ゴンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゴン

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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

良かった。エモーションのみによって構成されてるような、変わった映画。不穏な感情は不穏な音楽、幸福なら幸福な音楽でものすごく分かりやすい。なのに観客が客観視点に固定されてる感じで、めちゃくちゃ酷いことが>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.2

ビール飲みながら見るというドーピング行為やってしまった!非常にハッピーな映画体験でした。まあそれ抜きにしても超好きです。ミッドナイトインパリの双子の兄弟みたい。雨降りはロマンティックなもの、そうだよな>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

音が鳴るたびに泣いたし色が増えるたびに泣いたし光が差すたびに泣いた。ノスタルジックでエモーショナルみたいな分かりやすい感想にまとめてもいいんだけど、それだけじゃなくて、もっと色んな感情になるしなんなら>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.1

もっともらしい訓戒と雑で派手な暴力、良いです。ちょっと内輪ノリについていけなくてふてくされてしまった

大脱走(1963年製作の映画)

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ワンスアポンアタイムインハリウッド!有名なマーチの劇伴がアガる。
ちょっとした言葉のやり取りで致命的なミスを犯す感じが身に覚えありすぎて、お腹のあたりがモヤモヤしたな。隠語で意思疎通したり、言葉少なに
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.1

映画って芸術なんだなあとしみじみしてしまった。かなりわかりにくいものと覚悟してみたぶん、面白かった。無軌道な恋愛映画。要所要所でちゃんとときめく。現代アートのインスタレーションみたいに静的な進行の中で>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

本当に良かった。映画館で見たかったな!殴り合いして仲直りするタイプのコミュニケーションは尊い。すごく純粋なものを見た感じがする。直線で時速350キロの世界、色々な煩わしいものが剥がれ落ちていくんだろう

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

達者な映画だな………。同一シークエンスでぶつぶつコマを割るのはジャンプカットってやつかな。おしゃれだな。犯罪とロマンスの親和性の高さ!

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.4

どうしてくれようかこの感情を!周りがみんなバカに見える思春期の痛々しさ!バカって言ったやつがバーーーカ!!

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

男性性の過剰供給だ!なんか男性ホルモンが増進された気がする!エドワードノートンが上司から小切手と物資をぶんどる場面が好き。インパクトのある場面から遡って話が展開してくのは小説原作っぽい。原作はいちおう>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

5.0

ドドドド名作!ファッキンイデオロギー!どこを見渡しても人間で、それが当たり前に殺し合うのがキツかった。登場人物も物語としての要素も多いけど、でも全然散漫じゃない。1つ1つの場面にいちいち心揺さぶられる>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

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人を殺しでもしなければ、物語の主役になりようもない人の話。きっついな!容赦なく汚い!まったく漂白されてない生活描写に時間も力もかなり割いてる。ホンカが入り浸る風俗街のバー、ゴールデングローブの実在感が>>続きを読む

17歳(2013年製作の映画)

3.2

好きじゃね〜〜〜〜青春はもっと泥臭くあってくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

TOKYO!(2008年製作の映画)

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どういう経緯でなんでこの3人なのか分からないけど、なんとなく贅沢だった
レオスカラックスはやっぱり難しいな!汚れた血しか見たことがないけど、横スクロールでドニラヴァンが進行するバリエーション撮りたいだ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

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エンタメ極振り活劇でハイパー面白かったのに、100分割くらいで見てしまって勿体なかった。基本的にタランティーノの映画は映画館で見たい。「死んでも〇〇したくない」というときが訪れたならば、本当に死んでや>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.0

当たり前に面白かった。ガリ勉、体育会系、虚言女子、お嬢様、不良の全然違うカーストに属する5人が、週末の補習授業で不思議な連帯を育む話。月曜日、彼らの関係性がどうなるのかを想像するところまでが味わいだな>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

3.8

面白いな!かなり!だけどこういう名作を名作バイアスがかかった状態で見るの死ぬほど不幸なので、中学生のときに見ているべきだった
最大多数へ向けられた刺激的な犯罪映画、ヒーロー映画なわけだけど、ジョーカー
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

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クリスチャンベイルの顔を絶対に覚えることができない(作品によって姿形が変わりすぎているので)

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

劇団ひとりがいつもやってるやつの雛形だ…!
テンポを支配して時空を贅沢に使う天才の所業。構成を整えたり、伏線を貼ったりするのがめちゃくちゃダサいことなんじゃないかと思わされちゃうわね。

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

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降りることのできない大きな乗り物に乗せられてどこまでも連れていかれるライド系映画。感覚としてはディズニーランドのカリブの海賊とかそれ系。
第一次世界大戦当時の記録に音と色を蘇らせてるスゴ映像。まったく
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.2

渋い!エドワードノートンのチック症の探偵、有能、っていうキャラクター設定がめちゃくちゃにいい。自分の意思と関係なく連想ゲーム的にどんどん言葉を発しちゃうんだけど、モノローグでは穏やかに話す。この諦観が>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

うわ〜腹立つくらいいいな。ロマンティックに振り切ったSF。陰性のジムキャリーすごく良かった。キルスティンダンストも。メインヒロインより印象深い。
忘れたい記憶を消してくれるビジネスがそれなりに流行って
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

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嗜好品としての戦争映画を初めてみた気がするけど、面白かった!シリアスなシーンもロマンスシーンもどこかすっとぼけた感じが可愛い。
戦車アクションの面白さというのを初めて知りました。操縦する人、撃つ人、装
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.3

シンプルで分かりやすいけど含みのある感じが良い。エンドロールに入る切れ味がたまらなかった!
主人公は母親に適性があるようなタイプじゃないのに、母親であることにしがみついてるのが切なかったな。望むと望ま
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

すっっっごい面白い。東海テレビのドキュメンタリー制作チームが自社報道部にカメラを向ける。互いに指を突きつけ合うような緊張感が唯一無二。そして最後はいわゆるテレビ的な、分かりやすい面白さに収束していくの>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.1

面白い!!倦怠夫婦サンドイッチ、光の当て方、場面転換の赤、対称性が良い!
よく分からない話ではあるけどこれは良い分からなさ。分かりたい気持ちが働くタイプの分からなさ。いいぞ〜〜!

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あんまり世界救ってなかった!ロックが好きだったときの気分で見るべし

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.7

ニックフロストがサイモンペッグの恋人すぎて何?ってなった
前半ちょっと感情が死んでたけど最後の30分が爆発的に面白かった!

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

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アナーキスト奥崎謙三が第二次世界大戦ニューギニア戦線の疑惑を追及するドキュメンタリー。食堂やってる普通のおじさんが普通に語る人肉食の話が衝撃的だあ…。リアル野火だ。
話の本筋になるのはその疑惑について
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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なんだかよく分からない気分。モンド映画の文脈に置いて見るのが一番楽しい気がする。主人公の心に入り込んじゃったら辛くなるのかも。「ジャンル映画なのに繊細」っていうヘレディタリー的な持ち味は活きてたけど、>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.3

壮絶に古典で超〜〜〜〜眠くなってしまった!ラストの酷さに阿鼻叫喚。めちゃくちゃ後味の悪い落語みたいな感じ。
レストランでご飯を食べながら父親の愚痴を聞かされる息子の顔がハイライト

処女の泉(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり面白く見られた気がする!北欧の土着信仰とキリスト教の対比。オーディン神めちゃくちゃ悪だった
インゲリの怒りとか葛藤が悲しめ。呪うだけ呪って怖気づいちゃうの愚かだなあ…
処女性礼賛っぽく考えちゃう
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

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物語的な進行は後半1時間から少しずつ。ベニスに疫病が影を落としてからがちょっとしたサスペンス。
物語進行しないでじゃあ何してるのかっていうと、ひたすらマーラーの音楽に合わせて美少年を目で追っている。お
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.6

アランドロンの顔がカッコよすぎる。この映画のファムファタルはナディアじゃなくてロッコだな、という気持ちになった。
基本的に家族というものの価値が違いすぎて、ふむふむという感じで見てしまった

ラストレター(2020年製作の映画)

3.9

良かった〜。同郷ながら初めて岩井俊二作品を観たのですが、モテ系クリエイターと言われる所以を一発で完全に理解した。洗練されている!
学生時代に対する特別な思い入れがある人なんだと思う。岩井俊二の通った高
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