マンメンミさんの映画レビュー・感想・評価

マンメンミ

マンメンミ

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

全寮制の進学校に所属する生徒たち内面の変化を描いた作品。
学校からも家からも将来が期待され、期待された将来へのレールから外れないように未来のために生きている彼らにいま現在を生きる大切さと意義を教えた新
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

人生を変えたかった一人の男の過去を辿るストーリーを軸にしながらも登場人物たちの劣等感を上手く混ぜながら見せていき、重厚な内容でした。
真実が分かっていく過程で目が離せなくなり惹き込まれます。
知りたい
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

原作既読。
多様性、普通とは違う性癖をテーマにした中での普通の人を演じた稲垣吾郎が非常に良かったです。
そもそも普通とは何なのか、多様性という言葉も多様性という言葉の中に当て嵌めて無理やり枠組みに当て
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.7

空気感がとても好みな映画でした。
様々な人間関係から純愛と不純な形を見させられますが、どれも予測より少しだけ外れた所を見せられるのでコメディっぽくも感じられました。
その見せ方もすごく好きです。
歳を
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリー作品作る主人公は女子高生の自殺事件を追っている中、自身の父親が経営する塾生に手を出し妊娠させたというスキャンダルを知る。
正義を押し通そうと主張する作品を作ってきた主人公が自身の父親の
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

クリストファー・ノーラン監督が手掛けたヒューマンドラマ作新。
SF的要素がなくてもらしさが随所に見られ、時系列をいじるのも顕在でした。
扱っている題材自体は難しめですが、ストーリーが分からないというこ
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.7

タイムループにはまり込んだ男女。抜け出したい彼と留まりたい彼女。
タイムループという設定を活かして踏み出す一歩の勇気と未来の大切さを伝える作品でした。
タイムループ中に街の小さな奇跡を集めるという時間
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.8

一時間弱の映画作品。
原作小説でもサラッと描かれていたエピソードです。
映像作品でも新シリーズが始まる前の繋ぎ的立ち位置の作品の用ですが、これまでスポットの当たっていなかったキャラクターが描かれていた
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.7

原作既読。
文庫版で上下巻の作品が雰囲気を損なわれずによくまとまっていました。
原作が好きでしたが、映画版もとても良かったです。
優しい絵柄ですがイジメのシーンの心理描写はかなりリアルです。
それらの
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もうひとつのことば(2021年製作の映画)

3.6

ワンコイン英会話で出会った二人が英語では嘘をつくけど日本語では嘘をついてはいけない、というルールで様々な人と交流するストーリー。
コロナ禍初期の作品であり、店内でもマスクをする風景だったり、寂しい観光
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恋は光(2022年製作の映画)

4.1

タイトルやパッケージからだと普段は手を出さないようなものでしたが、評価の高さから鑑賞しました。
結果は大当たり。
本当に観て良かったです。
よくある若者向け作品ではなく、恋の定義を真剣に哲学する切り口
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

映画館で観たいと思っていた内に終わってしまい、配信で鑑賞しました。
いつも通り色遣いは素敵でしたが、残念ながら内容や面白いポイントがあまり理解できませんでした。
ところどころの会話や描写は面白かったの
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アップグレード:どん底女子の幸せ探し(2024年製作の映画)

3.5

上司に空港のカウンター前で意地悪されていた様子を見ていたカウンター係の好意から航空座席をファーストクラスにアップグレードされたことから人生が好転していくサクセスストーリー。
「プラダを着た悪魔」をより
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.5

よくあるコメディ作品ではありますが面白かったです。
主演は篠原涼子ですが出番は控えめで結婚式を中心にした群像劇でした。
映画なら三谷幸喜、小説なら伊坂幸太郎のような構成です。
肩を張らずに楽しめました
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

3.5

子供時代に作り出した架空の親友によるドタバタコメディ。
大人になって存在が疑われる親友を役者に演じてもらうもそれぞれが都合の良い設定を盛り込んでいたために辻褄合わせが大変。
そんな様子を笑って観る作品
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ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

3.5

何気なく見始めましたが良い話でした。
幼い時期に亡くした両親が残したカセットテープの曲を調べるうちに友人関係等良い方向に変化して行く王道ストーリー。
テープ内にはブルーハーツのリンダリンダも含まれてい
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市子(2023年製作の映画)

3.9

プロポーズ翌日に失踪した彼女を探し、過去を辿っていくストーリー。
最後は良い話風でしたが、恐ろしい話でした。
終始目が離せませんでした。
人によって感じ方が違うでしょうが、背景を考えるとサスペンス枠に
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.7

芸能人が声優という事で流し見するつもりで見始めましたが期待よりずっと面白く、構成がしっかりしていました。
全てが繋がり展開に無駄がなく、根っからの悪人もなく素晴らしい作品でした。

君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

3.7

対となる作品内のシーンやセリフが散りばめられており、忘れない内に相互に早く観た方が楽しめる作品です。
思った以上に面白かったので私は続けて観てしまいました。
今作はパラレルワールドではあるけれど、一人
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

3.8

似たようなタイトルの作品があり、連作かと興味を持って鑑賞しました。
並行世界が実証された世界での話。
並行世界では似たような人生を歩んだ自分や全く異なる自分もいる。
関わる人もそれは同じ。
選択した数
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.4

Netflixで配信されているウェス・アンダーソン監督の短編作品のうちの一作。
私は三作目の鑑賞です。
ネズミ駆除のプロがプライドを持って仕事に取り組むもずれていくストーリー。
言いたい事が分かるよう
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.5

会話にジョークが多いスパイ作品。
ガイ・リッチーらしい演出は今作も現在。
そして安定のステイサムっぽい作品でした。
snatchが好きすぎるのでこの監督の作品はどうしても期待し過ぎてしまうためか印象は
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大河への道(2022年製作の映画)

3.5

伊能忠敬を題材に大河ドラマを作りたい役所の計画からの日本地図作成秘話を扱った時代劇。
地図完成前に伊能忠敬が亡くなっていたことを知らなかったので楽しく勉強できました。
仕入れた知識をどこかでドヤりたく
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.6

アメコミっぽさを残した表現のアニメ作品でそれだけで新鮮な気持ちで観られました。
マルチバースの使い方も楽しかったです。
プロジェクターで観ましたがやはり映画館で観たかったと思いました。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.7

ストーリーはそんなに好みではないけど目を惹かれてしまう迫力ある映像が連続する作品でした。
何だかんだでシリーズを全部観ており、今作は懐かしい演出がたくさんあってその点でも目が離せませんでした。
結局好
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

3.0

原作を読みましたが、単行本2冊を2時間で収めるのには無理があったなと感じました。
文庫本は4冊ですが、オープニングの10分程で一冊を終えたスピード感には驚かされました。
仕方がないとはいえ、世界観や関
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.7

「ウィー・アー・ザ・ワールド」という曲や一流スターがチャリティの為のプロジェクトという概要は知っていましたが、どのように作られたのかは知りませんでした。
スターが一堂に介して一夜でレコーディングさせる
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(2023年製作の映画)

3.5

布団の中に毒蛇が入ってきて動けないというシチュエーションの短編ムービー。
特にこれといったことはありませんが、監督の世界観は今作も健在でした

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作大好きで全て揃えています。
それ故にアシリパを大人が演じたりという情報等から実写化を心配していましたが、原作ファンでも大成功と感じるほどの素晴らしい出来でした。
俳優陣もコスプレ感がなく、特に鶴見
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Lift/リフト(2024年製作の映画)

3.3

伏線回収もののクライムムービー。
確かに伏線回収と最後の仕掛けは綺麗でしたが、ストーリーの既視感とご都合主義によりインパクトは薄い印象でした。
手軽にハラハラドキドキを味わえる作品です。

ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.3

タイトルの通り痛み止め薬の不正を扱った作品。
薬によりおかしくなって行く描写や、倫理観が悪い方向に傾いていく描写は良かったのですが、主人公が悪に振り切れていないところに中途半端さを感じました。

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.6

原作がとても良かったので白と黒だけで表現される水墨画の作品が仕上がるまでの過程も含めて期待して鑑賞しました。
無駄に飾らずに文脈を読むような原作の雰囲気を生かした映像化作品になってました。
そのためか
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.6

アンデス山脈に激突したチャーター機に登場していた人々の体験記。
激突した瞬間の描写や生き抜くためのある決断。
事前知識なく、評価が高いから観た作品でしたが色々な意味で強烈でした。
生き残った人が神の存
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

大好きなウェス・アンダーソン監督の短編作品。
相変わらずのシュールな世界観をサクッと楽しめました。
各キャラクターの回想口調による劇中劇で進行するためラジオドラマを聴いているように感じましたが、色彩や
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.6

仕事が最悪に忙しい一週間をループする自分に置き換えて考えたくない作品。
基本的にコメディですが、教訓めいたことも伝えています。
どんどん効率よく働いていける描写も面白く、サクッと楽しめた作品でした。

ナイト ミュージアム エジプト王の秘密(2014年製作の映画)

3.6

本作がシリーズ完結編、久しぶりに鑑賞しました。
舞台となる博物館は変わっても物語のコア部分は変わらず安心して観ていられました。
なんでも良いからと適当に選びましたが、安定の面白さでした。

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