朗らかなこっぺさんの映画レビュー・感想・評価

朗らかなこっぺ

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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

 表面的なことを捉えるなら、「何も起きない」映画。『燃ゆる女の肖像』も激しい感情を静かなテイストで描いていたので、セリーヌ監督はこういうタッチが好きなのね、と理解。
 でも深いところで考えるのであれば
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.2

 ベテラン俳優が本人役で誘拐される話とか、どうやったら思いつくんだ。恐るべし韓国映画。
 「頼れるのは自分の『演技力』のみ」って触れ込みですでにワクワクだったけど、その宣伝文句に偽りなし。最初は犯人役
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シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース(2016年製作の映画)

3.3

 マンガを早々に離脱した自分からすると、「こんなところまでストーリー進んでるのかぁ」とワンピースそのものを知る良い機会にはなったけど、果たしてこれを歌舞伎として上演する必要があったのかというと、まぁ確>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.6

 物語よりも、福山雅治さんと柴咲コウさんの美肌具合にびっくり。映画館でのどアップにもなんなく耐えられる。この二人だけ時間の流れ方違うんか??と終始驚きながら観てしまった。
 ストーリーは東野作品らしい
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METライブビューイング2021-22 ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」(2022年製作の映画)

4.0

 舞台オペラと映像の融合とは!なんと斬新な演出!インタビューにて「セリフは変えられないけど時代に合わせて女性の声なき声を届けよう」とした結果の演出と伺って、ますます感心。100年以上前から続く演目も、>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.2

 同じようなテイストなら私は『ジョジョ・ラビット』のほうが華と重さがあって好きかなぁ。男の子とおじいちゃんおばあちゃんの会話が可愛らしくて癒やされる。

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.1

 もはやこうなってくるとどっちが悪いとかじゃなく、歴史そのものに相手への憎しみがこびりついちゃってるんだな、となんか悲しくなった。ラストの展開がやや唐突というか、テーマが大きいだけに、もうちょっと団員>>続きを読む

METライブビューイング2016-17 ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」(2016年製作の映画)

3.6

 前半がやや眠い。ニーナ・ステンメさんは素晴らしい歌手でイゾルデ役にはベテランの技量が要るのもわかるのだけど、貫禄がありすぎて娘時代には見えずそれが没入感を阻害している部分が大きかったので、イザベル・>>続きを読む

METライブビューイング/モーツァルト《フィガロの結婚》(2014年製作の映画)

5.0

 『シンデレラ』のイザベル・レナードさんが女好きの美少年ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』のフィオルディリージを演じていたアマンダ・マジェスキーさんが伯爵夫人ということで、私得が過ぎるキャスティン>>続きを読む

METライブビューイング2017-18 モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」(2018年製作の映画)

4.0

 直訳すると「女とはこんなもの」。自分の恋人が世界一貞淑と信じて疑わない男性二人に現実を教えるため、哲学者アルフォンソがお手伝いのデスピーナを味方にあらゆる方法で画策し、二人の女性を誘惑する話。ハチャ>>続きを読む

METライブビューイング2018-19 サン=サーンス「サムソンとデリラ」(2018年製作の映画)

4.0

 サルティンバンコ並のパフォーマンス!なんだこれは!もはや歌劇場でやる範疇を超えている!
 結局どうなるか含みを持たせたところで終わるのは解釈の余地があって好き。エリーナ・ガランチャさんが仰る通り、デ
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METライブビューイング2021-22 マスネ「シンデレラ」(2022年製作の映画)

4.5

 本当のオペラ好きの人からすると若干外道なのかもしれないけど、初めてオペラを見る人やお子さん連れの方に紹介するならこの作品が一番だと思った。英語版だから何言ってるかわかるし短縮版だから物語の展開は早い>>続きを読む

METライブビューイング2021-22 プッチーニ「トゥーランドット」(2022年製作の映画)

5.0

 最高すぎた。パヴァロッティの『誰も寝てはならぬ』が大好きなのだけど、ヨンフン・リーさんのアリアも素晴らしい!それにしてもプッチーニのオペラはヒロインが皆くせ者揃いですな。主役でなくてもリューの献身的>>続きを読む

METライブビューイング2021-22 マシュー・オーコイン「エウリディーチェ」(2021年製作の映画)

5.0

 これを映画好きの人に紹介するなら、オペラ版『ミスト』。物語は全く違うけど、ラストの後味の悪さは保証する。
 結婚式の日に主人公が死ぬところから始まるので、これ以上悪くなりようがないと思いきや、ラスト
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METライブビューイング2017-18 ベッリーニ「ノルマ」(2017年製作の映画)

4.0

 ノルマ役はソプラノ歌手の最高峰(最難関)の役とのことだけど、ソンドラさんが「清らかな女神」をあまりにも自然に歌いこなしているのでびっくり。しかも演出のために舞踊のような動きをつけながら。このアリアだ>>続きを読む

METライブビューイング/マスネ《ウェルテル》(2014年製作の映画)

4.0

 ゲーテの『若きウェルテルの悩み』が原作。主人公が『ハムレット』ばりに暗くて粘着質。ヨナス・カウフマンさんとソフィー・コッシュさんは本作で何度も共演経験があるとのことで、さすがのコンビネーション。特に>>続きを読む

METライブビューイング2021-22 ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」(2021年製作の映画)

4.0

 いやいや、難解。権力に目が眩んで幼き皇子を手にかけた過去にずっと囚われ続けている苦悩が主題としても、やっぱり難しい。ボリスが完全な悪役としては描かれていないせいかもしれない。
 序盤から音楽の素晴ら
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METライブビューイング2021-22 R・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」(2022年製作の映画)

4.5

 話が面白い!こんな構成を思いつくなんて、シュトラウスって天才。オペラ開演前のプロローグの章と、悲劇と喜劇の混ざったオペラの章の二部構成。ミュージカルのオーディションをミュージカルにした『コーラスライ>>続きを読む

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.1

 前日譚みたいなのが退屈で、どの部分が一番伝えたいところなのかよくわからなかった。バカリズムさんのアイディアは『架空OL日記』みたいに限られた人数の閉じた世界のほうが遺憾なく真価を発揮できるように思う>>続きを読む

METライブビューイング2021-22 ヴェルディ「リゴレット」(2022年製作の映画)

4.5

 ジルダ役のローザ・フェオラさんの、天にまで届きそうなソプラノがすごい。ご本人もソプラノ歌手の全てを出せる役とインタビューで答えているように、あらゆるアリアでこれでもかとばかりにチャレンジングな音階ま>>続きを読む

METライブビューイング2015-16 ヴェルディ「オテロ」(2015年製作の映画)

4.5

 『ドン・カルロス』のときも思ったけど、ソニア・ヨンチェヴァさんのお美しさよ。トロフィーワイフとも呼ぶべき、清純無垢なデスデーモナ役にぴったり。
 疑心暗鬼に陥るオテロと嘲笑うイアーゴの関係性を象徴す
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METライブビューイング/ドニゼッティ 《ロベルト・デヴェリュー》(2016年製作の映画)

4.5

 音楽、衣装、美術、歌唱、演技、どこをとっても素晴らしい。ロベルトがタイトルロールではあるものの、主役はエリザベス一世。老年期(69歳)の彼女を40代のソンドラ・ラドヴァノフスキーさんが演じるのは並大>>続きを読む

マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.6

 ジェニロペ好きなら見て損はない。『ハスラーズ』のときも思ったけど、ほんとに美魔女っぷりが光ってる。ストーリーは王道中の王道。オーウェン・ウィルソンさんも好きなので、ベテランのこのお二人でベタなラブス>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.3

 なんか帰りにお魚が食べたくなる映画。ところどころ演出的にん?と思う場面はあるものの、全体的にクスクス笑いながら楽しめる。こういう子が育つには、やっぱりどんな姿も否定せずに受け入れてくれるお母さんの存>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.3

 監督が同じとあって、1のおさらいから始めてくれる親切な構成。今回は各ゲームの生き残りが集められたOB戦。この辺は『ハンガー・ゲーム』の2作目と雰囲気が近い。それぞれに生き抜いてきた人たちなので、見て>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.2

 映像もそれほど古くは感じないので、すっと世界観に入っていける。音楽がかっこいい。ドルビーシネマとかで観たら気持ち良さそう。
 良くも悪くも、とてもアメリカ的な作品。

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.3

 『わたしは最悪』が精神的な男性優位社会を捉えているのに対して、こちらはもっとダイレクトに女性の生きづらさを描いている。妊娠、出産、中絶、どれをとっても結局すべての痛みを一手に引き受けるのは女性で、か>>続きを読む

METライブビューイング/プッチーニ《マノン・レスコー》(2016年製作の映画)

3.2

 マノンに1ミリも共感できずに終わったのでほとんど演者さんの技量を味わうための鑑賞会になってしまったけど、オポライスさんはホンマにすごい。特に第4幕の後半40分くらいをほぼ一人で歌いきっている。しかも>>続きを読む

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.1

 最初はいい感じだったのに、後半の手抜き具合が何とも、、。鑑賞料金700円くらいだったら劇場で観てもいいかもしれない。蟻が苦手な人は注意。

灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

4.5

 なんという因果、、、、。人間ドラマとしてもミステリーとしても一級品。救いようのない展開と負の連鎖にかなり精神がやられるけど、どこかギリシャ悲劇的というか、エモーショナルなだけでなく構造としてのシステ>>続きを読む

METライブビューイング2021-22 ヴェルディ「ドン・カルロス」(2022年製作の映画)

4.5

 MET初挑戦だったけど、なんでもっと早く行かなかったんだろうと思うくらい、素晴らしかった。上演時間が長いのも2回の休憩を挟むから全く問題なし。むしろ2時間半の映画とか見るよりお手洗いの心配とかしなく>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.5

 ナイト・シャマラン的『そして誰もいなくなった』という印象。ある種のサイコホラーでありつつも、どこかコメディと捉えられる要素が含まれている。シャマラン監督作品が好きなら問題なく楽しめると思う。

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.3

 ブルーびいきなのでもっと出番が欲しかった。
 色々と起きるけど、全体的な流れとしてこれで大丈夫なのかな?という感じ。
 クレア役のブレイスさん、1のときにはさほど美人な印象なかった気がするけど、今回
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.7

 こっっっわ!
 この夏で一番怖いんじゃないか。
 普通のサスペンスものと思ってたから、うっかり何の気なしに観に行ってしまった。最後の最後にタイトルの意味がわかったときの鳥肌ったらないよ、ホントに。

SLEEP マックス・リヒターからの招待状(2019年製作の映画)

4.2

 至上のまどろみ体験。
 マックス・リヒターの8時間に及ぶコンサート『SLEEP』が出来上がるまでと公演の様子についてまとめられた作品。
 まず音楽と睡眠の融合に着目するところが斬新だし、マックス・リ
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