たわしさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)

5.0

人と人との価値観の違いによる温度差や摩擦、言葉に表すのが難しい微妙な雰囲気の描き方がうますぎる。また、主人公の役者さんの演技とカメラワークで焦りや動揺が完璧に表現されている。

脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

通常の映画の場面転換とそれに伴う時間経過を逆手にとって、主人公の独特な時間感覚を追体験できるのが刺激的だった。見ている映像が劇中における現実か、それとも劇中劇なのか揺さぶられるのも面白い。

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

5.0

絵の表現は言うまでもないが音の表現も素晴らしい。無音になるところと雑音が混じるところで作品に起伏を生むとか、なかなかできることじゃない。音響監督としての新海誠の能力が発揮されている。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テーマやメッセージは古典的なものだが、手法は斬新でテンポ感やユーモアのセンスも独特。多元宇宙という考え方には納得できない部分もあるが、マルチバースを使って表現できる領域を確実に開拓したと思う。ただもっ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

自分と異なる境遇にいる人でも、同じ痛みを共有できる。近年こういう作品は実は稀有なのではないかと思う。だからこそ新鮮な感覚で楽しめた。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

色使い、画面構成、カメラワークなど全ての要素が、まるでおとぎ話かのような世界を構築していて面白かった。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

エロスがひたすら充満していて引き込まれた。単純なようで一筋縄ではいかないストーリーも好き。ただ自分の好みからすると、もっとバイオレンスが欲しかったところ。