飲もうよさんの映画レビュー・感想・評価

飲もうよ

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ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ワーニャ」(2024年製作の映画)

3.5

一人芝居はもちろん素晴らしかったのだが、アンドリュースコットの演じるワーニャ伯父さんに集中したかったなぁ、というが正直な感想。しかしながら、ワーニャ伯父さんのラストの科白は本当に沁みる。時を超えて胸打>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

脚本の構成、音響、画角。こだわりぬいた構成が最高の映画体験でした。内容は置いておいて…。
しかし新宿バルト9のドルビーシネマは爆音だった。音響と画質が非常に重要なファクターかと。この映画は特に。

The Hand of God(2021年製作の映画)

4.2

ナポリの80年代の話なのに、何故か懐かしさというか。クセのある人間臭いコメディからの少年の瑞々しい成長物語でもあり、見入ってしまいました。しかし映像が美しい…。暗い海からみるナポリの黄色い夜景、青い洞>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

わたしがドゥニヴィルヌーヴに求めるものすべて詰まってた。映像美…。
砂漠の暗い映像や、朝焼けの綺麗すぎて、眼福。
ゼンデイヤかわいいねぇ、ジョシュブローリン渋いねぇ…。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

コスモスのくだり、しんどかったね…。役者さんがうまいだけに涙が止まらなかった。
スクリーン上の役所さんと自分が同じ涙顔になってたのに気づいて、ラストになってやっと主人公のことが身近に感じられた。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

沁みました。続けて2回観てしまった。青年の目を通して見た、等身大の父と母の話として受け止めました。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

呆れた。
宗教に詳しくないから余計に意味不明だったのは理解した。
ただし、ホアキンの演技は毎回素晴らしいね。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.5

緑に光溢れる映像がひたすら美しく、ラストは胸を打った。出てくる人々が善人ばかりでなく、人間臭いのも良かったです。(ただし、口の軽い詮索好きのババア、お前は別だ…)

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

役者トムクルーズの集大成であり、大傑作。
詳細は譲りますが、覚えてるかぎり2019年の公開延期から、コロナ禍のネトフリへの配信権買収(?)危機を乗り越え、トムが劇場公開にこだわった経緯だけでも熱いもの
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蟻の王(2022年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。絵作りのセンスも素晴らしく、話の内容も深く胸に響いた。劇場公開していただき、本当にありがたい。
もう二、三回は劇場で見たい。
「ありがとう、誇りだけは忘れないでね」

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.2

まさか映画館で観れるとは。感無量でした。
孤独感。
最高なサントラと、構図の良さで孤独感、異国感を切り取った蜃気楼みたいな、とても大切な映画です。
時間を経てみると感触が変わるんだけど、本映画は初見か
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.5

衣装がイブサンローラン提供。アルモドバルらしい品の良さ漂う短編だったのだが、30分は短すぎる!長編で作り直したものがみたい。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

この監督の美的感覚が好みというか、本作もただただ素晴らしい。衣装もギャルソンぽいし、美術みるだけで眼福でした。
内容的にはやりたい放題やってて、エマストーンの本気度がすごかった。そして何よりウィレムデ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

なぜ仕留め損ねたかとラストの主人公の決断に議論と考察の余地あり。原作、もしかして文学なのかな?
それよりもモノローグの静のパートと、アクションの動のパートのコントラストの振り幅がデカくて、映画としてと
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

久しぶりに腹から笑って泣けた。いい映画でした。語彙が足らないんだけど、タイカワイティティが作ったウェルメイドなスポーツコメディ映画。

異人たち(2023年製作の映画)

4.5

試写会にて。
東京国際映画祭で拝見したときよりも更に沁みました。
しかしなんて観念的で寂しい話なんだろう。涙なしでみれんです。
演者の演技がみんな良い…。素晴らしい。
35mmの鮮やかで儚い映像の余韻
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.0

死ぬほど重いけど、何度みても本当に良い映画だと思う。ラストのレナオリンとの会話が沁みる。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

千と千尋の神隠し以来、1番好きかも。海辺のカフカ思い出した。テーマ的にもちょっと被る気がするので、理解を助けてくれる。
あととにかく、背景の美術が素晴らしい。

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

ミアゴスが怖すぎて、演技力と顔が凄すぎてミアゴス大好きになってしまった。
ブチ切れたミアゴスが鋤を持って男追い回す構図も怖すぎるけど、このシークエンスを作り出した演出のセンスも良。

怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あっという間の2時間半だった。
羅生門的にそれぞれの視点で進む物語を拝見しながら思ったのは
人は間違える生き物だし、感情に流される生き物だけどそれが産む不寛容さが、小学生の2人には本当辛いと思う。
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.5

負けたものは見ぐるみ剥がされて全裸のまま放置され、獣に食われるまで野晒しっていうシークエンスを、えげつないけどきちんと写してたラストが良い。
羅生門みたいなそれぞれの視点で進む構成と、女優さんの演技が
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.5

オリビアコールマン劇場。彼女の演技力が評価されている理由、やっとわかりました。
最後に映画をみない主人公が、映画をみて喜怒哀楽を浮かべるシーン、じーんときて涙がボロボロ出てきてしまった。
どういう人生
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帰れない山(2022年製作の映画)

3.5

前知識ほとんどなしで観たのだがかなり文学的で一回で咀嚼が難しい、というのが第一印象なんだけど、どのコマを一時停止しても、すべて絵になるカメラワークのセンスがずば抜けていた。
自然の描写がまるで2人の心
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

ものすごく良い映画だなと思いました。思い出って美化されたり忘れている箇所があると思うけど、美しいトルコの景色と、35mmの少し荒い画質が、そういうのを上手く表現しているというか、思わせてくれた。
(な
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ケイトブランシェット劇場。
この女が男だったら、しっくりくる昭和のモラハラおじさん。
均衡を崩していくケイトブランシェットと映画の構成がとにかく不穏で楽しかった。
ラストがとにかくこわすぎるし、マーク
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

優れた演劇は開始5分で観客を惹きつけると言うけど、この映画もそうでした。
この導入部に、戦争の持つ残酷さ、生産性のなさが詰まってました。その後もひたすら悪夢みたいな展開だけど、凝っていて、なおかつ美し
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シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。マリックがジョントールに撮らせた世界一美しい映像叙事詩。音楽も素晴らしい。
何もわからず小さい頃映画館の大画面でこの映画観れたのは、良き思い出のひとつです。

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0

生きるか死ぬかってときに行動を起こすか起こさないか。過激にみえても、実際に形にしてしまうのはやはりお国がらなんだろうか。
討論のシーンも見応えがあった。決して短い映画ではないけど釘付けになりました。翻
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

人を食べる若者を描いて賛否両論というより、このラストがありかなしで言ったら私はない!という感じなのだか、
暗い地面を這いつくばるようなシーンの暗さと、自然光あふれるお昼のシーンのコントラストが印象的で
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

与えられるものすべてを与えて、繋ぎ止めようとあがくのも、好きな人にはできる限り与えてあげたい、と思うのはエゴかもしれないけど、でもラストは温かい気持ちになった。退場時、涙が止まらない不審者おじさんにな>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.5

語りたいことが山ほどあるけど、長すぎるので辞めますが何度観てもラストは涙なしでみれんです。定期的に見返したくなります。

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.5

原作に思い入れがありすぎて、映画館で観たときはかなり違和感があり、微妙に感じてしまったけど、見返すとキャリーマリガン、ガーフィールドの演技やらら映像が素晴らしく感じた。監督と脚本のアレックスガーランド>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

ネタバレなしでみたほうが良い類の映画で、ラストで話の大枠が掴めるのと同時に、悲しく切ない気持ちに。
舞台の映画化とのこと。主演の2人の演技が…、イギリス万歳て感じで、本当に素晴らしい。
老いた父親の気
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.5

綺麗事ばかりでもないけど深く余韻を残す、イギリス映画のお手本みたいな映画。登場人物みんな人間くさくて良い。何度もみたい。

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

4.0

柴崎コウのブスメイクぷりと、オダギリジョーの美青年ぷりが当てがきかと思うくらいハマっていて、人選が素晴らしい。脚本のセリフも胸に残るものがいくつもあり、たまに観たくなるのょ。
ドヴォルザークの曲も余韻
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.5

時代背景やら設定がすごく濃密なんだけど、難しすぎてついていけず、伏線もあるし、しかもかなりグロい、、、やらで映画館で絶句した記憶。2回目観ないとワケワカメなんだけど、絵作りやら演出が好みで飽きずに観ま>>続きを読む

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