ろーしゃさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.0

改めて観ると本当に色々な見方ができる映画で、今回思ったのはお家から始まりお家に戻ってくるってところがなんだかRPG的。大切なものは目に見えないだけで既に持ってるんだという大テーマを一旦置いて置くと、め>>続きを読む

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.4

当時は日本が国際的にイケてたっぽいことを確認させられる。なにか全体的に日本人好みの味に仕上げられててこの映画、実は日本のために作られたんじゃないかって気さえする。あのウーピー・ゴールドバーグがシスター>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

広島出張に向かう道中でじっくりと観る。
ストーリーと劇中テキストのリンク。読まれてるものや話されていることが、映画を読み進めるためのツールとして即座に利用される。人はすでに知っていたことや体験していた
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.3

BSプレミアムの映画連続放送でこれの一個前にやってた『マイ・インターン』のロバート・デ・ニーロの名言「クラシックは不滅」がぐいと戻ってくる名作っぷり。たぶん強い女的なテーマで連続放送組んだと思うんだけ>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.8

個人的に優等生な映画といえばこれ。ロバート・デ・ニーロの安定感。アン・ハサウェイの不安定さ。深刻にならないまでもジェンダー・バイアスとかハラスメントをちゃんと正面切って描いてて、無駄な敵役が出てこない>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.8

アクションシーンの作画もすごいんだけどエフェクトかけ放題状態でリッチ。光学的リッチさの追求。

ダークタワー(2017年製作の映画)

2.5

イドリス・エルバもマシュー・マコノヒーも好きだけどなんか色々足りてなかった。

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.4

X-15、ジェミニ、アポロ。どれも当時の科学技術の結晶にも関わらず、パイロット目線では鉄の棺桶さながら。人間を宇宙に上げるために人間にとっての心地よさが削がれてる。『セッション』でやってた負荷がかかり>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.6

ホテルの浴室で隠し撮りしたガンマ線写真の現像するアイデアにスパイ映画愛を感じる。

ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)

3.4

冷戦下での亡命したバレエダンサーの話。主演のミハイル・バリシニコフ自身も米国に亡命してるんですね。流石にプロのダンサーだけあって圧巻のバレエが見れる。賭けで11回転するシーンはかなり良かった。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

水を得たガイ・リッチーって感じ。偶然性で遊ぶの本当に好きなんだなあ。衣装とか小道具でパワーを醸したり醸さなかったりするのが良かった。ジャージのチンピラが使ってる頭部カメラがゴープロじゃなくてSONYの>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

浜辺と空とボートの時間が微妙にズラされていることで心理的な距離の遠さや押韻を演出するのはさすが。俳優陣のどこを切り取っても画になる感じ、英国のスタイルの良さをバリバリに押し出しつつテーマの重さゆえにそ>>続きを読む

おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)

4.0

火星探査のため送り込まれた2台のローバー、スピリットとオポチュニティ。当初想定されていた90日をはるかに超えて何年も探査を続けたロボットとその親たちのドキュメンタリー。
個人的に我々はどこから来たのか
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

-

ホリックの映像化という意味ではアニメが素晴らしい仕事をしているので、映画化で目指すべき方向性が必然的にビジュアル面の新しさを打ち出したものになるのはわかるけど、四月一日がワイワイ喋ることがそれこそ雀牌>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.8

一定の形をとらないバケモノと疑心暗鬼になった人間のダブルパンチ。女がいなくてドラマもない、淡々と進んでいくスリラー。ウチの生き物的なヌメっとしたキモさとソトの雪原と炎のソリッドさのコントラスト。ドクタ>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

3.5

美大にある喫煙所の景色の再現度高すぎてそこだけで星3つとビール3杯。蒼井優の重力に敗れたロバ顔、お菓子バカ喰い蒼井優、置き捨てられた松ケンと石膏像、めくれ上がったこたつ。

魔女の宅急便(2014年製作の映画)

-

呪怨撮った監督にこれオファーした人がいちばん怖いがそういう問題でもない

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.8

明らかに溶け込んでいない3DCGのルックとか無数の解像度の異なるカメラによる撮影など違和感ポイントの満載で、虚構であることを強く意識させる作り。画面に入り込むことが過剰に拒まれ最後までフィクションをフ>>続きを読む

戦争と平和(1956年製作の映画)

3.2

あの『マイ・フェア・レディ』+35分…長すぎるよ…。そして今の時代こんな物量の映画撮れないよな…。合戦のシーンなんかは画的な派手さに対する感動というよりピラミッドを見た時に感じるような畏怖っぽい感覚に>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.4

マックィーンとニューマンのタッグとか超高層ビルを使った巨大スペクタクルとか、見るべき点は多いけどなによりもこの映画のソリッドさにびっくりする。これだけのスケールを用意して淡々としてるのが不思議というか>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

3.5

思い出の映画。一瞬写るシンディー・ローパーのインパクトが強すぎて夢に出てきたことある。

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

そもそも新海誠は何から何まで全部一人で作品を作ってたことを思い返せば、この作品のリズムにも納得のいく場面がいくらかあるが、とにかく間があるので鑑賞者が自己を投影するには十分。かつ絵の情報量がすごく多い>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.4

絵が美しいというより過剰。光の反射もよく見るとめちゃくちゃで明らかにリアルさの追求とかじゃない。もっと足し算的な感じ。新海誠が自分の作るビジュアルのゲインをどこまで上げれるか試したのが本作なんじゃない>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.4

なぜか3回くらい観てる。今回ふと思ったのは日本の大作アニメにおいておばあちゃんを描くというのは料理における塩くらい重要なファクターになりつつあるのだろうということ(笑)
それと気鋭のアニメ監督はなにか
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天気の子(2019年製作の映画)

3.2

なんですかこのものすごい数多のアニメのサンプリングというかアウラ借りというか…。「君の名は』の方が映画としての出来はいいと思うけど、本作では新海誠の気持ち悪さが復活してる。やっぱり世界があんなに艶めく>>続きを読む

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.5

東ドイツに忠誠を誓った母親が倒れて昏睡状態になっている間にベルリンの壁が崩壊して東西統一。再び母にショックを与えないため旧東ドイツの生活を再構築しようとする話。まあまあシリアスな話なんだけど隠蔽のため>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.7

絵のタッチとアクションのギャップ。空間転移的な演出で人がパッと消えるシーンがカッコよく、作品を一貫する高速アクションの軸になる演出として見せつつ予備動作を描く手間省略になってて巧い。
平成タヌキ合戦ぽ
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.8

確か中学生の頃公開時に見て地味な題材なのにめちゃいい映画!と周りに勧めたけど誰もみてくれなかった記憶がある。shi*shi*shi*
有名人の実話をいい感じの大作映画に仕上げる昨今流行りのメソッドって
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シルバラード(1985年製作の映画)

3.4

とっても優等生な西部劇。俳優陣も豪華で最後まで飽きない展開がGood。牛の大群が押し寄せてくるシーンは見応えあった

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.6

改めてディスプレイ輝度MAXにして観ても暗い。ライアン・ゴズリングはかなり多様な恋愛映画に出演している俳優だと認識しており、この映画もゴズリングを通して描かれる恋愛映画群の一部としてギリみれると思いま>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.2

改めて見返すと高校時代にこの映画を学年全員で観たのはやや踏み込んだイベントだったな。多分尖った教員が混ざってたんだと思う。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

風の強い日に散歩で見える耳。布のかかったピアノを弾く。股に置かれた鏡。”みる“ということのポートレイト。その強さと生々しさに顔引き攣らせながら観た。

トラベラー(1974年製作の映画)

3.8

高い土壁に囲まれた街を駆ける子供たちの世界の狭さ。サッカーみたさに全てを投げ出す悪ガキガッセムの、未来が抜け落ちたような時間感覚。馬車に飛び乗り、バスに揺られるシーンのワクワク感とポッと出感。背後を流>>続きを読む

ワイルド・アパッチ(1972年製作の映画)

3.8

インディアンの居留地を脱走したアパッチ族を追う軍一行。軍学校を出たばかりの少尉の若さを斥候のバート・ランカスターが経験と“親父さん感”を持って導くダブル主演。可愛い子には旅をさせよというのはこういうこ>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.8

社会をひらく強い意志を感じる。リサーチの手法やカメラの写り込み、キアロスタミが撮ることも含めて社会へ影響を与えることが巧妙に考えられている