Nozomiさんの映画レビュー・感想・評価

Nozomi

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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

わかりやすくて面白い。
けど、問題は根深い。

彼の弾くピアノを聴きに来る白人たちは彼の音楽を評価しているのではなく、「黒人が演奏するピアノを嗜む教養のある自分達」に酔っている。根底的な部分では差別し
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

貴族と言われるようなお家柄の良いお嬢さまと、地元から東京に出てきて苦労する女の子の対比が見事に描かれている。

シーンの端々に、「格差」が滲み出ていてすごい。
言葉づかい、所作、部屋の雰囲気、服装、持
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

可もなく不可もなく。
なんだかなあ。

女は男についていくもの、っていう価値観がところどころに出ていてうっとなったり、こんなあっさり関係終われる?再開できる?とは思ったものの。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

憂鬱は憂鬱をもって制す、と思ったものの想像以上…。

どういう観点でこの作品のレビューを書こうか悩んだものの、「境界線」が至る所に描かれている作品だと思った。物理的にも、内的にも。

半地下に住む貧困
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.2

ふとしたきっかけで久々に同級生と再会、そこから始まる仲良しグループのメンバー探しの行方は。

ずっと観たいと思いながら、
特に上映中は忙しくて見れず、
しかしあまりのロングラン上映とネットを見てもどん
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.0

悪意のない過ち。
どんな家族にも起こりうる話で、家族という密室的なコミュニティの中では親の決めたことが子どもの絶対的な信仰、常識、ルールになる。
父の考えで森に住む家族の物語。子どもたちは多国語を操り
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.4

必死に生きるか、必死に死ぬか。

対比が見事で伏線などなど映画らしい映画だった。

非行支援をするときに、いかに内面を耕せるかということを大切にする理由がよくわかった。チェス、本、知恵、映画…。

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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.5

好きな映画が増えた。

愛とか恋とか。
性愛だけじゃなくて、相手を知ろうとすることこそ大事なんじゃないかと改めて思う。

セラピストがクライエントから教えられる構図もまた共感できる。

好きなことを思
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

誰もが、花束みたいな恋を、した。

坂本裕二の描く恋愛はいつだって等身大だ。
東京ラブストーリー、最高の離婚、カルテット、いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう。
流行りの文化が細かに描かれていて
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

十和子が欲しかったのは「本当の愛」なんだろうなあ、それを与えてくれている?ジンジを日々罵っているけど、本心じゃないというか、信頼の裏返しというか、、、

身体目当ての男は殺す!なのか
わたしのことをち
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

とてもよかった。
疲れていて悩んでいたわたしに染み入る映画。

人生、長い目で見て良かったこともあるし、
突然の別れもあるし。いろんなことを経験しながら、年を重ねていくんだな。

明日会えることが当た
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億男(2018年製作の映画)

3.5

金に使われるな、使う存在になれ。
1円も1万円も使い方次第、価値も重みもその人次第。
大金を持つことだけが幸せなのか?
貯めることが最善なのか?
資金運用について考えさせられる映画。

落語の演目「芝
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.5

JOKERを見た後にバッドマンデビュー。
間違えてダークナイトから見てしまったけど、
やはりJOKERは悪というより秩序の崩壊。なんでもあり。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

はい、わかるの嵐。
わたしってダメ女でしたっけ。

若い時って考えすぎちゃうのよね、それが全てってくらいに。
そうなんです。脳内いっぱい使って考えてます。

女心より男心の方がわからない。

まっすぐ
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.7

薬物で得られる至高は、努力やスポーツで得られる爽快感の代替にはならない。けれど辞められず、溺れていく。薬物に手を出すのは一瞬、そこから抜け出すのは地獄のような道のりであり容易ではないことがよくわかる。>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

みたかった映画をやっとみた。
半分くらい、耳を塞ぎ目をつぶっていた気もするが。そのくらい残虐な描写がある映画で、映画が終わって映画館が明るくなったときにほっとした。その一方で、近くにあんな殺人鬼がいな
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

レディーガガの歌唱力に惚れ惚れする。
自分が何者かわからない、って悩む姿は彼女の半生とも重なるんだろうなと思ったり。

途中から映画が進んでいくのが怖かった。ほつれた糸を直していれば最後の選択に至らな
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

次に観る時のためのメモ
❶完結する気配がない笑
❷ダンブルドアとグリンデンバルドは誓いをしてた、互いに戦わないことを
❸クリーデンスはダンブルドアの弟だった?
❹レストレンジ家が深すぎる、リタレストレ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

久々に映画を観て泣いた。
知りたいと思ったならばやることはただ一つ、よく見ること。

様々なことを学校の中で体験し学ぶ多感な時期に、オジーの周りの子どもたちは「見た目に囚われない」「大切なのは自分がど
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.0

自閉症の子が持つ生きづらさや手助けの必要さをリアルに描いてると思った。世界一優しいけど人を疑わないし、危険を回避できない。

障害を理解してくれる人だけじゃなくて悪用してくる人もいる。警察官は最強のジ
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.7

育児は命がけ、ということがどういうことなのかがひしひしと伝わってきて、画面に見入ってしまった。

全父になる人に見て欲しい。

展開にはびっくりしたけど、
母には休息と余裕が必要だし、
育児にそっと手
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.1

貧困、虐待、非行、、、

言葉にしてみると他人事のように思えることが、いかに自分たちと隣り合ってて、幸せな暮らしのすぐそばにあるのかを思い知らされる。全ては偶然なのではないかと思う、たまたま貧困、たま
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

若さゆえの愚かさ、勢い、無力さ。
子どもの幸せってなんだろう?
大人が守るべきものってなんだろう?
そう言う視点で見てしまった。

積乱雲一個分に湖一つ分の水分が含まれてるなんて、すごいなー。雲を見る
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.5

ファンタジーと現実とが程よいバランスでミックスされていて映像が可愛すぎて。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

どんな家族にもストーリーがあること
一人一人に思いがあって歴史があって
つながりがあること

この家族は今の社会の縮図のようで。
万引きだってなんだって、
世間的にはやってはいけないことだし、
肯定は
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

忘れることは、悪いことじゃない。
前に進むために必要なこと。

妻への償い、長いながい言い訳。

不器用だけど繊細で、台詞一言一言に重みがあった。やつれていく姿までかっこいい。

幸夫くんみたいな存在
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.0

大切と思える映画が増えた。

人の人生をまるっと引き受けることは簡単なことじゃない、好きな気持ちだけではどうにも足りない。

福祉の人、という表現が少し刺さる。
福祉の人はあくまで福祉の人、少し遠い、
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.6

いーちーーーーー


よい。
甘酸っぱい、切ない、時々どうしようも悲しい。こじらせ女子の等身大恋愛記録、そして松岡茉優がめちゃくちゃに可愛くて才能爆発させてます。