朗らかなこっぺさんの映画レビュー・感想・評価

朗らかなこっぺ

朗らかなこっぺ

大いなる不在(2023年製作の映画)

4.0

 ラスト15分間、ぼろっぼろに泣いた。
 どこかのサイトで「サスペンスの皮を被ったラブストーリー」と紹介されていたけれど、なかなか的確な表現。そして最終的にはどちらでもなく、ただただ淡々と「人間の実存
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こわい童謡 裏の章(2007年製作の映画)

2.5

わかったような?わからないような?
「ひぐらしのなく頃に」的なことがやりたかったんだろうと思う。

こわい童謡 表の章(2007年製作の映画)

2.3

ちょっとよくわからない。裏の章とワンセットで考えるべき?
若かりし日の多部ちゃんがかわいい。

碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.1

草彅さんの演技は良いのにコマ割りのせいか演出のせいか、主人公が受け身な感じがして、いまいち気持ちが乗らなかった。清原果耶さんのお絹ちゃんはとても良い。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

2でも圧倒的スピード感は健在。
デジタルIDがイコールその人のアイデンティティってわけじゃないよね。実際に時間をかけて歩んできた人生がアカウント情報でわかるわけじゃない。
という示唆に満ちた作品。

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.5

こりゃおったまげー(✽ ゚д゚ ✽)
内気な女の子が自分の殻を破っていく系ではありながら、その方法と過程がなんとも新鮮。派手な出来事が続くのは後半に入ってからなのに、ずーっと主人公の心の中ではさざ波が
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ゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」(2007年製作の映画)

5.0

 いやぁ~幸四郎さんのクズっぷりがたまらん!聖子姐さんがいつもなら結構悪知恵の働くキャラクターを演じるのに、今回は主人公がゲス過ぎるためにあくまで振り回される側に終始しているのも可愛らしくて面白い。秋>>続きを読む

シネマ歌舞伎 三人吉三(2015年製作の映画)

5.0

 コクーン歌舞伎のシネマ化は前作『四谷怪談』で独特のカメラワークに酔ってしまったトラウマがあるので恐る恐る観に行ったのだけど、今作は立ち廻りなども数多くあることから舞台全体を映すシーンがほとんどで、そ>>続きを読む

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.3

 エメリッヒ監督のもとで製作された正統な続編。評判が良くないことは知っていたけれど、個人的には前作より好きだった。展開のスピード感もいいし、1を見ていればここで楽しめるけど、別に見ていなくても話の筋は>>続きを読む

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

3.0

 日本人としては独立記念日に思い入れも何もないので、「宇宙人から地球を守ったぞー」からの「今日が本当の独立記念日だー!」の流れが、あら、そうなんですねぇ、という感じ。あまり熱くなりきれなかった。

あした晴れるか(1960年製作の映画)

3.0

 展開は早いけど、結局どの方向に行きたいのかよくわからないまま終わってしまった。ものすごい頻度で映画が作られ続けた黄金期の作品なので、それほど意味を探究せずに楽しむのが良いのかもしれない。
 そして評
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.3

最後まで名前聞かんのかい!
独特なリズム感が織り成す可愛らしい世界観。

シネマ歌舞伎 野田版 鼠小僧(2003年製作の映画)

4.0

 4分の3はお腹抱えてゲラゲラ笑って、
 4分の1はぼろぼろ泣いた。
 やっぱり勘三郎さんのエネルギーはすごい。生命力そのもの。
 勘三郎さんの芸は勘九郎さんに受け継がれているものと思っていたけれど、
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Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)

5.0

 坂本さんがご存命のうちになぜコンサートに足を運ばなかったのか、という自責の念に駆られつつ、こうした作品を残していただいたことへの感謝でいっぱいになる。

NEWシネマ歌舞伎 四谷怪談(2017年製作の映画)

3.3

 お岩さんと伊右衛門よりも、お岩さんの妹であるお袖さんと与茂七、直助の三人にフォーカスを当てた作品。わりと原作に忠実な筋。
 シネマ用の演出か、独特のカメラワークに酔ってしまったので、体質的に苦手な人
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シネマ歌舞伎 刀剣乱舞 月刀剣縁桐(2024年製作の映画)

3.6

 音楽がめちゃめちゃゲームミュージック的でこれが歌舞伎かというと疑問符だけど、ワンピース歌舞伎やナウシカ歌舞伎と同様、間口を広げるというお役目は立派に果たしているのでは。
 原作無知識なのであくまで歌
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

 その天才は、悪魔か殉教者か―。
 日本人としては当然良い心地のする映画ではないのだけど、オッペンハイマー個人の生涯と激動の時代との間に生じた、うねりや歪みのようなものをナマモノとして描き出すことに注
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震える家族(2022年製作の映画)

3.6

苦手な人は苦手だろうけど、
久々にすごい韓国映画に出会ったな、、。
ミステリーホラーという名の贖罪ドラマ。
映像だと「え、で結局誰が悪なんや、、」ってなる(良い意味で振り回されるのは大歓迎なんだけど、
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

3.3

お決まりの展開だし
誰が主役かわからない問題はあるけど、
設定そのものはユニークで好き。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

 うん。(´・ω・`)
 なんだかよくわからないけど、好きだな!
 既存ホラーとは一線を画す、ありとあらゆる恐怖がごった煮になって次から次へと差し出されて来る感じ。遊園地のアトラクションを楽しむ感覚。
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シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれ(2007年製作の映画)

3.6

 いい役者さん、うまい役者さんはいっぱいいるけれど、歌舞伎の良さを伝えることにこれだけひたむきに取り組んだ方はやはり勘三郎さんをおいて他にいないのではと思ってしまう。勘三郎さんの作り出す笑いと底知れぬ>>続きを読む

シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉(2015年製作の映画)

5.0

 ほんっとにすごい。最高すぎる。
 三時間があっという間に感じられる面白さ。
 いまやベテランの域にある幸四郎さん(染五郎さん)、勘九郎さん、七之助さん、の御三方が揃うことなんてもう多分ないだろうし、
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高速道路家族(2022年製作の映画)

4.0

 明らかに『パラサイト』の影響を受けて作られたんだろうと思われる作品。ずっとイケメン俳優路線で来ていたチョン・イルさんがここまで自分を壊すとは、強い覚悟のようなものを感じる。『パラサイト』の衝撃的なラ>>続きを読む

なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.2

設定もストーリーもありがちだけど、主演二人のビジュアルが良いので目の保養になる。

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.4

原作読了済み。原作が面白いので、どうやったってある程度までは面白くなる。けど、やっぱり原作のほうがいいかなあ。2時間で描き切るためとはいえ、3重構造に対しての更なる真実が端折られているのは残念だった。>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.4

2022年に“うちだけ倒壊”を描いた『奈落のマイホーム』という韓国作品が公開されたが、まさにこれの逆版“うち以外倒壊”。
みんなで助け合おう、の精神が崩壊していくお話なので、奇しくも能登半島地震が起き
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

「こんなふうに生きていけたら」のキャッチコピーがめちゃくちゃしっくりくる作品。
海外で“禅MOVIE”と呼ばれるのも納得。
存在で見せる演技、とはこういうものか、と改めて役所広司さんの技術力の高さに感
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

5.0

2024年最初の一本!
原作が最近、伏線だらけの日常ストーリーで落ち着いているところなので、久々に大暴れする一家が見られて大満足!
それにしても母、強すぎんか。
アーニャが可愛すぎる。

ショータイム!(2022年製作の映画)

5.0

 これはいい!好き!
 気持ちがパッと明るくなる作品。
 農場とキャバレーという組み合わせ自体が新鮮なのに、耳の聞こえない手品師やテンポの合わないダンサー姉妹、自分が術にかかってしまう催眠術師、悲しい
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

 昔、第一話「鬼太郎の誕生」は読んだことがあって、ミイラ男みたいなお父さんの姿しか知らなかったのでなかなかに新鮮。お話は今回向けのオリジナルなのかな?印象としては、完全に金田一耕助シリーズの世界観。犬>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4

 戦闘シーンの迫力が半端ではない。特にロシア遠征の悲惨さを描いた氷上のシーンは圧倒的。ナポレオンをカリスマアイコンとして表現していないところが、個人的にとても良いと思った。

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.3

 1があっての2だから単純に比較できるものではないけれど、個人的には2のほうがこの世界観の核心に迫るストーリーになっていると思うので好き。ただ、噂に聞いていた通り、エルサがアスリート化しているので、「>>続きを読む