pancさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.0

メチャクチャ面白かった!
左膳と女将の優しさが滲み出るツンデレが愛おしい。That's てんどん♪

選挙(2006年製作の映画)

3.8

選挙素人の山さんが百戦錬磨の先輩達に揉まれながらどぶ板選挙に挑む姿をとらえた観察映画。面白いのは山さんのキャラクターで、よく言えば柔軟、悪く言えば軽薄で、偉い人に叱られながらも糠に釘というか、風に吹か>>続きを読む

香川1区(2021年製作の映画)

4.0

前作をきっかけにすっかり小川ファンになり、諸々の活動をフォローするようになった。政策もじっくり読んだり聞いたりしたが、庶民の立場から、時間はかかってもどれだけやってくれるか見てみたいと思わせてくれる政>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.3

ズシリとくるこの感じ、日本映画でこういうのが観れるの、やはり嬉しい。激烈面白かった。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

最近ジョンバティステがお気に入りなこともあって観る前はもっと演奏シーンとかに焦点が当たって生きる意味=演奏の喜びみたいなのを期待してたんだけど全然違ってたかも。でもそこが良かった!!

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

世界観の完成度とそれを支える熱量やばい。没入感エグい。どのカメラワークもどうやって撮ったのか考えれば考えるほど凄い! 神?
しかも三部作!?

虹をつかむ男(1996年製作の映画)

4.0

ラストで旅空のあの人がふらっと登場してあのテーマが流れたらそりゃもう涙腺ゆるむ。ひたすらおっさんの実らない恋を描いてあんなにも多くの人々に愛されたシリーズを心を込めて追悼する、そして古き良き映画への愛>>続きを読む

キネマの天地(1986年製作の映画)

3.9

男はつらいよオールキャスト出演。思い入れもあるけど、病床の父親役渥美清の芝居が素晴らしすぎて号泣。若い有森也実と中井貴一も素敵。

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

3.8

本気出したジーン・ハックマンの怖さを悪者たちが思い知る勧善懲悪エンタメとしても楽しめてしまう一方、アメリカ南部に深く根付いてしまった不合理な憎しみについてあらためてつきつけられ考えさせられる。

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

4.0

震災で母親を亡くし仮設住宅でふたりで暮らす父親と娘。想像に余る痛みを抱えているだろうことしかわからず、この映画が被災者の実際をどれだけ伝えているのかも評価できる立場ではないけど、続く暮らしの中にいくつ>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

三上がようやく見つけた就職先で再度突きつけられるこの世界の嫌らしさ。どこかで見たようなやりとりに、鉛を飲み込まされたような気分が後を引く。こんなタイトルのくせによくも…。(個人の感想です)

空白(2021年製作の映画)

4.2

「みんなどうやって折り合いをつけてるんだろうな…」
折り合いがつかずにこじらせながら生きているからこそ、この映画が刺さるんじゃないかと思う。

新宿タイガー(2019年製作の映画)

3.7

認知してから長いのでもはや新宿の風景として捉えてたけど、そうかやっぱり人間で普通のおじさんなんだなと。酒場で女性といるときの解放のされ方が素敵と思った。

ノンフィクション好きとしては、もっと邪気を孕
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

楽しめた。重厚推理サスペンス。オルガ・キュリレンコ推しなのでチェック。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.8

80年代の青春ダンスムービーのような楽しさと、複雑で陰鬱な時代背景が交錯する。覚悟なく観てくらった。

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

4.0

大切なものに出会う喜び。見失ってしまう悲しみ。変わらずにあることを再度見つける喜び。青春は永遠だなあ。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.8

田中裕子のどっしりキュートな演技に魅了された。市井の死生観(なんつて)に救いがある。

一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.8

タイトル落ちのコメディかと思いきや、(いや紛れもなくそうなんだけど)落ちを除けば意外とストレートなハードボイルド。ただただ昭和ハードボイルドを愛おしむ。なので平成以降の若い人向けではない。
終盤になっ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

評判良いけど普通のライブとそんなに違う?と思いながら観てるうちにラストに近づくにつれ強烈に引き込まれ最後2曲で茫然自失状態に。歌、リズム、ダンス、言葉、押し寄せるマジックあった。劇場で観たいと今さらな>>続きを読む

ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

3.9

大晦日に紅白見ないでこの映画を家族で見てた。まさかのブルーハーツが流れて一人胸が熱くなるのを抑えきれず。一緒に観てた娘がカセットプレイヤーを欲しがってるので、嬉しくなる。だが調子に乗って俺のミックステ>>続きを読む

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.0

童話的な優しさで利他心とか、心のこもった料理とか、歌うこととか、どれも生きてく上で大切なことだとあらためて教えてくれるので、年1くらいで見て心を清めたい。

チェンジリング(2008年製作の映画)

3.8

主人公が巻き込まれる苦難が過酷すぎて見てるだけで消耗する。病院のこととか、ゴードンが歌うところとか、現実にあったことなのか演出なのか確認したくなってWikipediaで事件を調べてさらにしんどい気持ち>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.9

やっと観た。バンドのマジックが2次元を超えて溢れてくる。絵ヂカラもさすが。住宅街をただ歩く横からのシーン、ずっと見てられる。坂本慎太郎→あの方という完璧すぎるキャスト。

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.2

父母姉弟という家族構成が同じなこともありスパイキッズやミスターインクレディブルはDVDを擦り切れるほど観た、わが家にとって宝物のような作品。本作も同じように気に入ってくれるはずと思って来年大学生になる>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

最初は風刺の度が過ぎててリアリティを切り捨てて笑いに振り切った過激コメディだと思い、そこに物足りなさを感じた。出てくる為政者がアホすぎる。

しかしストーリーが進むにつれ、シャレにならない新自由主義の
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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

3.9

森山大道さん、行動様式や見た目が変わらないことにまず啞然とする。5〜6年前に一度だけ街中でお見かけしたとき70代と思えぬ若々しい佇まいに驚いたが80になっても変わらず、嬉しくなる。スナップ撮影でとんで>>続きを読む

The Hand of God(2021年製作の映画)

4.1

自分も海の近くで育ったので、悶々とした少年期の記憶が夜明けの海の風景と重なる気がした。異国なのに懐かしさも含んだ不思議な感情。終始うっとりさせられる美しい映画。

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.8

浅草キッドがスゴく好きだったのでさかのぼって劇団監督を観てみた。原作も書いて演出も父親役もひとりなのでキス我慢に通ずるクサカッコよさが全開で少し引いてしまうところもありつつ終盤には涙。そのシーンが撮り>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

かなり面白かった。主人公の家族の独特さ。お母さんがヤバい。ラストのセリフはまさかの寅さんか。余韻が良い!

そして俺は、ここにいない。(2019年製作の映画)

3.8

クンビアに明るくないけど、ストリートギャングな若者が街中でアコーディオンやらトラッドな音楽で踊る様子がなんとも不思議で惹きつけられた。そして幼少からずっと変わらずクンビアへの愛情が深いことに感心する。>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

遺された男と漁師の父とリリー・フランキー。ラスト好き。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.5

最高!脚本も配役も演出も音楽も。全て魅力的。
松村邦洋のモノマネ指導も功を奏したと思うが、「ディストラクション・ベイビーズ」の撮影時に「その男凶暴につき」と「ワールド・イズ・マイン」だけ持っていったと
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.8

不機嫌な人には近づかないに越したことはない。誰だってそばにいたくないし離れるのが正解。と、わかっちゃいるけど逃げ場がなくなる状況。誰もがハマる不機嫌の落とし穴がメタ視点で描かれ身につまされる。伏線回収>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.9

「SF(すこしふしぎ)」短編の読みやすさ、面白さ。シンプルに楽しめた。