yskさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.3

映像・演出・音楽・脚本どれをとっても超一級。完成度の高さにビビる。早く次が観たい。

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

当時の日本の生活がどんなものだったのかを肌で感じられる。生活様式は変わっても人間の根源的な悩みや想いは変わらない。小津安二郎の特徴的な画作りやカット割りのテンポが心地よくてすんなり観れた。

ある男(2022年製作の映画)

3.7

戸籍とか出自とか職業とかそういった情報で人のことを判断できるのか。むしろ先入観が邪魔してその人のことを見誤ってしまうのではないか。そういう問いかけなのかな。
あと柄本明の演技すごい。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.4

映像はよかった。ただタイムリープモノとして何か新しいものは無かったかな。最近はマルチバース系映画が多くてちょっと過食気味。過去に行ったところで所謂タイムパラドックスで良いことは起こらないってコッチも分>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.0

志村喬の演技が最高。への字口で目に涙を溜めながらウダウダボソボソ言ってるあの感じ一回見たら忘れられない。
ハッピーバースデーのシーンは言うまでもなく最高。これこそ映画。
ラストも官僚主義がいかに人間か
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.9

四畳半神話体系を見てハマった大学時代のときを思い出した。四畳半にしかないリズムがあってそれが心地良いんだよなぁ。過去?未来?いやいややっぱり今しかないよって逆説的に教えてくれてハッとさせてくれる作品。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

思ってた以上に黒澤明版に忠実にリメイクされていてリスペクトが感じられた。
時間も100分と観やすくまとめられてて○
ビル・ナイが英国紳士でかっこいい。けどかっこよすぎて官僚システムに飲まれて死んだよう
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駅馬車(1939年製作の映画)

3.7

馬をかっこよく撮るのがうますぎる。
ダジャレじゃないよホントだよ。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

キアヌ×犬の相性の良さ。
序盤の周りの反応でジョン・ウィックがどれだけやばいのか見せていくところが最高に楽しい。プロのお片付け集団とかも最高。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.7

低予算でもこんなかっこいいの撮れるんか。30年経っても画面越しに熱量を感じられるイケてる映画。

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.6

結果的に何人も殺される凄惨な事件に発展するがそのキッカケはたった数万ドルの身代金目当てという滑稽さ。田舎特有の時間がゆっくり流れてる感じやどこか間抜けな会話と実際に起こる殺人の凄惨さや余りの命の軽さの>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.9

サイコスリラーとして満点の出来。
黒沢清は只者じゃない。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.3

ジャズが題材のスポーツ漫画だった。
ドラムとピアノは挫折&成長があっていいんだけど、主人公の大だけは才能あり努力あり言うこと正しいで初めから完璧なので挫折&成長のカタルシスが一切ないのがウーン。あと観
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.6

未解決事件なので最後犯人が捕まってスッキリという展開などはもちろんないけど面白かった。警察もっとがんばれ。あとちょっと長かったな。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.7

子供時代の親と一緒に過ごすってあるようでなかった話。逆に言えば大人と子供って同じ世界に入ることがほとんど無理ってことに気づいちゃって悲しくなった。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

やっぱりコンプレックスとか不全感をエネルギーにして芸術は成るんだなと。子供時代に時間を忘れるほど熱中できるモノに出会えるのことがどれほど幸福なことか。母親はアーティストだからそれを直感的に感じてあの8>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

楽観的ニヒリズムのすゝめ。
全てのことは意味がないからどうでもいいとするニヒリズムは大嫌い。全てのことは意味がない。だからこそやりたいようにやればいいと思う。楽観的ニヒリズムの視点に立ったエヴリンはお
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

ギャグ描写や全てセリフで説明するあたりはやっぱり子供向けアニメだなという印象。
ただ煉獄さんの生き様が伝えるメッセージは完全に正しいし感動を与えるものでした。
鬼=損得勘定で生きるクズ
鬼だらけの現代
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

オリヴィア・コールマンの演技が素晴らしい。印象的なショットが多くてさすがロジャー・ディーキンスという感じ。音楽も良いし派手ではないが小さな気づきを与えてくれる映画だった。

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.2

何回も観たことあるはずだがやっぱり映画館で観ると集中力が違うからか脚本の緻密さに気付いて驚いた。個人的助演男優賞はアンドリュースとマードック。

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.9

阿川佐和子の演技がハンパない。
ラストショットが完璧。このまま終われ!と思った瞬間タイトルバーン涙ツーで5億点。

別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

集中力が必要な映画。体調にもよると思うが珍しく途中で寝そうになった。抑揚のあまりない大人な映画。

バビロン(2021年製作の映画)

3.7

映画館で観ないといけない映画。
ラストは力技で一気に持ってかれた。一晩寝て冷静に考えるとセーフかアウトかで言うとギリアウトかな笑。デミアン・チャゼルのアカデミー賞への下心が隠し切れてなかった気が...
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6

ちょっとMI6無責任すぎない?
実際にペンコフスキーの情報のおかげでこういう危機を回避できたという具体的な描写が欲しかった。惜しい。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

すげえ脚本。
3枚の看板から始まる人間模様。
愛の連鎖というか、受け取ったものを他の人に受け渡して、それを繰り返せば最初は1つの愛でも100人に受け渡せばそれはもう100個の愛なのかなと。
マーティン
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

複雑な入れ子構造になっているので主人公ミマ同様、観ている側も夢と現実の区別がつかなくなる。解離性同一性障害がひとつテーマになっていると思うが確実に経験した人が作ってるだろと思うくらいリアリティがある。>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コリン・ファレルのボンクラ演技が最高。
自然と動物も美しかった。ロバのジェニーが本当にかわいい...。

コルム=父のメタファー
シボーン=母のメタファー
ドミニク=子のメタファー

マコーニックは2
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.5

不条理な世界。
少なくとも生命の保障はあるいまの世界に感謝。