夜な夜な映画祭さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

夜な夜な映画祭

夜な夜な映画祭

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アブラクサスの祭(2010年製作の映画)

4.0

いろんなもの失って、ドロドロにのたうち回った末の、坊さんのライブ。へたくそなライブ。ライブなんてこのくらいカッコ悪いくらいが、純度が高い。

ライブを見守るともさかりえの表情、なんていい顔するんだよ!
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.5

普段は変な映画ばかり好んで観ているが、タイタニックだって素直に好きだ。

タイタニック号が沈んだ1912年、当時まだ無名だった「ピカソとかいう画家」の、しかし充分に革新的だった作品を買い付けて船に乗り
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激突!(1971年製作の映画)

4.3

ビートルズは62年にデビューして70年に解散して、その後ジョン・レノンがイマジンを出したのが71年だから、それとほぼ同時期にスピルバーグはこの『激突!』を撮った。

ビートルズやジョン・レノンなんて今
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

4.1

斬新でクセがあり、初めは誰もが「こんなの飲めるか!」と思ったコカ・コーラは、今や世界中の定番。

園子温の『TokyoTrive』は、台詞はほぼラップバトル、ストーリーはギャングたちの殺し合い。そして
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.2

知り合った女の子がヤクザの娘で、ある日事務所に呼ばれて殺されかけたというのは、監督の実体験だったはずだが、そんなエピソードに全く似つかわしくない星野源が、しかし見事にそんな役柄にハマっている。

星野
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

忘れられない生涯の一本に違いない。

映画の中盤、アンディが放送室でレコードのボリュームをいっぱいにし、刑務所の構内にモーツァルトのフィガロの結婚が鳴り渡るシーン。

『俺はこれが何の歌か知らない
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モテキ(2011年製作の映画)

3.9

メジャーからアンダーグラウンドにコミットした映画で、長澤まさみや森山未來の安定した看板の一方で、劇中ミュージシャンとして登場するメンツはかなりディープ。N´夙川ボーイズや女王蜂etc.!!

アングラ
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.4

満島ひかりの演技や、宗教を扱った挑戦的なテーマ、4時間を飽きさせずに見せる画力などは言わずもがな、ゆらゆら帝国の「空洞です」を信者たちがでアカペラで歌うシーン!!狂ってる。もうみんなソフトに死んでいる>>続きを読む

ピンク・スバル(2009年製作の映画)

3.9

想像及ばない国の、普通の人々の生活(と、そこにあるドラマ)を垣間見れるような、こんな映画が好き。

世界地図の大部分の場所は、まだまだ発見されていない魅力に溢れてるんだろうなと思う。

洋楽と言ったっ
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青空ポンチ(2008年製作の映画)

4.5

マイベストかもしれない。
不器用だからバンドやるんだよ!

ラストの演奏シーンは、きっと歴史には残らないだろう名演(失礼)

何度観ても泣けるよ。

マチェーテ(2010年製作の映画)

4.0

ロドリゲスの映画はどれも「映画観た!」って感じにさせてくれるので大好きだ。

切り株(人体切断面)って、ギターでいう速弾き&チョーキングやりまくりみたいなことだと思うのだが、そういうバンドはたまに聴く
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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.5

発想がとんでもないね。

100年以上前の映画にすげーなと感じながらも、何より今でも普通に楽しんで観れることに脱帽。

ブラインド・ボーイ・フラーのブルース聴いたら、ポップスとして普通に良かった、みた
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奇跡(2011年製作の映画)

4.5

まえだまえだの二人が良い役者で、岸田繁(くるり)の音楽がとても印象的。日本版スタンドバイミーで、何度も見返すだろうお気に入りの一本に入りました。

父親(オダギリジョー)の売れないバンド活動を応援して
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.5

今日まで育てた子か、取り違えられた実の子か。子を持つ親としては胸が裂かれる思いでその二者択一に感情移入。

しかし映画は終盤、どちらの子の父になるのか――を題材にしながら、福山雅治の父親として成長する
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

ソ連出身のアンビエント音楽家uku_kuutを知ったのと同時期に観賞したこともあり、ソ連ってなんかあるなと思った一本。

手放しで面白かったと言ったら嘘になる(だってだいぶ変だもん!)でも忘れられない
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サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

4.5

3部作と知らずに観たが、単体でも充分に楽しめる。これまでに何度観たか分からないヘビロテ作品。いつも発作的に観たくなる。

編集のカットアップが画面に緊張感を生み出し、主題歌ジョニー・サンダースが渋く気
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人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.5

山崎ナオコーラの小説も好きだけど、原作からちゃんと独立して映画として良かった。全体のトーンが心地よくて、何回も観たくなる。

ラジオから流れる挿入歌(ANGEL/武田カオリ)が、 この映画のトーンを決
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カケラ(2009年製作の映画)

4.5

描かれているのは、何も特別なことのない普通のワタシなのに、何か足りないワタシ。足りないカケラを埋めるために、必死に手を延ばすも、つかみ合えない不器用な二人。観ていて切なく愛しくなる。ア゛ァーー!って、>>続きを読む

不灯港(2009年製作の映画)

4.0

初めてこの映画を観たときの感動はすさまじい、ありえない、こんな監督まともじゃないと思わずにはいられない。メイキング映像に出てくる監督は、確かにまともじゃない。

棒読み台詞の中毒性のある演出で描かれた
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