逃走と闘争の系譜。自由は与えられるのではなく創り出すものである。ユーモアと勇気。
ど傑作。宮藤官九郎もこのくらいの精度と運動神経で社会問題をコメディー化してもらいたい。
メガネ姿のフランキー堺のルックが私すぎて落ち着かなかった。(ちなみに、この時のフランキー堺は春とヒコーキのぐんぴぃさんに似ている。)
久しぶりに見たら涙が溢れた。90年代にぎりぎりありえた交流に郷愁が止まらないのだが、そんなことよりも、いま現在これほどまでに人間への尊厳に満ちた映画がどれだけあるのか。子供たちが、一人の人間の過去と死>>続きを読む
久しぶりに見たら涙が溢れた。90年代にぎりぎりありえた交流に郷愁が止まらないのだが、そんなことよりも、いま現在これほどまでに人間への尊厳に満ちた映画がどれだけあるのか。子供たちが、一人の人間の過去と死>>続きを読む
面白かったけど、そこまで大騒ぎするような作品か? 説明的な回想が多すぎる気がする。
ニコラス・ホルトは林遣都に似ていた。
企画というか構成そのものに疑問がある。一本の映画作品としての体を成していない。星野アイ死後のエピソードを配信ドラマで処理しているため、あのちゃんさんの出番が少なすぎる! たぶん計5分も映ってなかったん>>続きを読む
憂鬱な話だった。犬とロボットの関係の変化を描きたいがために、無理に辛い展開にさせているかのように感じてしまって、ちょっと乗れなかったな。
なんて透明な映画だろう。暴力を享楽的に描くことなく、直接的なセックスシーンも一切ない。関係としてのエロスだけが漂っている。役者の表情が心理的すぎるという批判もあろうが、ラストショットなども含め巧妙に両>>続きを読む
ある時期からの(濱口竜介以降?)日本映画の流れに棹さす一作。設定に戦争もしくは再軍備化が示されているが、それを正面から扱うわけでもない。そうした問題に触れながらも、対決することを逃げているような作風に>>続きを読む
赤い帽子が移動する映画。
上手いと感心すると同時に、作り手の欺瞞というか狡さを感じる作品。
連れ合いを亡くした主人公が、五年前にかの女と出会ったリゾートホテルに泊まり、かの女との思い出を辿り直し、>>続きを読む
映画は美的な問題に終始するのではなく倫理的な問題として追究せよ、という信念にグッとくる。
出だしから俗なイメージとルーズな設定のドタバタの連続でげんなりしながら見ていたら、後半になって作中の時空が切り替わり、一気に怒涛の展開をむかえ、それまで提示されていた物語空間の意味がたちまち理解できる>>続きを読む
大学生の時以来の視聴。
完璧。当時の人物、道具、空気、時代が再現されているかのような錯覚に眩暈がする。ほとんどドキュメンタリーと見間違えてしまう完全なフィクション。凄すぎる。
久しぶりの視聴。
黒沢清で一番好きな作品はこれかもしれない。「投げること」と「引き摺られること」の反復。
ひとつの画面の中で様々な動きとドラマを走らせる。イオセリアーニのように。
田中泯のイメージビデオ。彼のナルシシズムがダダ漏れ。路上でのゲリラ撮影はちょっと面白かった。
『HAPPYEND』(空音央)。素朴な疑問がいくつか浮かぶ。なぜこれを「近未来」というSF的な設定にしたのか。なぜ権力側とそれに抗議する側を度が過ぎるほど「書割」的に描いてしまうのか。
『HAPPYE>>続きを読む
誰と誰がどういう経緯で戦っているのかも具体的なポリティクスも描かれないという意味で「セカイ系」なのであり、しかしそれ自体に批評性があるとも思えず、むしろそういう設定を選択してしまう作り手の蒙昧さに不快>>続きを読む
やっぱり黒沢清は人間を──ひとりひとりの人間の「個」性を描くことに全く興味がないんだろうなと再認識した。
なるほどたしかにジャンルムーヴィに回帰した感はあり、久しぶりに「面白さ」に全振りした作品かもし>>続きを読む