サイレント演出の冴えぶり。手紙を読みながら内容が明かされるシーンもあれやこれやとお茶を注ぐアクションと共にある。車から屋根をのぼって伝ってからのキス。エテックスが二役やる中で、子供から大人に変わる編集>>続きを読む
同僚が死んだのを知って静かに背を向けて歩き出す、なんてかっこいいんだ。走りだすまでにも逡巡しない。徹底されたアクションでの語り。
モニタ越しの時空を超えた目線の交錯は見る度に泣く。画面の向こうの彼女が>>続きを読む
スタンダードで映される東京の画が物質的でいやらしさがなく、聳え立つスカイツリーの画はこんなに良いのかという発見が嬉しい。影、反射、木漏れ日、鏡、写真、夢、パン、ティルトといった要素で主題の世界の多層性>>続きを読む
あまりに形骸化されたメッセージ連打がきつい。頂上に立つ王に向かって下界の民衆が立ち上がるのはアガるけど、凡庸な図式を超えるものは感じず。願いのために邪悪な欲に支配されていくという願いと欲の表裏一体ぶり>>続きを読む
きのこ採集の手元から始まる、生活の動作の細やかな抽出。追手の行動が映りきらない居心地悪い不穏さ。遠方を眺めることがサスペンスに繋がり、スタンダードサイズはその奥行き方向を効果的に映す。温かいラストは悲>>続きを読む
タランティーノはこれが1番好き。車体から降りたカートラッセルだけが映り続けて喋り続けて、女性側の車の位置はどうなってんだとなってたら、「アディオス」から唐突に発砲される。心理的なショットの排除。窓から>>続きを読む
高畑勲の飛翔には駿と違い動力源がない。初めて気になる異性と話して飛翔するが、結婚となると突き落とされる。飛ぶことは都合の良い超越にはならず一瞬の夢として、落とすことが現実で描かれる。
終盤の車内での会>>続きを読む