前半の心地よい軽さと、後半の絶望的な重さ。次作への期待が高まる良いデビュー作。
韓国映画の特集上映にて観賞。ハン・ヒョンモ監督の作品は数本観た。この監督は本当に頭が悪いなと感じる。こんなのが名匠扱いされては困る。
ハン・ヒョンモの絶望的な才能の無さをカバーするものは、登場人物の多さしか無かったということか。
作品自体が貴重な資料になっているという価値を除けば、全く空っぽの作品。こんな泡沫作品さえも上映しているフィルムセンターの素晴らしさ。
真っ暗闇の丘に人工的なスポットライトを当ててしまう、この確信犯的演出。力強くアヴァンギャルドな作品。
あえて欠点を一つ指摘するとすれば、時間の流れを説明するテロップは要らなかった。さすがに作品の表面上の論理をぶち壊すほどの覚悟はなかったのか。あれさえ無ければ作品解釈の余地が格段に広がったであろうに。も>>続きを読む
ワイルダーの非凡な発想が凝縮された作品。一人称の心理描写に重点を置いた演出や、当時にしてはインモラルでダークな作風も、次作の『失われた週末』に共通する。
独特な映像の省略が面白い。正に夢のようなタッチで時間感覚を保っている作品。
内容・タイトル共に地味な上に、50年代の韓国映画は世界的に注目される代物でもないせいか、全く話題にのぼらない本作品。しかし、蓋を開けてみれば、同年代のハリウッドの名作に退けをとらない作品で、異様なパワ>>続きを読む
あまりにも現実離れしたおとぎ話のような展開を持つストーリーは、むしろシン・サンオクの高い実力を浮き彫りにしている。
『夏休みの宿題』の清々しさとは異なる、生臭い質感を持った痛々しい作品。むしろ進化しているとも言える。チャン・ツォーチには要注目。