蜘蛛マンさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

蜘蛛マン

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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.5

芯の通った素晴らしい映画だった。一人のアイルランド移民の女性を巡る「選択」の可能性と困難性の物語である。
感動したので以下長々と感想を述べる。

前半は、当時のニューヨークにおける社会階層の問題を背景
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.5

ハードボイルドな王道映画。
既にしてハゲかけてるジャック・ニコルソンのカッコ良すぎない感じが逆にいい。ただよう煙草の煙と倦怠感。
だがチャイナタウンなる概念がよく分からんかった。どうにもならんごちゃご
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.6

丁寧に堅実に作られている。
ラストの展開は個人的に好き。
ミアフォローまじかわいい。
全編通じてイメージやシンボルが満ち溢れていた。そういうとこ、深層心理っぽい。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.5

心が洗われるってのはこういうこと。
台風のあと太陽に輝く濡れた芝生みたいな印象の映画。
とにかく、こんな小市民的リアリティのある台詞というか脚本が書けるのがまずもって感動的にスゴイ。
樹木希林はもはや
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

欠点の見つからない良作。
誰もが通過してきた子ども時代だから、誰の心にも何かしらの郷愁を引き起こすだろう。
あの何をしていても「未来」が先に待ち構えている感じ、ワクワクする感じ。
もう戻ってこないと思
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.3

ずっと楽しみにしてたんだけど、評価高いとこホントに申し訳ないんだけど、正直イマイチだった。
この感性、日本人に合うのかな?あんまり笑ってる人もいなかった、むしろ笑わなきゃいけないのかな、ってなんか恐縮
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

これはすげえや。久々にこんなに力強い邦画を観た。
古谷実さんの描く現代とか人間って救いがなくて逆に救われる。吉田監督はそんな世界観にすごい波長が合っている印象。
あとタイトルバックの入れ方がものすごく
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サイコ(1960年製作の映画)

3.5

やっぱり良い。
贅肉を削ぎ落としたスレンダーなサスペンス。
鳥の剥製とか母親への偏執とかヒッチコック的要素も満載。

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.5

溢れるぽえじー。
柔らかく心を撫で付ける湿度。
格子柄が切り取る無垢な空間。
ただそこに在る無駄な意味付与のない生命。
その生きた音。
そのままそれを見るまなざし。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.5

文句なしで面白い。

もう完全に脳内コントロールされている感覚。世界中のマーベルファンのどのツボを押せばどう興奮するか、計算され尽くしたかのようにキャラクターが踊り続ける。

しかしやっぱりピョンピョ
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.0

もっと振り切れたスーパーサイヤ人系の映画なのかと思ったら案外常識的だった。
どっちかというとスパルタンの狂信的な熱狂の方がペルシアより怖い。
映像は好き。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.4

圧巻。
ディカプリオももちろんすごいけど、どっちかっていうとイリャニトゥ監督の非凡ぶりを存分に楽しむ映画。この人の映画は、本当に「新しい・見たことない」って思える。
寄せて引いて寄せて寄せてみたいなカ
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.0

スピルバーグはこっち系の作品でも超一流。ホントに欠点が見当たらない。心にも重く残る。だが世界は何も変わらない。

太陽(2016年製作の映画)

3.8

ジョーカーゲームであれっ?みたいになっちゃった入江監督、本作も途中まではスベッた設定とどこか不自然な演技でヤバイつまんないどうしようと思ったが、終盤近くの展開から一気に引き込まれ、力技で最後まで押し切>>続きを読む

ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.2

これ、もはや芸術と言っていいんじゃないだろうか。
ここまで突き抜けた映像はなかなかお目に掛かれない。

原作を解体して全く新しいものを再構築している。原作が左脳系なら映画は右脳系。

一貫してダウナー
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.8

ドラマ性を排したともかくジャーナリスティックな硬質映画。
日本にいるとマスコミの仕事は不倫を暴くことと有名人をいわれのない誹謗中傷の泥沼に陥れることだと勘違いしてしまうが、こういう気骨のある記者も確か
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.9

舞台設定が素晴らしく、映像もともかく美しく、演技はもう危険水域。
ただこういう感性系の不倫は、不倫される方からすると気の毒すぎてやり切れない。旦那を狂気の人に持って行ったから微妙に中和されてるけども。

ルーム(2015年製作の映画)

4.8

コメントするのも憚られるほど素晴らしい。いまのとこ今年一番。
安易な叙情に流されない、しょうもない世間や社会の悪意も描かない、ただひたすらに無垢な目を通して「世界」を再発見させる、光が眩しいよ系の映画
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セッション(2014年製作の映画)

4.3

人間よりも上位に音楽を位置付けた映画。あらゆる意味や理屈を超越したラストの展開は最高にかっこいい。

かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.2

小林聡美の言葉に表せない魅力が抜群だった。日々に疲れる日本人の急所を的確に突いている。食べるって、ほとんど生きることだ。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.5

中盤くらいまでシリアスな展開だったのに、終盤急にテンションがハイパーインフレ状態になって驚いた。でも終盤のやんややんややってる方が個人的には好きだ。

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