レスターさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

レスター

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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

61年版は中学生くらいの時に見たきりで、ストーリーとメインの歌くらいは覚えていた。

当時は「不良グループが争ってるロミオ&ジュリエット」のような認識しかなかったのだけど、移民、人種問題があるので現代
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.0

そうそう、ゴーストバスターズってこういうノリの映画だったよねと再確認。

当時と時代が違うから、コメディ過ぎない風にはしてるけど。

ただ、話のエンジンが掛かるまで遅く感じたのと、もっとゴーストの種類
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.0

聾唖者の家族で唯一の健常者の女の子が唄う事に目覚める。

家族の役割を背負って、やりたい事を制限せざるを得ない、または家族が離してくれないと言う問題は、多かれ少なかれあるのではないだろうか。

あの状
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.0

話が進むにつれ、確信と直感が二転三転してサスペンスとして面白かった。

展開としては結末は予想はできるが、サスペンスの基礎を丁寧に作ってあると思う。

映画の特性上、音響もこだわって作られてるのがわか
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

2.0

いつも以上に画面が作り込まれていて、良い意味で変態的になっている。
でも内容は虚無で、個人的に何にも心に残らなかったな…

キャストが豪華過ぎるのは良かった。

分かってはいたけど、この監督の映画って
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.0

少年と老人が思う「強さ」の対比を書くロードムービー。
監督作では珍しく、自己犠牲や暴力がほとんどない。

マカロニウエスタンで一世を風靡し、劇中のメキシコで「アメ公」と呼ばれながら、残りの余生の過ごす
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

2時間半以上の尺もダレなく見られるのはさすが巨匠。

アダムドライバーもレディガガも、キャストは総じて良かった。
所々にコメディというか、ニヤニヤするようなシーンもあり、リドスコ節も効いている。

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

MCUのマルチバースとスパイダーバースを上手く絡めた、トムホスパイダーマンの完結編として最高の展開だった。
というより最高のファンサと言うべきか。

ヴィランは予告で登場してたが、トビーやガーフィール
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

3.0

デュポン社のテフロン加工の工程で、汚染物質を40年間も認知しながら汚染水を流し続けた事案に立ち向かう弁護士。

やや眠気を誘う雰囲気だったが、20年以上も大企業に立ち向かう、信じられない根気。あらゆる
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.0

中国版バックトゥザフューチャーのような設定で、コメディ寄りなところもBTTF1っぽい。

展開も王道で「三丁目の夕日」感はあるが、嫌いじゃない。むしろ好きな方だ。

後半15分の展開はそうきたかと。泣
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

5.0

刑事物の銃撃戦、カーアクション、格闘などがすべて詰まってる上、
ドニーさん、ニコラス・ツェーの肉弾戦アクションがとにかく素晴らしい。

動きが早すぎてテンション上がる。
悪も悪になった理由があり、部下
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.0

こうしてキングスマンは発足された。
というのはわかるけど、ストーリー重視しすぎて、アクション足りないように思った。

特化したところはラスプーチンの箇所であとはそれなり。ましゅぼんどした?

シリーズ
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

やってくれましたね、「新しき世界」コンビ。

ファン・ジョンミンは安定して観たいものを見せてくれて、悪役のイ・ジョンジェがとても良い。

「ブラックレイン」の松田優作、「ブレードランナー」のルドガーハ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

とても濱口監督らしい作品。
対話の奥に隠れた感情はもちろん、人間性や潜在意識が奥行きとして感じられる。

時々笑いを入れながら、時に状況や空間を作っていく。

対話劇だけでこんなに面白くなるんだと改め
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

1作目のオマージュと異なるアプローチで、序盤は「おっ!?」と思わせる。
モーフィアス登場で「え…?」となり、トリロジーの後日談が語られ、トリニティアクションでまた「おっ!?」となり、最後はラブストーリ
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.0

妹と兄二人の家族コメディ。
長男役が監督らしい。
KYな反りの合わない兄二人に振り回されるローラ。
兄二人を始め、こういう人いるよね、良くも悪くも共感する。

劇中のそれぞれの問題も、この年齢になると
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

3.0

予告ではミステリーっぽいのだが、それよりは友情や、ユダヤ人としての信仰が印象に残る。
予告を期待しすぎると肩透かしを食らうかも。

歴史的に迫害され続けてきた事や、当時はユダヤ人の国家が無かった事など
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.0

ちょっと素直に褒められないな…

メッセージ性や歌はとても良いのだけど、流石にエヴァンは擁護できない。

スピーチやバズるくだりも感動より「どーすんだよこれ…」という気持ちの方が勝っちゃう。

憧れた
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

60年代ナンバーに乗せたMVのようなホラー映画。

だけど、ホラー映画としての演出は微妙…
後半はB級C級のゾンビ映画のようで笑いそうになってしまった。

サンディの可愛さと、鏡を使ったエロイーズと
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.0

「偶然」による悲劇。

たまにある手法だが、人物の繋がりがだんだんと明らかになっていくのはミステリーとして面白かった。

「誰…?」から「そう繋がるのね!」とピースがはまるように気持ちいい。

「無い
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.0

前作は当時観たけど、ほとんど忘れていたが、それほど問題ではなかった。

エディとヴェノムの掛け合いを楽しむ映画。
それ以外は良くも悪くも、とりわけ尖った所がなく無難な作り。
ストーリーにトムハが絡んで
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.0

背中に芸術作品を描いたら、人間は「作品」になれるのか?

タイトル通りの話なのかと思ったら、人権、難民、貧富、シリアの情勢など社会的メッセージが込められている。

いくら契約を交わしても、人間として最
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

あー、そういうこと!?

オープニングのワンカットも最高ですね。

このご時世の中、ここまでやるのはなかなかの問題作だと思う(褒め言葉)

「差別と戦う」とか「未だに差別はある」など、ありふれたメッセ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

いや泣くわ…あざとい展開やCMがあれど泣くわ…
全国のお父さんは確定で泣くわ…

とても愛に溢れた良い話。
それぞれ形は違えど、子供への愛、子供からの愛に溢れている。

流石に綺麗な話過ぎて、フィクシ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.0

多種多様性と自由な生き方が主軸だと思う。
平たく言えば家族同士の衝突なのだけど、親の命令や理想ではなく、自由な生き方を肯定しているようにも見える。

ただ今までのマーベルとは話のスケールが違いすぎるの
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.0

本家は未見なんだけど、本来はラストシーンから始まり、時系列を逆行するのね。

こりゃレイプに暴力に生々しく、色んな意味で痛々しい。確かに退出者が出てもおかしくない。

いちいちワンカットロングシーンだ
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

4.0

母は強し。いや強すぎる。

隣人も友人も警察も信用出来ない状況で闇組織相手に無茶しすぎや。

母が警棒を手渡された瞬間が、この映画が最も動く瞬間だった。

監督曰く、暴力接した人間は暴力装置の一部にな
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(2021年製作の映画)

3.0

家族愛か何かのテーマかと思ってたらまさかのアングラ展開だった。

日本なら間違いなく反社だろうに、メキシコはやはり恐ろしい。

少年の心境を、台詞のないカットや、風景カットで表現してたり、広大な景色の
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ASU:日の出(2021年製作の映画)

3.0

母の母性のあり方を、独特のスローテンポで描く。
癌の痛みや、弱る母親の描写が生々しい。

もし妻が同じ状況になったら、自分でもやはり母体のリスクを減らす選択を薦めてしまうだろうな。

父の歌の日の出、
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

2.0

話はそのままピノキオなのだが(そもそも途中がこういう話だったのか、という再認識はあった)、変にファンタジーなので想像と違った…

コオロギやマグロが、昔の「オズの魔法使」のようで若干気持ち悪い。

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リンボ/リンボー(2021年製作の映画)

5.0

香港ノワールなスタイリッシュモノクロサスペンス。

ベテラン刑事とエリート刑事バディがスラム街の猟奇連続殺人事件を追う。

と、話としては王道といえば王道なのだが、モノクロと美術が素晴らしい。好きです
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四つの壁(2021年製作の映画)

3.0

バフマン・ゴバディ監督、イランを追われた心境がこもってる作品。
最近見た邦画「空白」を連想した。

「四つの壁」とは何かをずっと考えていて、生死の壁、景色を遮る壁、息子とその母親との和解の壁、人外の道
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アヘドの膝(2021年製作の映画)

2.0

フィルメックス

アヘド・タミミを知らなかったのだが、イスラエル兵士を平手打ちしたことで、抗議運動が世界的に有名になった人らしい。

その映画を撮ろうと、アヘド役をオーディションしてるシーンから始まる
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三度目の、正直(2021年製作の映画)

4.0

「ハッピーアワー」チルドレンな作品。
親を超えることはないが、主要人物のマッドっぷりは健在。

「好きだけど一緒には暮らせない」という心境を見せつけられるような映画だった。

一見、波風のない平和な親
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.0

終盤まで映画の主旨がよく分からず、話も中々動かないので若干眠気を誘う。

最後の最後で「そういうこと…?」とゾワッとした。

要するに「障害物」=犬の力の排除、あるいは解放を描いてるのかなと。

ただ
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君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

3.0

フィルメックス。

二人の息子と両親、1匹の犬が車でどこかへ向かっている。
どこへ、何をしに向かうのか、小さい息子には秘密。

主軸は愛する家族との別れの心境を描いたものだが、大きい息子がどんな事情が
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