cuqさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

内容は三球連続ストレートでも陳腐ではない作品。
これが実写だったら実に味気ない作品になるだろう。アニメーションである良さがよく出ている。
配色やテンポは落ち着いた雰囲気だが、背景のパースは非常に不安定
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インスタント沼(2009年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

三木聡ワールド全開。全開すぎるかもしれない。時空警察より相当極まってる。
軽妙な笑いに軽薄なセリフ、突飛な展開、そして不可思議な雰囲気。それらが色を作り出している。
見ようとするものしか見えないがこの
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

-

子供向けという見せかけを破る作品。

内容に一切の驚きがなかったが、軽快なテンポで飽きずに観られた。
クソうさぎっぷりが良かった。

私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

4.9

数年ぶりに全編鑑賞。
映画としての完成度は結構高く、無駄なシーンはほとんどない。伏線も適度に散りばめられていて良い。
恋愛シーンに関してはご都合主義と言われればそれまでだが、映画なんて全部ご都合主義な
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サンダーアーム/龍兄虎弟(1986年製作の映画)

-

ジャッキーの頭蓋骨の一部がプラスチックになった作品。
中盤から終盤にかけてのカンフーアクションはジャッキーの色々な技が観られて見応えがある。何度も見たくなる。

映画としてはジャッキー映画の中でも出来
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プロジェクトA2 史上最大の標的(1987年製作の映画)

4.8

この頃ジャッキーが一番技と速さのバランスが取れていてカッコイイ気がする。
話はそれなりに複雑で見応えがある。
バタバタとするコメディが苦手な人にはジャッキー映画をオススメしないが、コメディシーンは笑え
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.9

あらゆるところでタイトルパロディされているため市民権を得るためにも鑑賞。
想像以上のテンポの良さ、練られたストーリー構成、普遍的テーマ性で不朽の名作に相応しいように思う。
人の一生モノとでも言うのだろ
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俺たちホームズ&ワトソン(2018年製作の映画)

4.0

下劣なギャグとなんか大団円感があり、ドタバタ喜劇として申し分ない。
ホームズの基本を上手く崩している。個人的には女に惚れるのだけは頂けないか。名コンビっぷりだけは他のホームズシリーズにも負けない。他は
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

雰囲気抜群、脚本イマイチ。
ストーリーは直截に言うと陳腐。
しかし、それをなかった事に出来るくらい映像が素晴らしい。
人々の質感、建物、クソださ片仮名、ブレードランナーの世界が美しく陰湿になって蘇った
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

5.0

「劇的」という言葉がよく似合う映画。
つかこうへいの熱すぎる脚本を深作欣二が妙手によってまとめ上げられている。
笑って泣いてと感情を素直に出せる人、出したい人にオススメの作品。
松坂慶子美人〜。風間杜
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.5

スペクターが敵だと色々とガバガバでも昔のボンドを思い出して許せる。
何故、車に船にヘリに爆弾を仕掛けない。何故、直ぐに殺さない。何故、身体検査をきちんとしない。
それはジェームズ・ボンドだから。それ以
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大魔神(1966年製作の映画)

4.5

神は人間の手に負えず、うら若き美女にしかなびかないという実に日本的な宗教観が良い。
オーソドックスな時代劇からの特撮は時代故の素晴らしさであり、また決して不自然なものでは無い。
特撮部分も現代風の建物
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心と体と(2017年製作の映画)

4.9

雰囲気は幻想と現実の2つが交互に織り成しており、幻想への没入感を高めてくれる。一方で劇的さを感じないのもこの映画にとってはよいところだろう。
ストーリーは珍しいものでは無いが、食肉工場という舞台や塞ぎ
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

-

映画好きを名乗るなら見ておくかと思った。が、映画の理論などを勉強してからの方が余程楽しめそうである。
史実とは大分異なり、プロパガンダ的要素が強い今作品だが、映像は現代映画への第一歩であるらしく確かに
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

5.0

十徳ナイフをスイスアーミーナイフという。それをもじって十徳オトコ、十徳死体といったところか。
全体としてコメディテイストで動く死体こそ出てくるが、地に足着いた映画...と思いきや、考察が大分必要な本作
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

見ておくべき映画と言える。
気持ちのいい映画ではないが、緩急がよくついて退屈しない。
史実が狂っているので内容がフィクションに思えるかもしれない。
残虐行為は多いがそこまでグロいという訳では無い。

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

5.0

おやおやおや、アニメを観ている事が前提ですが、素晴らしい。
素晴らしいですよ。アニメーションも美しいです。
ナナチもプルシュカもかわいいですね。
話もよくまとまっています。

眼下の敵(1957年製作の映画)

5.0

名作戦争映画。
有能同士の決戦というのは見ていて実に面白い。
戦争の持つ悲惨さと、戦いの持つ熱さというのが絶妙なバランスで成り立っている。

個人的には銀河英雄伝説好きな人は好きそう。

大脱走(1963年製作の映画)

5.0

最も好きな戦争映画。
戦争ものでは実話をベースにというのはよくある話ではあるが、コミカルな一方でどこかリアルにかっこよく、そして凄惨さを上手く落とし込んでいる。
主役はスティーブ・マックイーンだが、基
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天使のたまご(1985年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

押井守だから仕方ないで済まないレベルで意味不明。
アニメーションやキャラクターデザインなどは秀逸で、背景含めて絵画のようだし演出も古いながらも外れがないが、そこに振りかけられた意味不明なストーリーとい
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.5

まず、曲が本当に素晴らしい。
なんならサントラを買ってから見始めた。
また舞台設定、シチュエーションが非常に良い。興味を惹かれるあらすじだし、実際に中身も面白い。
当時の東の風俗も感じられる。
ただ、
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はなればなれに(1964年製作の映画)

5.0

寝なかったゴダール作品。
まず何と言ってもオシャレ。全体として燻ったような斜に構えたような雰囲気があり、空気感がよい。
途中のマディソンダンスは実に印象的で帰りに踊りたくなるほど、とは言い過ぎかもしれ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.9

制作過程に対して狂気という言葉が良く似合う作品。
展開はやや単調さを感じるが、それを遥かに上回る映像。コミカルさもあり、続編を期待してしまう。
ストップモーション好きなら見ておくべき作品。
少しグロ注
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英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

4.5

期待せずに見たので面白かった。純粋にコメディだが、何処と無くおフランスの香りが漂う。

バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.6

コミカルサスペンスだが規模がドンドン大きくなっていく。イギリス人2人組がステレオタイプイギリス人で良かった。

海外特派員(1940年製作の映画)

4.7

比較的隠れた名作だと勝手に思ってる。
ドタバタコメディと今風にいうならそうだろう。これを第二次世界大戦中に作ってるんだから凄い。そう思わせる作品。

レベッカ(1940年製作の映画)

4.9

個人的にヒッチコックで1番好き。
ミステリーサスペンスの傑作と言える。
家、ガチで燃やしてるのかな。

間違えられた男(1956年製作の映画)

4.3

自分もよく知らない人に手を振ったりしてしまうので、気をつけないといけないですね。

(1963年製作の映画)

4.7

順当な不気味さ怖さがあり、非常に良い。今でこそ当たり前になった合成技術をふんだんに使っている。
カラスのシーンとラストが特に好き。

サイコ(1960年製作の映画)

4.8

キュッキュッキュッという有名なあの音楽が聞ける。
話も現代映画ではまず有り得ない構成をしているので一見の価値あり。

グーニーズ(1985年製作の映画)

4.0

子供の頃に見ていればワクワクできる内容で没入感も強いものになったと思う。
日常から隣接する非日常でこんな冒険をしてみたい、そう思った。登場人物はやや過多に思えるが、それぞれのキャラクターがたっており、
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.8

とにかくつらい。オススメです。
これを見て初めて光州事件を調べようと思いました。

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

子供向けのインディ・ジョーンズといったところ。
はじめてこういった映画を見る方には良い意味で非常にインパクトが残るのではないか。
アクション以外は全体として見やすく、王道を抑えていて良い。ストーリーも
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.5

原題より邦題の方が本質を表しているのでどちらのタイトルも良いなと思った。
まず、画面が構図や質感含めて綺麗だった。また、夢や空想と現実の差が質感から分かりやすいのも良かった。
ヒロインが絶妙に可愛かっ
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熱帯魚(1995年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

監督名だけ見て、韓国映画だと思ったら台湾映画でした。
台湾漁村部の貧しさに驚いた。30年前でこんな感じなのか。
犯人家族の朗らかな態度や危機感のなさは観客と主人公の気持ちを同調させるのに非常に効果的で
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