のこのこのこっちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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対峙(2021年製作の映画)

3.0

堰を切ったようになってからは、延々と水掛け論が続いていくかのようだ。意見を変える気などさらさらない。そもそも、これだけ張り詰めたテーマでなくたって人の会話は本心で噛み合うようなもんじゃない。下調べで実>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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これについて何か言える能力を私は持っていません。言えることがあるとすれば、技術的な進歩で作れる娯楽ってものが変わったんだろうなと。そういう意味ではこれから先も似たような作品は作られていくんだろうし、映>>続きを読む

エウスカディ、1982年夏(1983年製作の映画)

3.0

バスク地方といえばピカソ『ゲルニカ』でも有名だが、やっぱり言葉は気になる。欧州最古は初耳だったと思うがバスク語と日本語の話は有名だ。悪魔が覚えられなかったうんちゃらやらのです。つまり英語圏の人にとって>>続きを読む

ラブホテル(1985年製作の映画)

3.5

性的なインテンスは好まないので話としては『天使のはらわた』シリーズよりこちらを好む。「夜」はムード歌謡な感じで個人的に合わないのでマイナス。夜の横浜の海なんかは、タクシーから外に出て曲が止まった途端こ>>続きを読む

群盗、第七章(1996年製作の映画)

4.0

あらっ、微妙に前のおじさんの頭が被る。ポジションを調整して…あらっ、なんか笑ってる人いたぞ。と、やっぱり集中力を削がれもするのだから上映前にお願いするべきだったか。。いや、首疲れて自然と凭れるだろうと>>続きを読む

ジョージアの古い歌(1969年製作の映画)

3.2

残念ながら無知ゆえに歌の違いはまったくわかません(グリアの最後の歌唱シーンは映像とともに激しい)!まあ、言うまでもなく各地方の特色を捉えているのだろうから旅行映画ですよね。スヴァネティの尖塔はさすがに>>続きを読む

鋳鉄(1964年製作の映画)

4.0

個人的な趣味のせいで体感気温がいくらか上昇したわ(笑)イオセリアーニの中でいちばんの音楽映画(個人的に)。激しく見せられているあの過酷な重労働に従事したいとはまったく思わないが、扇風機に当たって、肉を>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.3

まあそもそも、はつチャヌクだった。すると目につくのは目薬と指鳴らしは意匠みたいなもんなのかなと。スマホをやたら使いますね。あんな活用できないっす。スピードで押されて忘れがちだが、山まで行けるかどうかぐ>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

エンパイア劇場が主人公って捉え方を否応なしにさせられる。いや、そんな作りではないわけだが内幕物をそれだけで楽しいと思ってしまうのと同じで全盛期はとっくに過ぎている映画館が舞台なのだからそう思ってしまう>>続きを読む

そして光ありき(1989年製作の映画)

3.6

レビュー見てて取り敢えず脳内を『モアナ』にして臨んでみた。ディオラ族の台詞を訳さず中間字幕にしたのは確かにそんな印象を受けるけど、現地人に演技をさせればこんなものでしょう。実際、ドキュメンタリーっぽさ>>続きを読む

心の根(2000年製作の映画)

3.7

フェリーニ最後に観たのかなり前なのだが、わかりやすくフェリーニと思った。『もしも私が泥棒だったら…』にあった尻はあー、そっちなのかとなった。頻繁に出る坂や階段でカメラワークが活かされる。

黒い警官と
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もしも私が泥棒だったら…(2013年製作の映画)

3.0

初ローシャで誤ったか?と不安になった。最初のほうはチラシを眺めていた分からで、この作品の引用かな?などと当然見ていた。しかし、これだけシームレスに作ってるならむしろこれが単一の作品と思えばいいし、この>>続きを読む

陽の届かない場所で(2017年製作の映画)

1.5

まさに中途半端さ全開フィルム。予告編 Jd1UyC3bgpI を見て美しい映像で撮ってみました的なことになっているのかな?とまず思わされていた。

チュニジアの女性権利の活動家、アミーナ・サブウィさん
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唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

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うん、面白いしトイレは大丈夫!と3部の開始前に目薬を差したらやたらと眠気がやってきて…画面見られなかったとこがあっただけで寝てないとは思うのだけど…のラスト30分くらいでした。これをもう1回というのは>>続きを読む

二十歳の息子(2022年製作の映画)

2.5

だんだんと見えてきたことが、正直合わなかった。それに尽きる。同性愛者でも養子縁組で子を持つことができるということの一つのあり方の提示ということや、見せ方としての説明の排除や、実際進行していることであっ>>続きを読む

トスカーナの小さな修道院(1988年製作の映画)

3.7

(注意)劇場にてこの短編集Aの回を鑑賞したいなら、場外に人が通っても気になることない座席を推奨したい(笑)

イオセリアーニの劇映画の調子でドキュメンタリーを撮るとこうなるのだなという発見に溢れていた
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太陽の男たち(1971年製作の映画)

3.0

これからタンクに入るってとこであの水の飲み方は酷だろ。

4者の背景をけっこう描いている。それぞれにつらい状況にある。アブー・ハイザラーンもきっちり急いでいて、給水車の疾駆とともに印象に残る。

ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片(1982年製作の映画)

3.6

『月の寵児たち』に控えてパリで撮ったらしい『四月』っぽさとドキュメンタリーっぽさのある作品。先に『トスカーナの小さな修道院』を上映したのはなんとなく頷ける。

マリアムと犬ども(2017年製作の映画)

2.5

事件自体がその後どうなったかはわかっていても、一晩をどう展開させ終わらせるかで緊張感はある。その意味で9ショットのみにしたのはまあ、良いだろう。全編ワンショットならだめだったろう。けど題材だけに満足と>>続きを読む

ファーティマの詩(2015年製作の映画)

3.9

セザールとルイ・デリュック双方を獲ったんですって、今まで紹介してないのはなんか不思議。背景的にはパリ同時多発テロ、役柄と同じアルジェリア系フランス人が実行犯に含むそうで、そこの影響が受賞に響いたのは確>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

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パフェの意味は当然知ってる。なんというか、まともに観ていられなかった。

というのはコーヒーはブラックだし、パチンコは行ったことないし勝っても気にしなそうだし、未成年に興味ないし、正直な人間のつもりだ
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

3.8

作品テーマからなのか忙しなさが一気に増す。 ここではむしろ生き急ぐことの虚しさを見せていて、それは主人公に限らず忙しくしている人がいるところからも感じる。遊び回るのに時間費やしやがってと思う人がどれだ>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

原作(ジュディス・C・ブラウン『Immodest acts』)も元の人物(Benedetta Carlini)も知らないがこれは題材選びで大いに成功している。閉鎖的な環境にて醸成された存在して当たり前>>続きを読む

午後の五時(2003年製作の映画)

3.7

鑑賞後『りんご』も借りたのでここのところマフマルバフ家祭りになっている。評価されているのはメッセージ性と遊びのバランスなのだろう。そもそもが識字率さえ低いところで女性たちが政治の議論をしている。これが>>続きを読む

落葉(1966年製作の映画)

3.7

エピソードを連ねていくのや、人の出入りが多い以降の作風の始まり。

正直者が損をするのってやっぱり多いな。この作品の主人公は結果かなり、報われてるけど。

田園詩(1976年製作の映画)

3.8

やけに騒々しい田舎だなあと思った。美しい自然を見せてくれる。あの魚釣りはなんなの?ああやって獲るものなの?最後のりんごの樹はこれからも変わらない不変を表してるそうな。

四月(1962年製作の映画)

3.7

窓や電球、ガスの火はやっぱり数回出てくるのね。作風は変化していても音と映像で見せるというのは彼らしい気がする。

レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-(1915年製作の映画)

4.3

輸入DVD 2023/02/16 ep.1-6 2/19 ep.7-10

1日で観終わるかなと油断して遅くから始めたら間に合わず3回に分ける羽目になった。しかも某所から『Tih Minh』の入荷通知
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月の寵児たち(1985年製作の映画)

4.3

恐らくこれこそがイオセリアーニなのだと感じた。脇役どころかエキストラまでにも目を向けている。絵皿も裸婦画も、下手をするとカメラワークも観客の視線を集めるだけの繋ぎのようだ。ところで皆さん現実では蛇口を>>続きを読む

蝶採り(1992年製作の映画)

3.8

老婆2人の悠々自適さは良い。映像もきれい。画面に入り込む人や動物などの量と動きも多い。ただ主軸となる話がきっちりあって個を描きすぎている感がすごい。

パリところどころ(1965年製作の映画)

3.5

ルーシュとシャブロルが目立った。シャブロルは構図と明るさからしてはじめから全然違うんだもの。ロメールが良かったな。走って逃げて、怖いから避けて2か月後に安心とかそういう小心者は理解できる。

僕は黒人(1973年製作の映画)

4.0

シネマ・ヴェリテってなんだろうってずっと気になっていた。ヌーヴェルヴァーグに影響を与えたドキュメンタリーみたいな認識で、そこから先を調べたことがなかった。この作品はシネマ・ヴェリテではない。というか同>>続きを読む

水彩画(1958年製作の映画)

3.1

「あれ誰かに似てない?」みたいな幸せなあるある。あまり美術館だとこういう瞬間はない。というかうちなんかはバラバラで鑑賞するな。夫はこのあと変わったのかとか、昔は違ったのにとか、画家が描くシーンこそが現>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.0

観に来る女性客の要求に応えきった作品だと思う。隣の席の人泣いてたものな。

カメラの距離と会話で、2人の恋愛と性描写に時間を割くのははじめから大体想像できる。しいて言えばこれだけに終わっていたほうが良
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崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.0

そのあとに観た『シャドウプレイ』より誰が何をしたかわかりにくい。まあ、顔なんて覚えないでも「こうなった」って説明は映像でも台詞でもないわけではないから付いていけるのだけど。あれ?チャン・シエンチェンっ>>続きを読む