キャプテンパニックさんの映画レビュー・感想・評価

キャプテンパニック

キャプテンパニック

ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

物語の始まりの主人公達と同じ小学4年生の娘を連れて。父は終始胸が軋み半泣きであったがそれを隠し通し、食事に入ったレストランで娘に「映画どうやった?」と聞くと「うーん⋯よくわからんかった」と言いながらも>>続きを読む

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.6

exodus前後に焦点をあてた感じで、充実期ではあるがちょっと駆け足でさらっとした印象は拭えない。が、逆に映画的カタルシスが控え目な分、曲の強さはより感じられた気がする。政治的な面の説明も少なく、音楽>>続きを読む

デニス・ホッパー/狂気の旅路(2017年製作の映画)

3.5

デニス・ホッパーの片腕だった男による想い出巡りの回想録。個人的には白昼の幻想とブルーベルベットの印象が強い。ラストムービーとアウト・オブ・ブルーは見てないので見たい。

ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.4

悪いことしてる風の人が誰一人悪そうに見えない。むしろかわいい。ストーリーはあまりピンと来なかったが、画は印象的。じいちゃん登場する度嬉しくなる。中森明菜とケンタッキー。80's台湾。

N号棟(2021年製作の映画)

1.5

わからないし、わかるようになりたいとも思えない。わかりそうな糸口はあれど、そこから辿って考えることもしたくない。これ以上時間も労力もかけたくない!と考察を拒否。そんなイヤな映画だった。

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

4.0

"変な映画"と聞いて想像する派手さはなく地味ではあるがめちゃくちゃ変な映画だった。妙に余韻が残りそれがまたやけに心地好い。

トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代(2024年製作の映画)

3.6

二十歳の頃にDONOVANを好きになり、そこから追っていく中で"日本のDONOVAN"!?と、初めて能動的に加藤和彦氏の音楽に触れた。亡くなった報せを受けたのは当時働いていた葬儀場での仕事を終えた帰り>>続きを読む

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.6

天才と呼ばれながらも素行の悪さで大成することはなく、知る人ぞ知る存在となった伝説のギタリストの人生を、当時を知る人々の証言を交えて再現、映画化した、という体。ギターを持ったザンパノと呼べなくもないラス>>続きを読む

六月の蛇(2002年製作の映画)

3.2

夏みたいに暑かった6月の晴れの日に見た。じっとり。割りと硬い印象で蛇の柔軟さとは真逆のような画。しかし劇伴はまとわりつくようで好い。エロさにはちと欠ける。

風の輝く朝に(1984年製作の映画)

3.6

もう少しコメディタッチかと思いきや、けっこうグロテスクなシーンもあり割と重たい内容だった。チョウ・ユンファが劇団ひとりに見えてしまうのは最早拭えない。

リボルバー(1988年製作の映画)

3.6

前半の何考えてるかわからない虚ろなジュリーが好い。大好物。柄本明と尾美としのりも好い。気取ったラストに失笑。警官を撃て。

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.4

真っ白な雪の中、真っ白なオスカーの表情が好かった。彼もまたパパと呼ばれていくのかと考えると哀しい。

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.6

子に誘われおそらく幼少期以来30数年ぶりの映画ドラえもん。音楽で世界を救うという大筋やカラフルなアニメーションがイエロー・サブマリン風味。半ば強引な伏線回収やご都合主義な展開が気になりはするがやはりそ>>続きを読む

伊賀忍法帖(1982年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

死者を甦らせるほどの力があっても求めるものは惚れ薬!!巻き添え食らった形である主人公、しかし誰も守れない!!色々釈然としないが、それでいいのだ。

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

4.0

青春の(翳りある)光と(どうしようもなくつきまとう)影。クサいなぁと思わなくもないがそれも必然。そしてスチュワート・コープランドの乾いたいい仕事。ひょっとして、このままだったら、自分がいざ死に直面した>>続きを読む

任侠外伝 玄海灘(1976年製作の映画)

3.4

陰鬱な雰囲気ながら笑える場面も多くあったりでどう見たらいいのか困惑するも、キャストの魅力と画のインパクトで楽しめた。しかし終盤での失速は否めない。

A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

3.5

時代を感じる。いい意味で。エロシーンはあった方がいい思うが、なくてもそれはそれで楽しめる。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.8

冒頭から引っ掛かり多く疑問膨らみどんどん惹き込まれる。根本的な謎は解明されずとも好い余韻。その先を色々考えることも出来て愉しい。

蛋ヶ岳学会事件(2020年製作の映画)

4.0

良くいえば気持ち悪さに振り切ったデヴィッド・リンチみたいな⋯?思わず「気持ち悪!」と何度か声に出してしまったほど。出てくる人全員が気持ち悪い。でも嫌いじゃない。むしろもっと見たい。短い中でこれだけ気持>>続きを読む

女子は敷居を跨げば七人の敵あり(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

実際は居なくなった後みんなでめちゃくちゃ悪く言ったりするんだろうし、すぐに忘れて二度と会うこともないんだどうせ⋯って考えてしまうような汚れきったおじさんでもラストはちゃんとグッときた。青春、いいなぁ。>>続きを読む

地獄愛(2014年製作の映画)

3.6

なんか知ったような話だな、と思ったらハネムーン・キラーズと同じ事件を題材にしているとのことで納得。こっちの方がよりこわい。冒頭からいやな感じだが、イメージ的な映像の処理とインダストリアルな音楽がかっこ>>続きを読む

いちどは行きたい女風呂(1970年製作の映画)

3.4

おおらかな時代、と言ってしまうのも最早はばかられるような今では絶対に撮れないであろうドタバタ性春コメディ。同じ内容であっても、この空気感は日本ならではのような気がする。

片腕マシンガール(2007年製作の映画)

3.4

そん馬鹿な⋯の連続でダレずにあっという間に終わった。クリスマス・イヴにみるのも悪くない。

デス・レース2000年(1975年製作の映画)

3.5

思ったよりも随分堅実な印象。狂っているわけではなく、少しズレたまま至極真っ当だと言い張るような感じ?そりゃ滑稽。

ザナドゥ(1980年製作の映画)

3.4

E.L.Oナンバーで彩るポップでカラフルなミュージカル映画。ツッコミどころ満載なストーリーではあるが、ジーン・ケリーの魅力でそれなりに楽しめた。ローラースケートで滑りたくなった。

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.2

中盤までの展開で哀しい結末を感じさせるが、唐突に訪れるまさかの超ハッピーエンドにしてやられた。音楽映画としてもやられた。ライヴシーンでは主人公バビーがニック·ケイブのようにも見えた。バグパイプのシーン>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.8

大した話の筋は無く着飾った女性が無言でひたすら酒を呑み酩酊する映画。がしかしなんともスタイリッシュ。素っ頓狂で過剰な効果音とか期待していたおとぼけ要素は控えめではあったがそれでもしっかり感化され、外で>>続きを読む

タブロイド紙が映したドリアン・グレイ(1984年製作の映画)

4.0

よくわからない部分もあったがとにかく超刺激的!やっぱりとぼけた味わいの過剰な効果音が健在で嬉しい。帰り道いろんなシーンを真似しながらキャッキャキャッキャする若いカップルがいたら最高だな、微笑ましいな、>>続きを読む

七小福(1988年製作の映画)

4.2

後の活躍として香港映画をたくさん見たくなる!当事者が「こんなもんじゃなかった」っていうのも本当なんだろうな。撮影所でのスタントマンの件がハイライトか。覇王別姫⋯。