陰陽さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.0

一見めちゃんこ芸術に見えるジャケットも、冷静にやばいやろこれ。作品を覗くともっともっとこのジャケットの意味が刺さってくる。
黒人差別を題材にした作品は多数あり、触れてきたが、仮に予備知識があったとして
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

3.8

普通に退屈な映画って、みてて他のこと考えたりしてる場合が多い、この映画も割と映画と関係なこと頭にちょくちょく思い浮かびながら見ていたのだが、クラブの舞台で踊り子達が踊るシーンとかで、戻ってこい、戻って>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.8

タイトルからして、君絶対いい人だよね。
戦後からまだ2年しか経っていない、アメリカ。日本と比べてると、敗者と勝者でこんだけの差が生まれるんだなと痛感しつつも、
クリスマスってなんぞやと、宗教感覚が出だ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.7

クリスマス映画の神を見るにあたって、やはりクリスマスシーズンに見ようと思い温めておいたこの作品。無事今年もクリスマスを迎えることができたので、鑑賞することができた。大傑作を見るにあたって予備知識をいや>>続きを読む

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.9

普通にこいつしつこすぎやろ、なんでお前あいつと連んでんだよずっとってなくらいに人によってはそのしつこさが腹立って受け入れられない場合もあるな、早く見せろよその先をって所を全然見せてくれない。もうわかっ>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.1

たった数年の話ではない。数十年にもわたって、自由が剥奪されていた土地。
同じ人種が争い、憎み合い。何年も何年も希望の光が見えては打ち砕かれてきた。諦める事だって、静かにただ生きる事だってできるのにも関
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.2

母ちゃんなんで、当時この上映に連れてってくれなかったんだ。まあ物心もクソもない子供を連れてくわけないか、それか母さんが熱心なラッセル・クロウ信者なら可能性はあったかもしれない、しかし、今となってはホア>>続きを読む

シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.6

ファーゴ並みに雪雪している街で見つけてしまった、墜落した飛行機の中には440万ドルの大金っていう、子どもじゃなくて大人も楽しめるアドベンチャーの始まりは、結構ドキドキ、ワクワクのスタート。
けど、大金
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赤い影(1973年製作の映画)

3.7

冒頭溺死した、娘を湖からかき出し抱きしめている父。このシーンは本当に美しい。
子を失った、両親が訪れる水の都ベニス。
イタリア感満載のこの街で出会う、怪しい老姉妹。盲目の妹は妻にあなたの娘が見えるわ。
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.0

ヒョンなことから、ヒョンと対立構造になってしまうというくだらない出だしは気持ち悪いのだが、マジで上記で書いた事は悲惨の嵐。
極上の板挟みに会うヒョン、板挟み両者の力強さとやらは、映画史上最強。
おい俺
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評決のとき(1996年製作の映画)

3.7

ノースリーブTを着た時の腕の膨らみ方が、以上すぎる弁護士マシュー・マコノヒー、彼が弁護する事になったのは、友人でもある禿げ方がダサすぎるサミュエル・L・ジャクソン。彼は娘をレイプの後暴行される。そんな>>続きを読む

哀しき獣(2010年製作の映画)

4.0

当時もチェイサー見た後に、クソ興味持ってみたけど、大まかな土台として延辺朝鮮族自治州っていうのは、全然覚えてなかった。強烈なシーンは所々思い出しながら見ていたけど、割と全体的に忘れてて、初感覚並みに楽>>続きを読む

グローリー(1989年製作の映画)

4.2

2つの国旗が存在することになってしまった土地。いつの間にかではなく、能動的に分離してしまった人種。同じ人間なのにも関わらず、奴隷として扱われる。そんな歴史に終止符を打つため始まった南北戦争。史上初の黒>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.7

なんだか悪の歴史を辿りたくなってしまうな、この作品を見ると。
サタンに全てを捧げた少女2人による。悪ふざけなのだが、ほんと悪ふざけが笑えるラインと笑えないラインギリギリすぎて、常に笑ってる2人がとても
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.5

あー。何回も同じ事を繰り返してしまう。睡魔のせいなのか、単純に思い出せない程の作品なのか。わからないのだが、
そんな眠くても僕のメモリーに刻まれるであろう、あのモーテルの掃除係のイネス?ウキペディアで
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汚名(1946年製作の映画)

3.7

スパイ潜入女、言い方を変えれば部下だし、アリシアからするとデブリンは依頼人。禁断の恋っちゃ禁断の恋。+アリシアのだらしなさの中にどこか自信が垣間見える感じが、デブリンからすると気に入らなさそうにしてる>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.1

妻に先立たれて、1人生きるおっさん。割と見た目に反してまだ59歳なおっさん、絶対ほんとは禿げてないであろう役者が、禿げさせた感満載のおっさん、そういう若干のツッコミどころをフワフワ醸しださせてる映画だ>>続きを読む

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

3.7

政治という、どこかとっつきにくい職業を題材にしておきながらも、独特のテンポ感で見るものを魅了するという偉業を84年前に仕上げている。当時と今いろんな物が変わっても、汚職だったりは無くならん。無くならん>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

3部構成って解釈でええのかな。現在、過去、元彼が書いた小説。このメンヘラ元カレが起こした20年越しの復讐。復讐なのかもしれないし、違うかもしれないのだが、元カレあれあんなに才能なかったのに、めっちゃ成>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.9

堂々の顔見たことあるし、名前聞いたことあるけど、出てる映画見たことないかも知れないランキング第1位のマシュー・マコノヒー主役なのだが、それを数段階も凌駕してくるのが、ジャレッド・レトなのだ。最初の登場>>続きを読む

冷血(1967年製作の映画)

3.7

こういうバックグラウンドがある人間も、死という裁きをくだされなければならないのか?という反死刑映画にも捉えられるが、実在の話が基盤となっているためそこの言及は難しい。加害者側の犯行、逃亡、裁判、死刑執>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

映画の名前がタクシー運転手、a taxi driver、マーティン・スコセッシ描くタクシー・ドライバーと肩並べた時点で名前負けしそうな気もして、大変苦労しそうな題名だなと思っていたが、このタクシー・ド>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

語り口めっちゃ多い割に、めためたミスを犯す感じが他のアクションムービーとは異なるためアクションを直に体験したことない身でもなんかリアルやなって思わせてくれる。特に序盤めちゃめちゃ引っ張っといた結果が、>>続きを読む

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.7

ジョンが仕事に打ち込むなかで、なんとなくは想像できてたけど。やはり死者が1人寂しく、埋葬されてく姿はジョン自身が自分に置き換えれるシュチュエーションということは上映中沸々と画面越しに伝わってきていた。>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.8

がちがちに聖なる場所フランシス。
常に大人まさりな発言するフランシスがマジで憎いところから、儚い存在になっていく。ナニーとして働き出して、夏の終わりには切っても切り離せない相棒になっていて、学校から飛
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

悲惨な時代を生きていく姿というよりかは、悲惨な状況の中でも、身近な幸せに目を向け、ただ普通に暮らす姿が描かれていることにより素晴らしく重みののった作品だと思う。
戦争、原爆というバックボーンがあり、し
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.5

結局どんだけあがいても無に到達してまう、この世に生まれてしまったこと。それを悔いいるしかないのか、けれども悔いいてるだけではいけない。卑怯な話、飯は食えん、お金というデカいツールがある、稼ぐ方法はそれ>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

ゴリゴリにどうでもいいくだりばっかり容赦なく引っ張ってくるあたりは伝統芸能。
パンチライン見せ見せの女だけを狙った兇悪犯罪。殺し方は車を使い残忍かつ豪快に殺していく。撮影の仕方や、ストーリー構成によっ
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.2

絶妙にというか、全体的におとぎ話なんだよな。そこに絶妙にというか、全体的にリアル加減が調和してて、結局どっちやねんって話。色の使い方もちろんか最高。←ジャケットのミラから見る前から感じ取ることができた>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.0

子供と共に親も成長していく、それぞれの家庭がどうやってその過程を辿っていくのかなんて知れた話じゃない、もしかしたら、成長できない親なんてたくさんいるとも思う。何十年も先輩なわけであって、自分の遺伝子を>>続きを読む

無実の投獄(2017年製作の映画)

3.8

放題まんまの内容、実話のまんまなのかは100も承知できないが、誰の身に起きてもおかしくないという軽い言い方もできない冤罪逮捕。まあでも、可能性は0%とは言い切れないな、自分の身には起きないなんて。近く>>続きを読む

ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.9

トレーラー旅行なうの一家が、途中で寄ったガソスタのおっちゃんも若干舵取り遂行のもと、食肉集団に襲われる。このおっちゃんと食肉集団の関係性がイマイチ僕にはわからなかったし、食肉集団がなぜ食肉集団になった>>続きを読む

おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.4

なんだかずっとヨダレが出てしまう79分間。短い映画が最高なわけではないのだが、短いのこんなにも濃厚だと、そりゃお手上げこういう映画がたくさん見れたらいいなと思ってしまうのは普通なのである。
出だしは私
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フェイス(1997年製作の映画)

3.8

やっぱり俺は短髪ロバート・カーライルがめっちゃ好きんこ。
若干HEATに近い感じがあって、銃撃戦もお金はかかってないだろうけど、コミカルな展開と織り混ざりつつ緊迫した感情になれる。
全体的にアンニュイ
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.7

はじまってからずっとTHEアメリカ感漂い、この求めてもない感覚にどのようなプラス要素が加わるのかヒヤヒヤしていたのだが、脚本が脚本この2人の大物俳優がどちらも、美味しいところを持っていける感堪らんね。>>続きを読む