miyaさんの映画レビュー・感想・評価

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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.5

まぁ泣く。そして嗚咽する。
涼香(佐藤栞里)が登場するだけで号泣。むせび泣く。ずっとそんな感じで進む2時間。
心の奥から揺り動かされるような感動を感じるのだから、良い映画なんだと思う。
でもそれはドラ
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ヴェンジェンス(2017年製作の映画)

4.5

愛する人を傷つけられた刑事ニコラス・ケイジが、法では裁かれない悪人たちに怒りの制裁を加えていく。
序盤は演出過多にも感じたが、法の限界を見た刑事ジョンが犯人たちに自らの制裁を加えていく様は痛快。
「陪
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恋のいばら(2023年製作の映画)

4.5

ここまでカッコいい日本映画も珍しい。
カメラワークとその映像の肌触りと編集によって作り出される独自の城定スタイル。映画を構成する要素のすべてが完璧だと感じた。

若手カメラマン(渡邊圭祐)の元カノ(松
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

スペインかぜが大流行中の1918年。テキサスの農場にドイツ系移民の両親と暮らすパール(ミア・ゴス)。映画に憧れショーガールになって家を出ることを夢見るものの、邪魔者、癪に触る者たちに対して異常な行動に>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

ベネデッタの狂気をなぜか応援しつづける映画として作られている。
ベネデッタは現代であればメンタルヘルス的に問題があり、精神疾患とされる感じもするが、当時としてはここまでの狂気であれば逆に神聖なものとし
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ザ・シークレット・サービス(1993年製作の映画)

4.5

文句なしに面白い。
緻密な脚本、俳優陣の名演、それらを引き出すW・ペーターゼン監督の手腕。
昔の映画はラストに持っていくまでのロジックがほんと素晴らしい。
特に主人公フランクが抱える過去の精神的な傷跡
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デスパレート・ラン(2021年製作の映画)

3.5

原題はThe Desperate Hour
ナオミ・ワッツが息を荒げて走り続け、次々と起こる驚愕の出来事に目を大きく見開きながら必死になる様を見続けるという謎体験。
でもこれはこれで家で見るドラマとし
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タイム・トゥ・ラン(2015年製作の映画)

4.0

原題はHeist
現金強奪計画をめぐってマフィアと武装強盗団、SWATが繰り広げる逃走劇。
B級感はあるものの面白いく見ることができた。
ロバート・デ・ニーロも長めの出演で貫禄十分。そして主演のジェフ
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レフト・ビハインド(2014年製作の映画)

1.5

航行中の飛行機内から衣服や荷物を残したまま乗客が消えてしまい、機内が混乱する航空パニックもの。それに終末パニックを合わせてくる設定。
人が消えることを携挙と結びつけるため、かなりポカーンとなる。
イエ
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ブラックライト(2021年製作の映画)

4.0

リーアム・ニーソンの円熟味溢れる存在感がとても良かった。
動きは特段気にならず、とにかくその顔!その鼻!そして家族やお孫さんを大切にする熱い想いがその表情で泣けるほどわかる。
トラヴィスはベトナム戦争
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母性(2022年製作の映画)

3.5

どうしても戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役というキャスティングに違和感が拭えない。
娘を愛せない母、母に愛されたい娘、それぞれの視点から想いが描かれていくが、最後は二人の視点が交互に交錯することとなり、混
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

4.0

社会が悪いのだ。そしてぜんぶ、オトナのせいなのだ。
主演の少年白鳥晴都くんの乾いた演技が印象的であり、オダギリジョーの素晴らしさ、そして松本まりか、若葉竜也、仲野大賀、片岡礼子らの実力派が脇を固める。
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.5

原作に俳優陣のパワーが加わると、すごいものが出来上がることを実感した作品。
ただとにかく原作にものすごく気を遣っている感じがして、忠実に忠実に…という雰囲気が少し窮屈な感じは歪めなかった。原作は原作と
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.5

泣いた。泣きすぎた。
映画館で観なくて良かった。
小説を読んで映画を観るという順番で良かったと思う。
小説は本当に素晴らしい家族小説だった。そして映画はその原作を映像的に見せるにはどうするのか、どうす
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渇水(2023年製作の映画)

3.5

水の公共性、貧困格差、ネグレクトと現代的テーマに切り込んでいくストーリー。主人公が水道料金を滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回るという様子が描かれていく。

この水道の停止(停水)を告げられた滞納者た
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

永野芽郁と広瀬アリスの素晴らしさを堪能する映画。たまに観たくなる。ある意味傑作。

君が落とした青空(2022年製作の映画)

3.5

福本莉子に尽きる。
ただ全編同じ装い、同じ表情、同じ行動…なところが気になってしまうが…
それでも許せてしまう魅力がある。

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.5

感情移入が出来ない映画が多い中、これはもうどっぷりと浸ることができる。
『ボーダーライン』『ウィンド・リバー』のテイラー・シェリダン監督なのでほぼ間違いのないクオリティだが、アマプラでも見ることのでき
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.5

映画館でも観たがアマプラで再度鑑賞。やはり傑作だと感じた。吉田大八監督の唸る演出とその手腕。大泉洋、松岡茉優の演技力とその存在感。雑誌編集部・ライバル誌・会社上層部・大御所作家・新人作家・モデル、全員>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.0

有村架純と森田剛がとても良かった。そして脇を固める磯村勇斗、リリー・フランキー、木村多江らも実に良い。

ただ役者たちが素晴らしかった反面、現実とはかけ離れたストーリーと過剰な演出がどうしても気になっ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

見返りを求める男と恩を仇で返す女、その人間関係が描かれる。
男女でなくても、どのような間柄であろうとも、この人間関係は生まれていく。そして人は調子にのる。調子にのると、人間性が変わってきてしまう。でも
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

安定の無双刑事マブリー。
敵は相変わらずナイフと斧でぐっさぐっさ斬ってきますが、切った箇所のアップはなく、血しぶきと音の表現がほとんど。よって残酷な描写が苦手でも大丈夫。ただあまりにもヴィランが残忍な
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母なる証明(2009年製作の映画)

5.0

素晴らしさをなかなか説明できない映画の一つ。ただポン・ジュノの凝りまくった演出が随所に堪能でき、結果傑作サスペンスに仕上がっている。

漢方薬店で働きながら一人息子のトジュン(ウォンビン)を育て上げた
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鬼と獣(2022年製作の映画)

3.8

かなりナイフでグッさグッさいきますので、苦手なジャンルではあるものの、ストーリーはシンプルで飽きさせないため面白く見ることができます。
そして戦う理由は「子供のため」というシンプルというか、なんという
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君だけが知らない(2021年製作の映画)

4.5

「君だけが知らない」監督:ソ・ユミン 出演者:ソ・イェジ、キム・ガンウ
英語タイトルは「RECALLED」
前半は事故のせいで記憶を失ったスジン(ソ・イェジ)の幻覚と、見るからに怪しい夫ジフン(キム・
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反則王(2000年製作の映画)

4.5

ソン・ガンホ33歳のデビュー作。
シンプルに面白い。
昼はさえない銀行マン、夜は覆面プロレスラーとして奮闘する対比を描いた痛快にして快作!
館長の娘役のチャン・ジニョンを始め、脇を固める役者たちも魅力
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.5

「殺人の追憶」監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン
殺人犯に翻弄され、追いつめられ、葛藤し、もがき続ける刑事たち・・。とても面白く観た。
冒頭の長回しから始まって、何から何まで凝っ
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犯罪都市(2017年製作の映画)

4.5

マブリーの存在感は別格の趣き。
彼が出てくるだけで安心感に溢れ、それが映画そのものの安定感へと繋がっていく。
抗争自体は韓国ならではのナイフ、そして斧!でのアクションだらけの中、マ・ドンソクは張り手!
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

3.5

睡眠時間0分
旧ソビエト連邦における全体主義社会の恐怖と狂気を描いた作品。長期に渡るプロジェクトなのかもしれないが、この単体からは分かるはずもなく、あと何作も続くなんて知る由もない。
舞台となる食堂が
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.5

睡眠時間0分
成田凌と清原果耶の魅力全開である。今年度ベスト級だと確信した。世間の普通、世の中のまとも、そこに馴染めない2人がまったく噛み合うことなく、でも、そこがとても心地良かったりする。
数学オタ
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

4.5

睡眠時間5分
クロエ・グレース・モレッツが本当に素晴らしい。こんなにも輝いているとは驚きである。実写の中で動物だけがアニメーションという特殊な設定と世界観の中で、クロエのチャーミングでコミカルな演技が
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

睡眠時間0分
移民の物語である。なので日本人に響くのだろうか。これがある種「北の国から」「大草原の小さな家」のような郷愁を感じていく。
韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン監督の幼少期の体験をも
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

睡眠時間0分
原作は『ノマド 漂流する高齢労働者たち』、つまり高齢者のワーキャンパー達の物語である。引退しても年金が安いため、アメリカ各地を古いキャンピングカーで訪れながらギリギリの切り詰めた生活をし
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.0

睡眠時間2分
ボーイミーツガールのストーリーに、障害者と健常者の社会性に真正面から取り組んでいくテーマが主軸であり、ローファイ感の中にも常に緊張感が漂っていく。足が不自由なジョゼ、そして健常者の恒夫、
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

睡眠時間0分
「新感染」から4年後、ゾンビその後のポスト・アポカリプスの世界を描き、映像、展開、ストーリー、どれをとっても奥行き、迫力があり、ノンストップで突き進んでいく。
中でも徹底的に作り込まれた
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.5

睡眠時間0分
ピクサーにハズレ無し。そして続編ではない完全オリジナル・ストーリーならではの、細部に至る撤退した拘りが実に素晴らしかった。ポスターを見た時は、なんだか奇妙な青いキャラクターだし、本当に大
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