paranoiaandroidさんの映画レビュー・感想・評価

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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.3

確かにツッコミどころは多いかもしれんが、そこはシチュエーション物の宿命なので良しとして。
ギミックも度肝を抜く、ってほどではないが腑には落ちる感じかな。

ただ演出やアングル、BGMがセンス良くて展開
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ホラー・スリラーの分類だけど、メッセージ一辺倒の作りという珍しい作品。
シャマラン的な「原因はどうでもいい、人間ってこんなん」みたいな作りなので、SF的に根拠を求めるとモヤモヤするかも知れない。

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マッドタウン(2016年製作の映画)

2.0

良い意味でも悪い意味でもB級臭さのある作品。
舞台設定の説明不足を感じつつも何となく分かる範囲かなと。
テーマは何だろう…アウトロー物・アンチフェミニン・食肉文化・マッドマックスリバイバル…なんだか散
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2016年現在においてはもはや良くあるオチになってしまった「救いは無い。そんな都合の良い話はお前の妄想だ」エンドのパイオニア的存在の今作だが、今なおカルト的にこの作品が唯一無二の評価を得ているのは何故>>続きを読む

フェイク シティ ある男のルール(2008年製作の映画)

4.0

3回目の視聴だがまだまだ面白い。
状況証拠からコロコロと翻弄されるキアヌ扮するトム刑事の必死さはライブ感があるし、映像の中のLAは鈍くギラついていて危うさを湛えている。こういったクライム物の中でもピカ
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ラスト・デイズ(2013年製作の映画)

2.9

2013年のスペイン映画だということでなんとなく国内の高〜い失業率から来る閉塞感が出ている気がする。
「メッセージ性を込めたいな。でも説教くさいのは嫌だから絵作りも頑張るぞ」ってなもんで見応えはなくは
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.1

この映画のジャンルは何なのだろうか。
もちろんサイエンスフィクションの側面もあるだろうが、強く感じたのは宇宙飛行士という職業のドキュメンタリー性だった。
ダム然り、鉄道然り、時代の先端を切り開くための
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テッド(2012年製作の映画)

3.6

ぬいぐるみに魂が吹き込まれる。なんて素敵なお話なんだろう。
こんな夢のある展開は10分で終わる。この映画は独身時代の気ままさと身勝手さからの決別の話なのだ。

外見は可愛らしいテディベアでも、30年も
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.3

終わってみて気付く2時間の濃さ。
前半の大部分がトレーニングや人間ドラマに費やされ、よもや尺稼ぎかと思いきやなんのその。濃密な怪獣バトルのための前振りにしか過ぎなかった。
「我々は軍隊ではない。レジス
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

軽度の発達障害を抱えながら地下駐車場で働くマーティン。二人暮らしの母親から疎まれ、何も理解しないカウンセラー、やっかいな隣人に小突かれる日々。勤務先で見る痴話喧嘩するカップル、クレーマーのオッサン。>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.5

SFであり、寓話であり、風刺であり、神話である。見終わって感じるのはSFという一ジャンルに止まらないストーリーだということだ。

海外SFに造詣が深い方は比較的早い段階でオチが見えてしまうかもしれない
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.1

理不尽な苦難を受けたキャラクターは強くなって帰って来るべきだし、前途ある子供は守られて然るべき。大事なものを悪役に奪われたり壊されたら、それに報いる救いがあるべき。それがエンターテインメントの醍醐味で>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

5.0

押井信者なので採点甘い。
しかしこの映像美。それだけでまず4点。煌めくネオンの下を走るピカピカのクラシックカー。反射する光、流れるヘッドライト、濡れているようなボディに歪んで映る街の風景。わーすごい綺
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

4.0

ゲーム原作映画の中でも愛を感じる作品。
設定はもちろん、音楽・カメラワーク・クリーチャーの細部に至るまで原作へのリスペクトが節々に現れている。サイレントヒルという舞台で感じる恐怖が一転、悲しみや悔恨に
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

4.4

正しく日本ゴジラを理解したスッタフによるハリウッドゴジラではある。ただし日本人が求めていたものではない。

怪獣映画に小難しい社会思想や哲学を持ち込むのはナンセンスなのかもしれないが、そういった側面か
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フェイシズ(2011年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ミラなので見た。動機はそれだけ。

サスペンスというには弱い、どちらかと言うと「失顔症」という病の啓発フィルムのようだ。だからといって教訓めいたものは無い。発症のきっかけも独身を気のままに楽しんだ結果
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ホラーやサイコものを見る上で重要な、言葉では言い表せない『ゾワゾワ感』は十分に味わえた。が、ハイター博士の思想の掘り下げがもう少し欲しいところではある。
こうすればいいのにと思うツッコミが多いのは博士
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