人の善意で成り立つ社会。弱者が弱者を労る社会。その二つの脆さ。一人転ければ全てが止まってしまうそんな社会に誰がしたんだろうか。国はそこに力を入れないで何が仕事なんだろう。ケン・ローチの怒りは止まらない>>続きを読む
これでもかと寄せ集めたオールスターキャストが大作映画感。そして後半アニメパートなどこれまでの森監督作品よりもグッと映画らしい映画作りをだいぶ意識してる気がした。
慰安婦問題だけでなく、様々なテーマにフォーカスしてはテンポよい切り込みと両極の論陣の意見を集約。映画としての意見は明確だが、FACTを明確に表明しているだけにあらゆる抗議も寄せ付けない威力のある作品。
昔観て以来久々に観直す。2000年代以降でもこうして中国の農村で取り残されたような生活は今も続いているのだろう。児童労働とか欧米的な物差しと、東洋的な親と子の血縁関係、価値観など両面で考えさせられた。
エル・ファニング演じる女子大生の意識高い系だけど実は脳みそ空っぽ系とそれにゾッコンなティモシー・シャラメ演じる早熟な秀才君というウディ・アレンの相変わらず神経質そうな性格が垣間見える。
#Metoo 問題など時代をリアルタイムで切り取る姿勢など面白いが、オカルト味に欠けるのが最後まで引っかかった。いっそ別のタイトルだったら良かっただろうに。ポール・バーホーベン×ケビン・ベーコンのカル>>続きを読む
普遍的なテーマを題材としていながらも、ミレニアル世代以降の音楽で体現してきたテーマや問題をスクリーンに重ね合わせる描写。instagramにWhat'sApp、TwitterなどのSNSはちょっと時代>>続きを読む
この討論映像はこれまでもいろんな場面で観たことがあったのでそこまで目新しいものはなく。まあ劇場でこうして歴史的な場面を公開して、けっこうなお客さんが入っているのは喜ばしいことだけど。左翼崩れのおじいち>>続きを読む
古厩監督!『この窓は君のもの』という超超大傑作青春映画を撮った人なのをすっかり忘れていた。最近の作品は全然観ていなかったが、今作を観てまだまだ腕は衰えていないと嬉しくなってしまった。
オープニングのMTV時代を反映させるようなMV風の映像にあの時代を彩ったペット・ショップ・ボーイズ。そして国民戦線という嵐とサッチャーというなんともわかりやすい幕開けと清々しさに感動すら覚えた。
スクリーンに映る老齢の人たち。うとうとして居眠りをする人もいれば、饒舌に過去の思い出を語る人も。スクリーンいっぱいに映る人間の顔を眺めながら彼らの歴史を刻んだシワやシミが描かれた顔とジッと睨めっこする>>続きを読む
よくある再生物語のツボは押さえつつ、大人になりきれない母親、娘、そしてシンガーの主人公がクズで見ていて若干イライラ。夢の土地に立ってなにかを理解する気持ちは地方から東京に上京してくるすべての人に共通す>>続きを読む
ダンカンみたいな人はわりと自分の身の回りでもいるこのリアリティーたるや。
韓国映画におけるひき逃げ事故系のサスペンス率の高さ。特に政治家やその家族によるものや身代わりなどなど同じような映画観た気がするなと観る前はやや足が重いのだが、観るとそこは一筋縄ではいかない張り巡らされ>>続きを読む
『オール・アバウト・マイ・マザー』からちょうど20年後、新たなアプローチで「母」をテーマに作った今作。アルモドバルらしいテーマをちりばめながらも今作でシフトを自身の創作活動にもフォーカスする新たなアプ>>続きを読む
今作も「82年生まれ、キム・ジヨン」とほぼ同年代に生まれた女性10代の物語。彼の小説に影響は受けていないらしいが、同じ2010年代後半にこのような作品が生まれる韓国。欧米からスタートした #metoo>>続きを読む
音楽のなにか起きる的ゾクゾク感。いきなりジャムってユニオンのコーナー片隅に置いてそうな音とかありえないけど可愛い。
シアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメのキャッキャした絡みが現代のNYっぽくてグレタ作品感あった。
片や党本部から1.5億を支給されて県内の政治家にバラ撒いていた夫婦や、公然と選挙区内で香典を配って公選法違反でもなお居座る政治家のニュースが流れる同じ日に観たこの映画。小川淳也という実によく泣き、悩み>>続きを読む
イスラム教徒のコミュニティーが同じムスリムでもルーツの国が異なる人たちの寄せ合いで色々と議論している光景がなんともヨーロッパの歴史を体現している光景で新鮮だった。例えば日本人が韓国人や中国人と仏教徒同>>続きを読む
RARについては言葉は知っていたが、運動についての歴史などよく知ることが出来た。『THIS IS ENGLAND』観たくなった。
『〜カメジロー不屈の生涯』とわりと重なる部分があって、これは無理して別々にしなくてもちょっと長めの3時間くらいにして上映してくれたら良いのにと思った。
この人の存在も知らない我々やまとんちゅう、そして沖縄への関心について考えさせられた。
後半のバイク撮影、映画的冒険と紙一重のアマチュア感、でも計算されているバランスが見ていてドキドキした。
静かで抑制的な作品なだけに主人公たちの心の騒めきの音がよりクリアに見えるような映画だった。
韓国映画における10代の少女を主人公にした映画って傑作率高くないだろうか。キム・ユンソクがこんな10代の少女をテーマにした映画を撮れる人だなんて意外な一作。
ワン・ビンの反「反右派闘争」作品を僭越ながら勝手にシリーズと称させていただき、今作は三部作のうち一作目に当たる。
テーマはずばり「語り部」
毛沢東による反右派闘争という名の大粛清、その生き証人の老女が>>続きを読む