ペコさんの映画レビュー・感想・評価

ペコ

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

黒人の作家モンクが名を隠してステレオタイプな黒人小説を書いたらどんどん人気が出てしまってという話。あらすじだけ聞くとコメディっぽいが、悪意なき人種差別に、アルツハイマーの母と、ゲイである自分を認めきれ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

マイルズ・モラレス版のスパイダーマン二作目。スポットやスパイダバースとの戦いが描かれる。戦闘シーンはもちろん日常シーンも恐ろしいほどのアニメーションとサウンドが楽しめる。テーマも盛り盛り、もともとメタ>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.5

シャンクスの娘ウタの物語。Adoの圧倒的な歌唱力は素晴らしい。ただ新しい島特有の何かはなく、ウタもまるでシャンクス達との共闘のために、そして退場するために出てきたような能力と背景。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦敗戦後の日本(0)にゴジラが襲ってくる話(-1)敷島のキャラクターが最後までよく分からなかった(死生観や怒りどころ)のが残念だったが、戦後のリアルな町並みやゴジラの神々しい迫力、それを倒>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.5

イギリス植民地時代のインド、ビームとラーマの2人の物語。キャラクター達の顔の見分けがつきにくく、加えて場面転換が急だったり、中盤まで名前を名乗らなかったりで一体主要キャラクターが何人いるのか大分混乱し>>続きを読む

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

4.0

6分のショートムービー。短いながら後半の怒涛の展開が楽しい。タイムマシンものは矛盾が生じがちだけどこの解釈なら問題なし!

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.5

たまたま銀行強盗に居合わせたジョーが年金の消失をきっかけに老人3人で銀行強盗を目論む話。本当に憎むべきは自分の会社ではと思いつつも期待した展開が続き楽しめる。ただクリストファー・ロイドを含めて名だたる>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦下のドイツでヒトラーをイマジナリーフレンドとして持つ10歳の少年ジョジョの物語。予告やあらすじの雰囲気とは裏腹に内容は結構ヘビー。戦争や少年少女ならではの感性、差別と扱うテーマは盛り盛り>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

キャプテンマーベル、ミズ・マーベル、モニカの3人が能力を使うことで位置が入れ替わるようになってしまったことをきっかけにスクラル人を支配しようとするダー・ベンとの戦いに巻き込まれていく。強すぎるキャプテ>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

3.5

母国クラコウジアのクーデターによりパスポートが無効となり空港から出ることも帰ることもできなくなったビクターの物語。悲惨な状況でありながら喜劇のように描かれてるのが良かった。あとから調べたところあの空港>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.5

ガリレオシリーズ映画第三弾。少女殺害の容疑者でありながら無罪となった蓮沼が夏祭りのパレード中に殺される。割と直近でオリエント急行殺人事件を見ており、全体の構造には序盤で気づいてしまったがそれでも多くの>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

架空の街アステロイド・シティを舞台とした劇中劇。ウェス・アンダーソンらしい緩い群像劇と淡い色使いが楽しめた。

バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

3.5

同じ日に夫と別れたドイツ人ジャスミンとバグダッドカフェのブレンダの物語。2人を含めて見事に好感の持てないキャラクター達が登場するがジャスミンの行動をきっかけに少しずつ打ち解けていく。二人共夫を振り返る>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

バラのつぼみという言葉を残して死んだかつての新聞王ケーンの生涯を取材という形で描く。お金と才能を持ちながら誰も愛せず誰にも愛されないケーンの成功と凋落の物語。最後の最後でバラのつぼみとは両親といた頃の>>続きを読む

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

結婚式前に男4人のバチェラーパーティをラスベガスで行うが酒を飲み気がついたら新郎ダグがいなくなっており、3人による捜索が始まる。
突っ込まずにはいられない惨状が残っているが誰一人記憶はなく、何故赤ん坊
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

かつての売れっ子俳優リックと、スタントマンのクリスの物語。実際の歴史や事件をベースにして作られた創作(だそう)。1960年代のハリウッドとそこで演じられる西部劇、更にはリックが活躍してた頃の作品など衣>>続きを読む

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.5

結婚式にまつわるトラブル(招待客、ご祝儀、引き出物、余興)を交えつつ、そこに居合わせる人たちの群像劇をコメディにした作品。バカリズムらしい毒は少なめだが、伏線回収や緻密な時間軸は流石。気楽に楽しめた

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

3.5

虐待の噂のある老人ホームに83歳のセルヒオがスパイとして潜入する話。スパイグッズも登場するがあくまでおまけ要素であり、そこに住む老人たちとの関係、何に喜び何に絶望しているのかが描かれ、嫌でも自分や親の>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

東京発京都行きの新幹線に乗り合わせた10人(?)の殺し屋の群像劇。変な日本やうっかり死、謎の移動手段で新幹線に合流する面々と間違いなくおバカ映画なのだが、存外キャラクター同士の因縁や細かな伏線が描かれ>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

広告代理店で働く吉川が後輩二人により一週間のループに気づきそこから抜け出そうとする物語。低予算の映画とブラック企業のタイムループもの、上申制度を使った脱出等がマッチしていて最後まで楽しめた。 「一週間>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

原作、ドラマどちらのファンであり期待して観に行きましたがやや残念な出来でした。短い原作をどうにかして2時間分の映画にしたという印象が最後まで拭えずテンポが悪かったです。青年時代の露伴や限定されたルーブ>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー第三作にして完結編。不完全な彼らだから描けるド直球な愛と許容の物語。ラスト通路での戦闘シーンが最高。

ピクセル(2015年製作の映画)

2.0

かつてアーケードゲームオタクだった中年達が、ゲームを模して地球侵略を目論む宇宙人と戦う話。オタクのための映画でありながら最後までオタクに対しての愛を感じれず。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

エンジニアを目指す大学生ランチョー、ファラン、ラージューの物語。大前提としてストーリーや過去編と現代編を交えた謎解きが面白く楽しめるが、その中で学歴社会やカースト制度、持参金や自殺といったインドの抱え>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

マーティン含む4人の教師が血中アルコール濃度を0.05% にすることで仕事が充実するという仮説に基づいて生活する物語。ある意味どんでん返しのない展開なのと、思っていたより悲劇寄りだったが楽しく見られた>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.5

バーフバリ完結編。前作でさえ過去編こんなにやるのかとビックリしていたのに更に倍くらいになっていてほとんど先代の物語だった。併せて3時間以上鬱憤を溜められて、それを怒涛の勢いで取り返していく感じは爽快。>>続きを読む

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.5

バカリズム演じる女性銀行員私の物語。ドラマ版視聴から結構間を空けてみてしまったが、平凡な日常に楽しさを見出して過ごしていく感じが素敵。劇場版だからといって変な山場もなく安心して楽しく見られる。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.5

自分が王子と知らずに育ったバーフバリ(シヴドゥ)の物語。音楽がぶつ切りされたりバーフバリの怒声が音割れしてたり荒っぽさはあるがそれを上回る熱量があった。基本的に一度は目にした様な王位継承の争いであり、>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

生活に馴染めない12歳の少年少女サムとスージーの駆け落ちの物語。子どもたちは皆大人びており、大人たちは皆欠点を抱えている。ボーイスカウトならではの動きや穏やかな自然が描かれていて良かった。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

映画プロデューサーポンポさんの下で働くアシスタントジーン君の物語。スタッフに恵まれすぎている気もするが、映画作りの過程が楽しめる。劇中劇が話とリンクするのは良くあるが、そのリンクすること自体が一つのテ>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.5

派遣教員の七海が結婚式の代理出席サービスを利用するため安室と出会うことで様々なトラブルに巻き込まれていく話。七海のネットで出会うことへの感性や、トラブルに対しての対応が共感できず最初の1時間はウシジマ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

決して幸せとは言い辛い生活を営むエブリンがマルチバースを巡る戦いに巻き込まれる話。普遍的なテーマにものすごい味付けをしてやろうという感じで、作品に対しての肯定的・否定的な意見どちらも納得できる。あとか>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

犯罪組織の逃走役を務める天才ドライバーBABYの物語。よくよく考えると暗めの物語だが、ミュージカルとMVの間の子のような作風で迫力がありながらもゆるく楽しく見られる。ダーリンの不死身っぷりがもはやホラ>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.5

南極観測隊8人の生活を料理人西村の視点で描く。さぞ作る料理に制限があるのであろうと思いきや、気圧と水くらいで和食に中華、フレンチとなんでも出てきて美味しそう。孤独であったり人間関係の悩みであったりもコ>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

アントマン第3作目。ワスプの母ジャネットが閉じ込められていた量子世界の物語。征服者カーンとの戦い。アントマンの楽しみでもある本来小さなものが恐怖になる要素がなく残念であったが、起の部分が非常に早く量子>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.0

シャーロックホームズの妹、エノーラホームズの物語。セットや服装などビジュアル面は素敵なのだが、頻繁に視聴者に話しかけてくる演出やホームズ要素の少なさ、進まないストーリなど気になる点が多かった。テューク>>続きを読む