンナふたりの関係がちょっと浅いというか短絡的すぎ。ダンナを殺しちゃうほどの動機が感じられない。ルーニー・マーラは幸薄い病的な役がよく似合う。ささやくような>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

仲良しだった母親やきょうだいが一番幼い女の子をあんな酷い父親のもとに置いて出ていくか?テイトはそれほど愛情があるならなぜあの時帰ってこなかった?とか思うところはあるけど。全体的にはとても好きな映画でし>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.5

うーん、よくある洗脳されるお話。こわがらせ映画にしてはセットがおしゃれでかわいい虚構の世界だからいまいち怖くないし。不気味さが足りん!でも現実世界に戻って少し面白くなってきた。安定した暮らしを望むなら>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

「あなたの才能がうらやましかった」彼女はとにかく彼より上でありたい。主役になりたかったのよね。承認欲求は誰しも少なからずあるけど時には我慢も必要。それができない人は結婚しない方がいい。でも自分既婚だけ>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.0

エルヴィス・プレスリーは名前知ってる程度なので黒人音楽から生まれたのは初めて知った。エミネムの時も思ったけど持って生まれたリズム感とか声質とか黒人の方が秀でてる気がする。白人にとっては憧れでもあり脅威>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.0

宗教とか共依存とかもともと理解し難いし、むしろ嫌悪感なので、共感を得られる部分がまずほとんどなかった。でもまあ想像もつかない例えば戦争とか悲惨な体験を経て精神がおかしくなったら何でもいいからすがりたく>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.5

またまたPTA作品が気になって。決して好きなタイプのストーリーではないけど濃厚な読後感。これぞ映画。最近こういう映画見かけないなぁ。偽善が嫌いで神様も信じない主人公。とことん自分本位で孤独な人間だけど>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.5

リコリスピザ観てPTAのこれ昔観たはずだよなと思い出した。時代を反映させるのがうまい。独特だなこの監督。ブルース・リーにディスコってほぼ世代なんで今さらながら血が騒いだわ。スカウトってこんな感じなのか>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

「テントウ虫は背中に悪運を背負っている」「運命を支配しないと運命に殺される」死神とか運命とか因果応報とか伊坂幸太郎らしい。トーマスで人間を学んだおまぬけな双子?の殺し屋がロックストック味もあり。ブラピ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

そういや一時期ウォーターベッド話題になったね。ノスタルジックな感じ嫌いじゃない。電話のシーンとかふたりの心情が深いです。くすっと笑えるツボは押さえてるんだけど今の時代にマッチするかどうかは微妙。主人公>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

話すことによる気づきって大きいしインタビュアーもそこをうまく引き出すのは難しい作業よね。子役が美形過ぎたのとモノクロの必要性はあまり感じなかったな。色が着いてた方がよりリアリティあったと思う。案外子供>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

若い頃の恋するパトリツィアがめっちゃかわいい。それが徐々に大阪のおばちゃんみたいになって・・・確かに欲に目がくらんだのかもしれない。でもあれが彼女なりの愛情表現だったのかな。マウリツィオは彼女に出会っ>>続きを読む

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