3回目の視聴だがまだまだ面白い。
状況証拠からコロコロと翻弄されるキアヌ扮するトム刑事の必死さはライブ感があるし、映像の中のLAは鈍くギラついていて危うさを湛えている。こういったクライム物の中でもピカイチの映像美が個人的にこの映画をフェイバリットにしている。
フォレスト・ウィテカーやヒュー・ローリーの癖がありながらも真に迫る演技がハードボイルド一辺倒の作風にアクセントをもたらしているのも良い。
難を言えば、警察仲間や黒幕の動機を感じさせる説明や演出があまり無いためオチが唐突だったり逆に分かりやすかったり感じる人もいるかもしれない。
ただこういった映画に「小難しさ」よりも「アングラ感」を求める人にとってはコンパクトにまとまっていて良いと思う。
余談だがヒュー・ローリーの初登場シーンがDr.ハウスっぽいのは勘ぐりすぎだろうか?