おしるこさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

2.4

これまでの『プレデター』と比べて、かなり異色な作品に仕上がっています。
娯楽作品としてのプレデターシリーズが好きな自分は複雑な気持ちです。

同じディズニー配信『ザ・プリンセス』と似たテーマ性が感じら
>>続きを読む

-less [レス](2003年製作の映画)

3.6

低予算のB級ホラー映画です。
ワンシチュエーションだし、登場人物も6人程度しかいません。
それでも、次第に追い込まれていく家族の会話劇は狂気染みていて面白い!

ホラーですが怖さ控えめです。
道に迷い
>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.0

夏にピッタリ、怪談系ホラー映画です。
日本らしいジメジメとした雰囲気で、ひたすら怪談のルーツを辿ります。
ぞくりとする描写が多く、音だけに頼らない、好感がもてる内容でした。

怪談が物語の中心になるの
>>続きを読む

ブライアン・シンガーの トリック・オア・トリート(2008年製作の映画)

3.9

ハロウィンを題材に綺麗にまとめられたホラー映画です。

オムニバス形式ですが各エピソードに無駄がなく、実は関連性もあります。とにかく丁寧な作品です。監督の映画に対する愛を感じました。

どこかポップで
>>続きを読む

呪怨2(2003年製作の映画)

3.7

前作以上に伽椰子が大立回りします。幽霊に働き方改革は通用しないぞ!と言わんばかりの腕白ぶりでした。邦画ホラーだけど洋画ホラーに近い、モンスターホラーのような本作です。

相変わらずの不条理、時系列シャ
>>続きを読む

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

4.3

日本特撮映画の金字塔『ガメラ』の平成三部作の最終作です。
ギャオスやレギオンも素敵な造形ですが、やっぱりイリスがお気に入りです!
幼少期の可愛らしい見た目からのエグい食事方法、すごく印象的でした。
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.1

すごく考えさせられるヒューマンミステリーでした。とにかく役者さんの演技が素晴らしい。特に佐藤健さん!姿勢だったり、ご飯の食べ方だったり、家庭環境の悪さが演技から伝わりました。しっかりと役作りしてますね>>続きを読む

愛してる、愛してない...(2002年製作の映画)

4.0

恋愛ドラマに見せかけたホラー映画でした。これは怖い!
『アメリ』と同じ女優を起用するところに製作陣の悪意を感じます。
いい意味で裏切られました。

物語の構成がいいですね。
前半と後半でテイストがガラ
>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.8

シリーズの正式ナンバリング作品ですが、
今までと毛色が違いますね!
悪魔よりも人間の怖さにフォーカスした作品になっていました。
監督はジェームズ・ワンではありませんが、しっかりと家族愛も盛り込まれてい
>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

団地を舞台にした和製『ミッドサマー』!
と見せかけた全くの別物。

観終わった後、まるで意味が分からねぇ!ということでネットの考察記事を読み漁りました。そして遂に納得いくものを発見!

本作は考察型ホ
>>続きを読む

ディセント(2005年製作の映画)

3.7

閉ざされた空間で怪物に襲われる!
そんな映画はたくさんありますが、
本作はそこに人間関係の悪化をミックスしています。陰気マックスですね。

前半は不気味な洞窟の探索、
後半はアクションホラーとなります
>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.7

邦題からは想像できない、非常にまともなスリラー映画です。
やはりラッセル・クロウが出演するだけのことはありますね!
短い尺の中で、社会問題と真剣に向き合っていて良かったです。

主人公も完全に被害者と
>>続きを読む

フィアー・ストリート Part 3: 1666(2021年製作の映画)

4.2

最後は魔女映画になりました。
三部作それぞれが異なるテイストのホラー映画なので、
だれることなく完走できました。

とにかくカタルシスが半端ないですね。
これまでの作品で溜まったフラストレーションをし
>>続きを読む

フィアー・ストリート Part 2: 1978(2021年製作の映画)

3.8

シリーズ二作目は『13日の金曜日』を連想させる、素敵なサバイバルホラーに仕上がっていました。夏、キャンプ場、浮かれた若者たち…。誰もがお察しするシチュエーションですね。何という安心感。

前作と同様に
>>続きを読む

フィアー・ストリート Part 1: 1994(2021年製作の映画)

4.0

ティーンエイジャーと殺人鬼たちによる青春ホラーシリーズ第一弾です。
あちらこちらに伏線を張っているためか、情報量が多い!
三部作の一作目なので仕方がないですね。

劇中では2つの舞台、光の町と影の町が
>>続きを読む

消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

4.3

本作はイギリスのドラマをハリウッドがリメイクしたものです。
ハイテンポかつスリリングな展開!
中弛みしない、駆け抜ける2時間でした。

報道のあり方について考えさせられます。
何が真実で、何が嘘なのか
>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.2

安定のエメリッヒ映画でした。
大味ではありますが、どこか憎めない娯楽作品に仕上がっています。
ちゃんとSFしていて、好感がもてますね。

勢い任せな箇所が目立ちますが、
魅せる場面は外してきません。
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.4

待ちに待ったワールドシリーズ最終作。
とにかく粗が目立つ映画でした。
賛否分かれるんじゃない?

○恐竜がたくさん!
△中心となる恐竜が行方不明。
 ここまできてイナゴ?は?

○ファンサービスたくさ
>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

ブラジルの架空の片田舎を舞台に、
様々なジャンルをミックスした濃いめの映画です。
寓話的でありながらも非常にシリアス…。
なるほど、確かに狂っています。

本作は非常に説明し難い映画です。
大きなテー
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

思春期のティーンエイジャーの心の機敏がよく表現されています。自分が何者にもなれると信じている、そんな主人公が本当の自分を見付けていく映画です。

観ている者に生々しくも美しい青春時代を思い返させる、そ
>>続きを読む

13日の金曜日(2009年製作の映画)

3.7

名作『13日の金曜日』のリメイク映画です。
シリーズ4作目までを1本にまとめています。濃厚ですね。
開始早々、ジェイソンが容赦なく下品な若者たちを襲っていきます。
流石クリスタル・レイクの風紀委員長で
>>続きを読む

30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

3.7

すごくアクティブな吸血鬼映画です。
何と1ヶ月間、日が昇らない!
吸血鬼にすごく有利な環境になっていますね。
そりゃ水を得た魚のように襲い掛かってくるわけですよ。

本作はかなりの数の吸血鬼が出てきま
>>続きを読む

ピラニア 3D(2010年製作の映画)

3.8

鮫でも鰐でもなく、ピラニアによるパニック映画です。ひたすら下品に、グロテスクに物語が展開していきます。ただし、雰囲気自体は決して暗くありません。ひたすらハイテンションに突き進みます。

能天気な人々が
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

完成度の高いホラーコメディ映画でした。
タイムループものですが、飽きずに最後まで楽しめます。途中の雑なDieジェストに笑ってしまいました。

本作はホラー映画で最初に殺されそうなキャラクターが主役を張
>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.6

いきなりの超理論に面食らいましたが、心温まる素敵な映画でした。主演のブレイク・ライヴリーに眼福です。

信頼することの怖さと大切さ、そこから生まれる愛の素晴らしさを語る映画です。しかしながら、ブレイク
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.3

透明人間を題材にした上質なスリラー映画でした。カメラの撮り方が非常に巧く、見えないけど…ひょっとして居る?と感じさせる絶妙な空間の使い方が印象的でした。また、透明人間ならではの存在の痕跡による恐怖演出>>続きを読む

ロッジ 白い惨劇(2019年製作の映画)

3.6

何事にも越えちゃいけないラインってありますよね。
すごい後味の映画です。口直ししたい…。

冒頭のつかみは抜群でしたが、
その後は淡々と物語が進みます。
しかし、主人公の過去や取り巻く環境、
絶対に何
>>続きを読む

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

4.5

ジュラシックシリーズでも最短の上映時間となる本作。
何かと悪評も目立ちますが、
①物語のメッセージ性が行方不明
②すごくキャーキャー騒ぐ登場人物がいる
③ティラノサウルスの扱いの悪さ
このあたりが原因
>>続きを読む

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

4.0

全力疾走してくるタイプのゾンビ映画です。
いろんな国で、ひたすらゾンビに追いかけられますが、
各地に主人公の味方となる人物が登場してきます。
裏切り者が続発するゾンビ映画のジャンルでは珍しいことですね
>>続きを読む

ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.8

もしも、思春期をこじらせた邪悪なスーパーマンが誕生したら?
そんなSFチックな要素が盛り込まれたホラー映画です。
幽霊や悪魔は一切出ません。モンスター映画に近い気がします。

ただでさえ思春期の子供は
>>続きを読む

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ(2005年製作の映画)

4.0

基本に忠実な王道サスペンス映画です。
設定自体は珍しいものではありません。
しかし、実力のある俳優陣&安定した話運び&短い尺によって
映画全体が引き締められています。

見えない友達「チャーリー」とは
>>続きを読む

フロム・ヘル(2001年製作の映画)

3.7

ジャック・ザ・リッパーの連続殺人事件を下敷きに、
前半は犯罪捜査、後半はオカルト映画として仕上がっています。
犯人はまさに『フロム・ヘル』!
地獄からの使者と化していましたね。猟奇的過ぎる…。

本作
>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

ド迫力のアクション大作映画でした。マイケル・ベイ味のあるカメラワークも素敵です。単純明快なストーリーにこれでもかとアクションシーンを盛り込んでいました。

特に市街地&路面電車の戦いは見応え十分!疾走
>>続きを読む

血のバレンタイン(1981年製作の映画)

3.8

本作にアル・カポネは全く関係ありません。リメイクも作られた、カナダ産ホラー映画の古豪です。心臓をハート型のキャンディボックスに詰めてくる殺人鬼の話。

映像は古臭いものの炭鉱という舞台設定にマッチして
>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.8

圧巻の映像美です。最高に気持ち悪い(誉め言葉)ですね。
サイコパスな犯人の精神世界は、やはりサイケデリックだった…。
こんな映像を撮れる監督もヤバい人なのでしょうか?

とにかくパンチの効いたワンショ
>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.7

非常にオチの賛否が分かれる映画ですね。
名作と推されるだけの内容があります。
ラブロマンスとサスペンス、どちらも楽しめました!

愛を知らぬ精密な機械人形は贋作であり、
愛を知る粗雑な人間こそ本物。
>>続きを読む