リグレットさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

リグレット

リグレット

映画(795)
ドラマ(17)
アニメ(0)

ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.2

台北の大都市を舞台にした作品で、この2年前にエドワード・ヤンが『台北ストーリー』を撮ったのでそれと比べるのも楽しい。いずれも日本メーカーの看板が煌びやかに台北の街を灯すなど。

ジェイク・ザ・スネークの復活(2015年製作の映画)

3.5

中学生のときにGAORAでWCWワールドワイドとか毎週見ていた世代なので、色々と懐かしいものが込み上げてきた。
DDPは引退後ヨガのインストラクターをやっているという話だけ聞いていたが、ここまで力を入
>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.9

最初主人公ホセインは諦めが悪い怠け者みたいな印象であまり良い印象を持たなかったが、トラック荷台で監督と話す内容から彼なりに自分のこと、タヘレのこと、将来のことなど考えていることが読み解けて一気に頑張れ>>続きを読む

愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

4.0

『愛のコリーダ 2000』を当時中3くらいの時に観て以来、公式に観れる年齢になって以来21年ぶりくらいの鑑賞。
床セリフの面白おかしさが秀逸。後半になるにつれて定のヤバさに気付きつつ、でももう後戻りは
>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.7

2度目の鑑賞。
独立して仕事も恋も順調そうに見える若いカップルも実は家族だってり古い因習のようなものに囚われて次へのステップが出来ない。
台北という一見華やかそうに大都会で孤独を抱える人同士が近づき、
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

ホン・サンスやロメールのような上質な会話劇がシモキタで繰り広げられるという奇跡が更にサブカルクソ野郎共のハートに突き刺さる。カフェでヴェンダースの映画について語り合うなんて恥ずかし過ぎてオレには出来ね>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.9

神が自分の子供を殺したと悲観に暮れる母親に対して街からやってきたキアロスタミの息子が淡々と話すシーンが感動的だった。この母親と監督の息子の会話でキアロスタミがずっと続けてきているライフワーク、イランに>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.3

あっちゃんのキレっぷりのリアリティを一番感じさせる時期の公開に結果としてなってしまったかも。

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.8

『友だちのうちはどこ?』で感じた大人たちの不条理の理由が解ける。どちらを先に観ても良いが、セットで観ると胸にストンと落ちる。最後に出てくるすぐ泣いちゃう子とか情緒不安定過ぎてこれは病気レベルだが、そう>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

道知らないのに知らないと言いたくないのか、とりあえず適当に答える国あるある。
宿題やれを呪文のように答える母親の姿は古今東西共通なんだなー。

トラベラー(1974年製作の映画)

4.0

悪タレ小僧がその場の思いつきと出まかせで夢のサッカー観戦に向かう道中とオチが最高。悪タレ小僧の金稼ぎの被害者となる子供や家族たちが最高の笑顔を見せてくれるシーンの素朴な美しさといったら。

反則王(2000年製作の映画)

3.4

笑いのツボ的にかなり好き。リングでのアクション、ムーンサルトとか投げ技の受け身など少なくともマスクを被っていないシーンは本人がやっているように見える。スタントも必要最小限で頑張ったんだろうなとさすがソ>>続きを読む

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

3.6

映画が展開していってこのままカシアスとマルコムを中心に展開していくんだろうなと思っていたら、一番添え物っぽい存在(失礼)だったサム・クックの畳み掛ける展開とストーリーラインは本当によく出来ている。

PASSION(2008年製作の映画)

4.2

濱口竜介監督が当時29歳、東京藝大在学中に作った今作。後に『スパイの妻』でタッグを組む黒沢清監督が教鞭を取っていたことで、そこで仕込まれた映画作りを濱口監督なりに昇華させたのが今作。個人的には渋川清彦>>続きを読む

風が踊る デジタルリマスター版(1981年製作の映画)

3.3

肩肘張らない総天然色侯孝賢。学校で子供達に標語の代わりに絵を描かせて校長に怒られるシーン、そうまだ長い戒厳令下の時代なんだとハッとさせられた。

水女(1979年製作の映画)

2.6

ちょこちょこと検閲なのか切られてるらしきシーンがどう繋がっていたのか気になる。国策っぽい無理くりに詰め込んだシーンが逆に映画に不気味さを際立たせる。

童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

4.0

映画始まって5分くらいでそういえばこの作品前に観たことあるなと思い出した。それくらいにお婆ちゃんが阿孝を探して村中を歩いて回るシーンがなんともいえない郷愁に駆られる。それだけにラストが締め付けられるよ>>続きを読む

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

3.7

死に際でもチュパチュパする男の性、というか生きる性の描き方なんかTHE 今村昌平節ですね。

一人っ子の国(2019年製作の映画)

3.8

一人っ子政策を当時の村長や実際に堕胎・避妊手術などをしてきた医師にフォーカスを当てる前半。
そして後半には不要となった子供達が人身売買ビジネスの被害者となり、しかも役人や警察などの小遣い稼ぎとなってい
>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.1

『ノマドランド』一作を観ただけでは見えてこなかったクロエ・ジャオという監督の輪郭が今作を観てだいぶハッキリしてきた。監督でいったらテレンス・マリックに近いものを感じた。

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

3.0

作品テーマと試みは好き。昔観た『es[エス]』を思い出した。しかし、一切の説明皆無とこの章だけ観て他の章との繋がりとこ考えたらどうなんだろと。それこそ『デカローグ』や『ベルリン・アレクサンダー広場』み>>続きを読む

ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR(1976年製作の映画)

2.8

演出を排除してそこにいる若者だけを捉えた作品。
暴走シーンや警察に突っかかるシーンよりも仲間内のくだらないやりとりなどを見ると本当に10代の若者という感じで現代のような反社・半グレ的な人たちとの違いを
>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

劇場公開時に観て以来久し振りに観たけどこんなに辛い作品だったのか。目の瞳孔がヤバいときのシンジくん今作で極まれり。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.9

これも久方ぶりの再鑑賞。こんなに忘れているとは...見直して良かった。
綾波主催のお食事会という未来が実現していたらどんなに幸せな時間だったろう。そう簡単にさせないのがこの作品ゆえ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.4

劇場公開時ぶりのひさびさに鑑賞。自分もミサトさんと同い年くらいになったのでミサトさんLOVE高まった。

太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.2

全体の流れを把握するのには新聞読むのよりわかりやすかったな。菅直人役の三田村邦彦が顔は似てないけど申し訳程度にうっすらとホクロを付けてるの見つけてしまった。

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.3

どこまでが史実なのか微妙だけどマルクスとエンゲルスのなんとなくの繋がりをゆるっとまとめられていて時代と流れっぽいものを把握できたのは良かった。この監督はこういった芝居物よりも『私はあなたのにグロではな>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.5

昭和から平成くらいのオフィスやビル内の風景の時代感がなんともいない雰囲気を醸し出している。
ビル内の縦長の廊下のショットなど意外とこういうショットはあんまり観たことがなくて新鮮だった。
久野真紀子演じ
>>続きを読む

ボーイズ・ステイト(2020年製作の映画)

4.1

アメリカのハイスペック高校生たちの底力は凄い。人種な宗教、思想など異なる状況ながらも自分の立ち位置や理想を語りながら融和に努める高校生たちは若き指導者としての才能十分。登場人物一人一人のキャラが本当に>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.7

SOMEWHEREに連なる親娘の物語。
時計という親離れのキーワード。

ブルース・スプリングスティーン Letter to You(2020年製作の映画)

2.8

CDの特典DVDとして付いてそうな内容。ブルース・スプリングスティーンをイタリア、ミラノのサンシーロスタジアムで観たことがあるが、そこの観衆のレスポンスに言及するシーンはちょっと嬉しかったな。

悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.3

インドネシア版『死霊館』meets『ローズマリーの赤ちゃん』ビクッとしてしまうシーンもけっこうあったしオカルト具合などなかなか楽しめた。主演女優のむっちりグラマー感も良し。

クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.0

私が小学6年生の年に地元の映画館でも公開された今作。いわゆるミニシアター的な映画館がなかった田舎でもこんな作品が公開されていて、地元のファッションビルやデパート、書店のプレイガイドにミニスカと網タイツ>>続きを読む

ムーラン(2020年製作の映画)

2.4

ウイグル自治区での撮影と謝意、そして劉 亦菲の香港警察を支持するSNSの発言など個人的には嫌悪感を感じるエピソードで事欠かない今作。かといって映画を観ないのもフェアじゃないので作品は作品として観ますよ>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.3

今まで観ていなかったのがどうしてかってくらいに素晴らしくて自分の中で過去ピクサー作品の中で『トイ・ストーリー2』に並ぶくらいの傑作。