二人の登場人物の告白の場面に年甲斐もなくドキドキしてしまった。
エンターテイメントとして面白い。飽きさせない。
映画史的な細部がさりげなく散りばめられており、シネフィル的な記憶がある作り手なのだと思う。
ちなみに、この作品のどんでん返しの要素というか、ある登場人>>続きを読む
ミュージカルシーンの必要性があまり納得できないまま見終える。
前半は退屈だが、メキシコに舞台が移ってからの後半になると調子が出てくる。
セレーナ・ゴメスが絡んできたところなどは特に面白かったのだが、そ>>続きを読む
中学時代に見て以来の観賞。懐かしい……。そんなたいした作品ではないと思いながらも、妙に偏愛してしまう魅力がここにはある。
美しいロケーションと素晴らしい撮影、魅力的な役者たちのルックと配役。それらの>>続きを読む
ブルック・アダムスとリチャード・ギアは「兄妹」と偽った恋人関係という設定のようだが、そのように偽る理由が私にはいまいち理解出来なかったため、この二人の登場人物を本当の兄妹と思って見ていた。それゆえに、>>続きを読む
学生時代以来の観賞。
ここではないどこか(=異界)としてのサハラ砂漠(=アフリカ)。観光客ではなく旅人としてアフリカを訪れた男女と、その友人の男。ぐちゃぐちゃな三角関係と、幻想小説よろしく境界を踏み越>>続きを読む
ある土地の定点観測。ソダーバーグの『プレゼンス』やロウリーの『ア・ゴースト・ストーリー』と比べてみたくなる。
久保史、かわいい。実質平祐奈さんが主役ですね。やはりラストの演奏にピークを用意しているけど、ちょっと過剰なくささがあった。
住居という人間の基本的な営みの場を破壊し尽くすだけでなく、水道や井戸を使えなくするイスラエルの所業に腑が煮えくりかえる。小学校という教育の場すらも壊し、奪う。そのような連中は人命すら簡単に殺める。
友人と久しぶりに見たが、見直しても新鮮に息を呑んでしまう。少年たちが社会の中に紛れ込ませた偽札によって引き起こされる悲劇の連鎖。
あまりにも厳格な構図、ショット。厳しすぎる展開と結末は、まさにカネの世>>続きを読む
今年の新作でも断トツでワースト。最低最悪。傲慢で欺瞞そのものと言わざるを得ないシナリオ。苦行の二時間。作り手の結婚哲学を語らせれば語らせるほど映画が死んでゆく。坂元裕二は映画に携わるべきではない、とい>>続きを読む
冒頭の窓に激突してくる動物のCGなどがしょぼさに始まり、全体的に貧乏くさい。
最後の見せ方は面白かった。
基本的には密室劇であり、観測的な視点で撮られている。ただしこれを幽霊(的な存在)として断定することは実は出来ない。作中で起こる怪奇現象は兄妹どちらかの超能力的な現象だったのではないか、という線で読むこ>>続きを読む
面白すぎる!
スマートフォンがこんなにも効果的に作劇に活かされているのは、前田弘二の素晴らしいスラプスティック・コメディ『まともじゃないのは君も一緒』(2021)以来かもしれない。
ラストは二つのヴァージョンが存在しているようで、今回の上映で両ヴァージョンを観賞出来た。
①主人公(の一人と言った方が正確だろう)が、脱獄してきた末に殺人を犯してしまった仲間に殺され、その男もまた警>>続きを読む
面白かったこど、序盤がかなりもったりとしていて、ついうとうとしてしまう。
やはり結婚するまでが長すぎる。ただ、結婚後の出役が揃ってからの展開が良い。なくもがなのぐだぐだなラストはご愛嬌か。
途中、タ>>続きを読む
革命運動の影を抉り出すような映画。
作品内の時代は1914年ごろだったはず。
革命に従事するため町を飛び出してきた連中が次々と命を落としていく。酒場でのロシアンルーレットのような肝試し的な銃遊びの果て>>続きを読む
手慣れた様子でカマクラを作るところなどが特に面白い。氷を嵌め込んで窓をつくり、その氷の窓にレフ板がわりの雪のブロックをあてて光を入れるというのも面白かった。アザラシやセイウチの狩猟、屠殺シーンも含め、>>続きを読む
失業し、求職もうまくいかず、博打にも負け、社会的な救済制度も拒否してしまった夫婦の物語。あらためて見ても、現代日本でアンダークラスを生きる私としては、この男女に起こることすべてが身につまされる。やるこ>>続きを読む