なごみさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

なごみ

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ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

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革命期ロシアでの、とある詩人の生き様を描いた作品。

愛の物語なはずなのですが、当時の社会情勢が頭に入っていないと全然入り込めない系の映画でした、、理解するのに数十年早かった、

映像はとても美しかっ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.6

セリーヌのワルツ!!監督は、最後の10分のためにこの回を作ったのでしょう、、。男性に生まれていたら、あんな素敵なワルツを歌ってくれる女性に出逢いたい。

自然光が差すパリの街が綺麗。セリーヌの部屋はと
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

-

ホロコーストの実態が可視化された凄い映画。

親衛隊の多くの党員が自分の頭で考えることなくユダヤ人を差別したなか、彼らを救うことを決心、実行したシンドラーはヒーローなのだろうが、”(あと)一人救えた”
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

4.1

特に何も起こらないニヒリズム的世界。ニーチェは出てこない。
二日目に現れた男が意味深な事を述べるが、抽象的で「?」が残った

本当になんだったんだ、、という感じの映画だが、あの空気感は、自分と波長が合
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.3

圧倒的なアートセンスという一本の大きな柱に、一筋の物語がぴたりと巻きついて出来た、という感じの映画。めっちゃすき、、その色彩美に、「あぁ〜」と心が唸る。音楽もすき。ジャスミンのヘアメイクと洋服めちゃめ>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

-

これは、正直かなり否定派でした、
いつか肯定派・否定派ともに意見を交わしたい

杉咲花ちゃんは、尊かった。これからも応援します。

Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

3.7

メラニー・パラダイス。
メッセージ性・強。
勇気。自由。主体性。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.3

国の制度に健康な生活が奪われる世界で、ダニエルたちのような人々が苦しみ、そして人として生きる限り、いつだって自分も無関係ではないということ。彼らの姿をみながら、同時に彼ら以外のさまざまな人のことが浮か>>続きを読む

アリスのままで(2014年製作の映画)

3.7

聡明な言語学者のアリスは若年性アルツハイマー病を患い、当たり前の日常・記憶を日々失って行く。その恐怖や失望と葛藤する様子が、見る者の心に直に入ってくる。

彼女にとって、自分を形づくる要素としての”言
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.6

イーサン・ホークは本当になんでもやるなあ。(驚嘆) ビフォアサンライズでイケメン青年を、ガタカで優秀な宇宙飛行士をやった彼が、見事に粗野でモサイおっさん役にハマっていた、、!エンドロール直前に実物のル>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.7

前回途中まで観て止まっていたので、続きから鑑賞してのレビュー。

個人的に今作の中ではモニア・ショクリ演じるマリーがダントツに好き。彼女の気の強そうな顔立ちと表情が役柄にぴったり合っていた。

フラン
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.9

『ベルリン・天使の詩』に引き続き鑑賞。

後半のジェーンに再会するシーンまで、かなり余裕を持って進んでゆき、これはまた大人の渋い映画だ、という印象でした。

8ミリフィルムを見てハンターの心がすこし動
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.3

50年以上前の映画なのに、わかりやすく非常に共感する作品。

エリザベートは喋れないのでなくて、傷つかないために自分の意思で話すことを拒んでいる感じでした.

映画の初めの方で中年女性医師が、そして最
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.2

初アレハンドロ・ホドロフスキー監督作品。

人間の底知れぬ欲、醜さをなすりつけるように伝えてくる。むきだしのままではあまりに醜くて最後までみることができないが、それをこだわり抜いた美術で調理して差し出
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

-

ポーランドのSF問題作。

なんか最初っから皆んなハイで、ずっと泣いたり叫んだりしかしていなくて、ついていけなかった… 熱と勢いで作りました、という感じの映画。

聖書からの引用が多いらしいので、聖書
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.5

映画のもっている雰囲気がめちゃめちゃ自分好みだった…モノクロの映像が、語り手の声を邪魔しないで丁度いい。時々カラーに切り替えるセンスがとてもいい。ドイツ語の声が耳に心地よい。

“僕は僕で、なぜ君では
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.4

人生のどん底を描いているわりには平坦で、ジャズミュージックに眠くなる映画。

チェーホフの”恋愛中の状態が正常だ”という言葉が印象に残る。

ジェーンは普通にいい人だったな、、愛と自分の信念を貫くこと
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

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人間、愛情を糧にここまで脳みそフル稼働するのか、と恐れ慄いた。重たいテーマや悲しげな音楽とは裏腹に、オレンジや赤を基調としたあたたかい画面が特徴的。

なんかもう、名演技とかを超える域のものをみた。身
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.5

大学の先生がこの映画を推していたので。

死と生の空気が入り混じった、タイの片田舎での物語。死んだ者、生きている者双方からの優しさが確かにスクリーンの中の世界に流れていた。ワンカットは長いが、ゆっくり
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.5

ショッキング。個人的にこういうののダメージ強いので、スマホの小さな画面で、人のいる明るい部屋でみたのは正解でした…。

五感を徐々に失っていく、失うことで習慣、文化が変わっていく、突飛なテーマながらも
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

遺伝子操作を受けた一部の”適正者”たちが優遇される社会、わかりやすく興味深いテーマにひかれ鑑賞。

いかにも起こり得そうな未来を完璧な映像で具現化している。冒頭のヴィンセントが”不適正者”と判断される
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.9

圧倒的世界観。2時間半だけど5時間くらい見ている気がした。中国語、英語、日本語ごっちゃで、一回じゃ人物の区別すらあやしいけど、岩井監督のつくる世界にとにかく惚れ込んだ。これから何度もみてもうすこしこの>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

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主人公含めみんなが親切で心優しくて、嫌な奴が一人も出てこない、やさしさであふれた世界。こんな映画も世の中には存在すべきだということを教えてくれました。

スクリーンのなかはずっとほのかなパリの明るさに
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闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

3.7

夢をみているような不思議な気持ちに導く、チェコスロヴァキアのシュルレアリスム映画。特に化け物の男が出てくるシーンでは、謎の郷愁に誘われぞくぞくする。

こんな少女の夢みたいな世界を、大のおとな達が大真
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.7

ヒップホップに関しては無知だけれども、鑑賞中いろんなことが頭の中に浮かんでぐるぐるした。マイノリティや人種差別がああだこうだと空想で意見できないと思った。目の当たりにしなくては口に出す権利がないのだと>>続きを読む

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

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空の青と大地のコントラストが美しい、オーストラリアの冒険映画。とある姉弟と原住民アボリジニーとの交流を描いた本作は、異なる世界への想像を駆り立てる。

登場人物や動物たちにはクローズし、広大な自然は一
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.7

最初の煙草 : キャメル
うちの父、母、姉 : キャメル
ここでさっそく親近感

『ゴーストワールド』を見てから、スティーヴ・ブシェミが出てくると(シーモアだ)とうれしくなる

Renéeのところでお
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

陽の光に包まれた美しいテヘランの地をゆく中年男の物語。

人生にゆき詰まるすべての人間に向けられた優しい作品でした。

遠いイランの地の、ペルシア語オンリーの映画なのに、全体を通し同じ人間として共感で
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愛する人(2009年製作の映画)

4.4

恋愛、結婚、出産、養子縁組に関して、さまざまな立場の人の感情の機微をあざやかに表した、ロドリゴ・ガルシア監督のすばらしい作品。

同監督の『美しい人』も良いですが、今作はより登場人物たちの感情が具体的
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.2

とにかく画面がずっとおしゃれ。色使いと衣装が最高

最初のシーンから、ところどころでギルバートグレイプを思わせる

リヴァーフェニックスが出ている映画をはじめてみたが、とてもよかった。キアヌリーブスと
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

監督はあくまでも血とエロと暴力をみせつけたいのだなと。

人間存在そのものが醜く、価値がないとでもいうかのように映画は進んでゆき、ラストに向かって登場人物たちが息したり動いたりするのを見聞きしているだ
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