このレビューはネタバレを含みます
貴族と言われるようなお家柄の良いお嬢さまと、地元から東京に出てきて苦労する女の子の対比が見事に描かれている。
シーンの端々に、「格差」が滲み出ていてすごい。
言葉づかい、所作、部屋の雰囲気、服装、持ち物…部屋を同じ構図で撮って対比が際立っている。
お金持ちと結婚=幸せではないことを感じさせられる…。みんなSNSにはいい事しか挙げないのよね。
自立した花子とそれまでの花子の表情の違いと、一人暮らしのアパートに訪れて「だって全部自分のものだから落ち着く」と話していたのが「箱入り娘」を象徴的に描いているように感じた。