jさんの映画レビュー・感想・評価

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9


浸る映画体験。静寂と間と音がすごく心地よかった。
人間の抱える喪失をゆっくりゆっくり静かに解きほぐしていき、克服へと誘っていく。なるほどそれで3時間。まるでセラピーのような優しい映画だった。

音と
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.5

傷付くことを恐れて人間関係を最小限に抑えて生きてきた人間と、悠々と相手の懐に飛び込んでいける人間との悲しいすれ違いの話。こういう人間関係の思い違いの話はそこら中に転がってるんじゃないか?

他人を知ら
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

「結婚ってどういうもの?」って聞かれた時の最も意地悪なアンサーがこの映画。
女性って怖ぇぇ!って、女性を一括りにして言うと怒られそうだけど、心の底から思う。結婚するって究極こういうことだし、ここまで見
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

壮大な物語の始まりを目撃してるんじゃないか…?!画面に流れるとても静かな物語と対照的に僕の心臓はドキドキしっぱなし。実に幸せな映像体験だった。
とにかく映像がヤヴァイ。IMAXで観て良かったと心から思
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.8

カジュアルな政治ドキュメンタリーといった感じ。バラエティみたいな編集がテンポ良くて見やすい。政治にあまり明るくない僕でも分かりやすくて思ったより楽しめた。

ただ、他の人も言うように間に挟まれる風刺ア
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メインストリーム(2021年製作の映画)

3.3

割とありきたりなテーマだったけど、YouTuberが社会問題化してたりインターネットの誹謗中傷が深刻化してる今の世間と照らし合わせたりして観れて意外と楽しめた。

主人公たちの作る映像にあんまりワクワ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.9

書き忘れ。

MCU久しぶりの新ヒーロー!公開前にスパイダーマンの新作予告に話題を持ってかれかけたり、CEOの“実験”発言があったりと、何かと不穏な空気が立ち込めていたスタートだったけど、そんな不安も
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.4

「主人公は木村拓哉を想定して作られた」と東野圭吾が明かしたというが、新田のキャラクターはまさに世間が抱いているキムタクのイメージそのもので、往年のキムタクファンである僕はそれだけで結構楽しめた。

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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

久々にシンプルに楽しい映画だった。何回観ても新しい発見があるんだろうな。
何重かに仕掛けがあるので、「衝撃のラスト」の触れ込みを聞いてから観ても楽しめるのがこの作品の優れてる所だと思う。
まだの人は軽
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101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.6

脱走劇のハラハラがすごい。子犬たちの懸命に逃れる姿に気付いたら固唾を飲んで見守っていて、無事ロジャー夫妻の家に辿り着いた時は心からほっとした。

クルエラがあまり魅力的なキャラクターに感じなかったなぁ
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.9

宮崎駿作品の中でも作家性が特に色濃く表れている一方で、大衆には迎合しない作品であり、ジブリ作品の中でも非常に難解な作りとなっている。

初めて劇場で観た時は意図を理解し切れなかったが、それと同時になぜ
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.3

oh...ビューティフル!ゴージャスな装飾とハイセンスな服装に目が釘付けっぱなし。ファッションなんかと一切縁のない僕でも、「すげぇ…」と口をあんぐりしちゃう程の豪華絢爛さとセンスで圧倒してくる。
60
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.6

「1番難しいことからはじめなさい。自分自身を許すことから」


ニュー・ゴブリン×サンドマン×ヴェノム(+ブラック・スパイダーマン)と、3人のヴィランが新登場。それぞれ独立した物語だった彼ら3人が、最
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.3

最近巷を賑わせているドクターオクトパスの登場回。

前作のヒットで予算が増えたのか、CG技術の進歩が凄まじい。やっぱり、スパイダーマンが蜘蛛の糸でビュンビュン飛び回る姿は美しいし、ニューヨークのビル群
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.1

NWHの予告の興奮冷めやらぬまま再視聴。
アメコミヒーローの原体験がこのスパイダーマンな人も多いんじゃないかな。やはりこの軽妙過ぎないスパイダーマンもまた良い。

1人の青年がふとした事をきっかけに力
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

3.7

怒りでなく、言葉で伝えてーーーー

今現在アフガニスタンで起こってること。過去の複雑な歴史。このアニメーションが描いていること。
僕たちは、何が起こっているか正確に知ろうとする努力を続けるしかないんだ
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狂武蔵(2020年製作の映画)

3.3

ワンカット77分間の“狂”気。映画の中でストーリーは完全にオマケになっていて、このひたすら続くアクションにノれるかノれないかでこの作品に対するリアクションはかなり変わってくるというかなりの珍作。

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七つの会議(2018年製作の映画)

3.9

やはりこの座組にハズレなし!
一展開では終わらせず、そこからまた二転三転する、決して飽きさせない池井戸潤の脚本は本作も健在。そして作品を連ねる俳優陣がかなり豪華。半沢直樹の据え置きキャスティングはもち
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紙ひこうき(2012年製作の映画)

4.0

紙ひこうきが2人を導きはじめるところからのワクワクがすごい。
コレ見てたら仕事サボって紙ひこうき飛ばしたくなっちゃう。

ブルー・アンブレラ(2013年製作の映画)

4.2

音楽が温かくて、それが作品全体をとても柔らかい雰囲気にしている。

雨が降り出す描写が昔から好きなんだよなぁ。雨の雫がぽつ、ぽつぽつ、と降ってきて、少しずつ雨になっていく感じ。このアニメーションはその
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤から主役っぽい美男と美女が立て続けに死んでいくのがもう面白い。どんどん主役が変わっていく手法によって、より臨場感を引き立てていく。と思ったら一際すごいオーラを放ったクリスタル登場。実は序盤から出て>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.8

頭悪くてサイコー!ガンアクションがひたすら爽快。ダニエル・ラドクリフの優等生っぽいイメージからの振り幅が強烈でとても良かった。
“ネット荒らし”の触れ込みがすごい多かったけどメインはデスゲームなのね。
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アバター(2009年製作の映画)

3.7

意外にも初見。

超王道ストーリーをスーパー綺麗な映像美で魅せる、SF超大作。そりゃ、普通に面白い。
映画界の映像技術に革命を起こしただけあって、どの画もバカみたいに美しい。途中から、PCの壁紙にする
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

映画興行的にはひたすらMARVELの後塵を拝し、粛々とダーク路線を極めてきたDC。特に“こっち”路線では完全にMCUに差を付けられており、DCユニバースはこの作風があまり得意ではない様子。なのであまり>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ーーーー最近、某メンタリストのある発言が物議を醸したことによって“優生思想”について考えるようになり、考えを深める契機となれば、と思い視聴。


うーん、観る映画を間違えてしまったなぁ。

入口が入口
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

2.5

観ていて何回も「フッ…」という変な笑いが溢れるというかなり一風変わった映画だった。

童話めいた雰囲気を纏っていて、明らかに子どもに向けたストーリーなのに映画1本を通した教訓やメッセージはない。かとい
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