ぴよさんの映画レビュー・感想・評価

ぴよ

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夜明け前の子どもたち(1968年製作の映画)

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記録としてあまりにも重要。そして、映画として評価することなど私にはできない。

海とお月さまたち(1980年製作の映画)

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本作のテーマとは別に、時間が経った今となっては心も自然も人工物でさえ比較するまでもなく貧しくなってしまったことを突きつけられる。

留学生チュア スイ リン(1965年製作の映画)

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留学生のための権利運動から60年、技能実習生への人権軽視を経て排外主義に至る現在の精神的貧困。

ルーペ カメラマン瀬川順一の眼(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(デジタル)
優れたカメラマンはインタビュイーとしても優れている。自覚的なカメラ目線に驚かされる。

まさか、という瞬間がまさに「ルーペ論争」の回答になっていた。

映画としてドキュメンタリーとフィク
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ズートピア(2016年製作の映画)

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たぶん映画館で観てるはずだが。

現実の問題を動物に仮託しても何も解決しないだろう。作者がメタファーとしてやっていたとしても「動物の話」としてしか受け取らない視聴者がいるのも当然である。

改心の可能
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巴里の屋根の下 4K デジタル・リマスター版(1930年製作の映画)

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ヒロインが今に通じるルックスで驚く。おじさんが若い女を取り合う話というのは白ける。

ところどころの撮影は良かったが、やはり構成に難あり。例えて言うと「叙情詩」ではなく「叙事詩」として撮っていて、登場
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ル・ミリオン 4K デジタル・リマスター版(1931年製作の映画)

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構成がよくわからない。ラストは良かった。映画史上重要な作品だというのはわかる。

この自由な世界で(2007年製作の映画)

5.0

ケン・ローチは資本主義がいかに社会を変容、もとい、侵食してきたかを描いている。いまさらだが最も重要な映画作家の一人だろう。

いじめられてる子供を放置してセックスしてる親は嫌だ。アイドルが隠れて交際し
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叛乱者たち(2012年製作の映画)

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モノクロの過去作品に映っていた遠くの山々がこんなにも美しかったのかと絶句してしまう。

監督のナレーションが聴きやすかった。

地下の民(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり複雑なことをやっている。過去と現在でも虚構と現実でもない地平に到達している。

もう一度観る必要がある。

ただひとつの拳のごとく(1983年製作の映画)

5.0

再現ドラマを撮り続けてきたからこその、生の感情の爆発。

ここから出ていけ!(1977年製作の映画)

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やはり現代日本では差別者が被差別者にやってきたことを日本人が日本人に対してやっている。

Goshogaoka(原題)(1998年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ストレッチをしてるところを最初に見てしまったので退屈だったが、バスケットボール的なことをしてる場面は凄い。生活と運動がパーソナルから剥奪される。

第一の敵(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

インカの語り部が現代の軍事作戦について語り出す衝撃。

日本国内で初めて上映されたウカマウ集団作品。当時フィルムを直接譲り受けたとのこと。

人民の勇気(1971年製作の映画)

5.0

当事者による再現だからこその気迫。

本当の夜の闇の中の撮影。照明は真実を照らし出す。

映画に何ができるか、映画が何をするべきかを教えてくれる。

30年後 ーふたりのボリビア兵ー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『フアナ』の直後だったので不安だったが、構成がしっかりしていて良かった。あと、やはりカットは割るべき。

テーマもストーリーも優れているが、初期作品に比べると技術的な乏しさは否めない。

女性ゲリラ、フアナの闘い ーボリビア独立秘史ー(2016年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスのワンカットが良かったので、そこまでは極力カットを割ってほしかった。

映画内のテロップにドロップを入れてはいけない。

エキストラの緊張感が無く、否が応でも時間の流れを感じさせ厳しいも
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落下の王国 4Kデジタルリマスター(2006年製作の映画)

5.0

圧巻。IMAXで観たい。上映するべき。

Q&Aが(珍しく)大成功してた。特に3つ目の質問には監督の興が乗って前のめりに回答していた。良い時間だった。

コンドルの血(1969年製作の映画)

5.0

市場に届ける卵を運んでる最中に声をかけ、すべて買わせろと迫る異国人。今売れば市場に行かなくて済むだろうと食い下がる。資本主義の暴力が端的に描かれている。現代日本では、日本人が日本人に対して同じことをし>>続きを読む

落盤(1965年製作の映画)

5.0

悲しい。

Filmarksの相場としては低めになる点数を付けてる人が多すぎるので満点を入れておく。本来は、非当事者が市場経済を前提とした映画と並べて相対的な評価を下すこと自体がおこがましい。

ウカマウ(1966年製作の映画)

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「悪人が罪を冒したままのうのうと生きている様」の不快さ。

海底二万哩(1954年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

特撮と美術は抜かりない。ネモ船長がパイプオルガンでバッハを弾くのがカッコいい。

『沈黙の艦隊』の元ネタはこれだったのか、という驚き。

音楽は『ゴジラ』をインスパイアしてた。

ピーター・ローレが芦
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涎と永遠についての概論(1951年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すべての映画を終わらせて再び始めるための呪いと祈り。

ほぼCreepy Nutsのリズムとリリック。

今このタイミングで観られた僥倖に感謝を。
※作中の稚拙な偏見を支持するものではない

http
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旅と日々(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイトルに反して、アンチ・ツーリズムだった。アンチ・ムービーですらある。

果てしなきスカーレット(2025年製作の映画)

5.0

(IMAXレーザーGT)
ホドロフスキーの映画かと思った。フィルモグラフィーを数段階飛ばして駆け上がった印象。そりゃ驚かれる。

映像の予算規模はともかく(そこは議論されていないと思うので)、無名クリ
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アニキ・ボボ 4K レストア版(1942年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『大人は判ってくれない』ではなく『長屋紳士録』や『地下鉄のザジ』の系譜に属する《子供映画》の傑作。そのいずれよりも先行して作られている驚き。というか、オリヴェイラが長命すぎる。

舞台演出的、表現主義
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恋恋風塵 HDリマスター版(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

祖父が爆竹を撒き散らすのが良かった。

庶民は国家主義と資本主義のいずれか、あるいは両方に人生を支配される絶望。

やはり自分の人生について考えてしまう。

石炭の値打ち 第二部:現実との直面(1977年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

第一部での丁寧な人物紹介があってこその第二部。

石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々(1977年製作の映画)

5.0

「権利を訴える輩は共産党」という悪口を人類はずっと言ってる。しかし、意見が違うこと自体は受け入れられてるようなので今より遥かにマシに見える。

台北ストーリー(1985年製作の映画)

5.0

思春期に観たかったすぎる。

キメのショットに唸る。そして、世界一かっこいいクローズアップ。上手すぎ。

冬冬の夏休み デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

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世界に横たわる暴力と優しさ。

歳を取れば取るほど悲しくなる映画だと思う。

枯れ葉(2025年製作の映画)

1.0

[FILMEX2025]
鑑賞前に解説を読んでおく必要がある時点で論外。観客との信頼関係を裏切るのは演出ではない。そのうえで、優れたショットや効果的な編集があるわけでもない。監督や製作の職務放棄であり
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ひとりで生きる(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

というか、ラストシーンはもろに『大人は判ってくれない』へのオマージュだろう。

グレイフォックス(1983年製作の映画)

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今はどうか知らないが、文学賞の公募には一定数で定年退職者の男性が歳下の女性に慕われる筋の小説が送られてくるという話を思い出した。

雄大な山景と重厚な列車によって映像の満足感はある。