相模ねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

相模ねこ

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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【逃避からの逃避】
壊れてしまいそうな自分を守るための妄想への逃避。ベストセラー作家になり側には素敵な夫と天使の我が子がいる。
そんな甘美な逃避を捨ててまで現実に立ち向かう主人公と、主人公が完全に妄想
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イノセンス(2004年製作の映画)

4.5

【果てしない哲学と電子の海に攫われなきよう】
集中して観ないと秒で【意味わからん】の海に攫われます笑。
映像と音楽は秀逸。サイバーパンク感最高。

バトーが犬を抱く。微笑ましいそのシーンをもしCTスキ
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クラウン(2014年製作の映画)

2.5

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【哀しき道化師は静かに嘲笑う】
主人公が己の行く末を悟り、自殺を試みるも死ねない…絶望に打ちひしがれ涙するその姿はピエロ。その見た目の滑稽さと主人公の内面のギャップが切ない。

けどラストがやや面白味
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

【"友好的な人"と、"友人"は違う】
怖いというより、おぞましい。
白人たちの会話から滲み出る傲慢さに気持ち悪くなる。
出てくる白人達は自分は黒人差別はしないと断言し、白人より黒人の方がむしろ優れてる
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.5

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【スタイリッシュサイコ】
精神科においての異常と正常の差ってなんでしょう。結局は担当医が病名をつけるか、否か…で決まるのでは?グッドエンドではあるがそんな疑問と恐ろしさが残り後味がザラリとする作品。
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.0

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【レジェンドも人間。諸悪の根源もまた、人間】
2009年、クリピン博士によってはしかウイルスを元にガンの特効薬が開発されガンは治癒出来る病となった。
しかし使われたウイルスが突然変異し、爆発的スピード
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【人を"治す"のではなく"癒やす"】
終始ほの暗い映像が続き、最後の最後に光の溢れる庭園で終わらせるその場面展開が素晴らしかった。まさに頭の中の“立ち籠めた霧”が晴れて人生をやり直す人々を表しているよ
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マンイーター アンレイテッド・バージョン(2007年製作の映画)

1.0

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【結局助かるんかい】
体長こそ巨体だが、自然に住むただのワニ1匹vs外国人観光客のストーリー。
CGも良くて大自然の映像も◎で、観光客や添乗員の『グダグダで使えない奴らばっか』感がリアル。
しかしヒロ
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.1

【ダイヤモンドに写り混むのはアフリカの涙】
ただの純朴な漁師ソロモンが、少しずつ現代の歪を知って、家族を守る為に戦う事を覚えていく姿が切なくも良かった。恐らく彼の人生で初めて嘘をついて人を傷つけたのだ
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

【日本代表モンスター・ゴジラ爆誕】
巨大な生き物への怖さというより、お化け的な怖さが近かった。(山の向こうからこんにちは、のシーンなど特に)
リアル感がないからこそ「よく分からないけど人間が絶対勝てな
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

4.0

【漢は言葉でなく行動で示す!イケメンGODZILLA】
(ゴジラ映画初参戦の為、1954年の第一作を観てから鑑賞。正直どっちも良い。優劣はない)
GODZILLA兄貴が格好良くて擬人化したらゴリマッチ
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【引き潮のように静かに訪れる、全てが繋がるラストに拍手】
妻を殺され自らも記憶障害を負い、もはや彼が残りの人生を生きる意味は妻の復讐というただその一点だけ。
彼の境遇はとても不幸だが、ある意味でとても
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バトルシップ(2012年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

【ダダダッ!バンバン!ドッカン!】
頭空っぽで擬音をひたすら追い掛けるコメディSF。男の子ならきっと好き。
ストーリーがありそうで無い、絶望感がありそうで無い(あ、もしかして死ぬ…助かるんかい!)辺り
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ハイ・クライムズ(2002年製作の映画)

1.5

【軍はサイコパス養成所?】
と、観てる側が刷り込まれてしまいそうになるほど、アメリカ軍の印象操作(悪い方の)がスゴイ。
この内容を日本の自衛隊に置き換えて日本で作ったら日本人に受け入れられるだろうか?
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フッテージ(2012年製作の映画)

2.8

【王道ホラー】
お化け屋敷的なびっくりさせるタイプのホラー。
イーサン・ホークが一人で頑張ってる作品。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

【ラスト、爽やかな感動が溢れだす】
現在2020年から見れば、映像も古いし、ストーリーだって先の読めるありふれたモノ。
なのに何故かラストには爽やかな感動に包まれ涙してしまう。名作とはこういう事なのだ
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.9

【好きな人と食べる食事が一番美味しい】
テンポの良い料理シーンが破壊的な美味さ…じゃなかった"上手さ"で空腹感ノックアウトさせられる事間違いなし。私的にはベニエが堪らなかった〜!食べてみたい!
シェフ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

【幸せのかたちはいろいろだから、重ねて丸くするんだ】
カンヌ国際映画祭の「ある視点」監督賞受賞、というのがまさに過不足なくこの作品を表現している。
この主人公の家族はとても"変わっている"。多数の"普
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【究極に残酷なループ】
愛する人を自分の手で殺める。自分が毒を盛られ、のたうち回り死ぬ。どちらか一つだけでも身を切られる程の痛みを伴う記憶なのに、その両方を無限ループさせられるまさに地獄に堕ちた主人公
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

【不幸の連鎖を断ち切る鍵は無償の愛】
終盤、枯れ草に足を取られながら彼らが走る理由は、もう自分が助かるためではない。親が子を想い、子が親を想う気持ちは無償の愛であり、時に時空すら超える。この作品ではそ
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

2.0

【タイムトラベルとサイコキネシスの合わせ技】
タイムトラベルという最先端科学技術と、サイコキネシスという都市伝説的な古き良きネタを合わせて来た、画期的なSF作品。
しかし、両者が混ざることはなく水と油
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ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

3.0

【青褪めたNYの街並みが良い】
埃っぽささえ画面から伝わってくる昔のNYの映像が美しい。
この手の話は犯人への期待値が否が応でも上がってしまうが、この作品の真犯人はオーラや魅力が無くモブキャラ感さえあ
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【ジョン・コンスタンティンに酔う】
自死の罪を相殺させたくて、命懸けでエクソシストを勤めているコンスタンティン。
しかしその努力もガブリエルは「幾多の善行も結局は自分の為でしょう?」と論破。ただ救ける
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.5

【猛犬注意!!】
強烈に嫌悪感を煽るエイリアンの造形と、その見せ方が天才的。リメーク版は画面が暗すぎてエイリアンも見え難くて気持ち悪さ半減だが、今作は明るい部屋でバンバン血飛沫が飛ぶわエイリアンがズル
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【歯に詰物…私も無い…】
主人公が一般人の女性にしては統率力と冷静沈着さと戦闘能力が高すぎて違和感。でもラストの辛い選択に迷いがない彼女はカッコよかった。
この作品、疑心暗鬼ももう一つの敵なんだけど、
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【いい夢を見れますように…】
所詮夢の中なら何でも有りだしつまらなくない?と高を括っていたが、鎮静剤が効きすぎてるから夢の中で死ぬと目覚めず思考だけが無を彷徨うとか、死ぬより怖いリスクが提示され、観て
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【エイリアンの美的センスを堪能】
建築物・家具・家電のデザインがとにかく美しい。あれを造ったエイリアンの美的センスに感嘆してしまう。
気になったのは、何故エイリアンはわざわざ「自分を人間と思い込んでい
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.0

【優しい運び屋さん】
カバンの中身が人だと分かるや否やさっさと開けて、オレンジジュースにストロー刺して飲ませてあげた時点で、クールな運び屋像は崩れ、めちゃ優しいおじさまのヒーロー物確定となった。
前半
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ドラえもん のび太とアニマル惑星(1990年製作の映画)

4.8

【地球の未来はどっちの星になるのか】
常に"教え"を含むドラ映画の中でも、今作は特にものすごい量の教えが散りばめられていて、大人の方が見応えを感じる作品だと思う。結構重めのテーマ。
ツキの月はのび太君
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

【アクション映画に求めるもの全部乗せ!】
暴力・完全悪・爆破・ヒーロー・美女、さらにブルジョワな暴走族こと派手な改造車集団のカーチェイス、これでもかと全部乗せ!
これぞアメリカのアクション映画!
めち
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【井の中の蛙大海を知らず】
全編通しセリフは極力少ない。登場人物たちの目の動きが最重要視されており、野に生きる先住民の雰囲気を上手く伝えている。
一人だけ捕虜を虐めて楽しむキャラがいて、その虐め方がや
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コロニー5(2013年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

【一番怖いのは人間系パニックスリラー】
カニバリズムリーダーが隠しきれないオーラが滲み出ていて、「ホントに狂ってるのかな?サイコパスなだけじゃ」と思ってしまった。もっと醜い見た目の方が良かったかな。
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リミットレス(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【ドラッグって素晴らしい】
この映画見たら皆そう思っちゃうのでは〜ってぐらい都合良すぎるNZTマジ危険!
元妻の弟の「頭の良いやつほどよく効く」みたいなセリフが結構重要。他にも多数服用者がいる中でエデ
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.5

【人生のボーナスステージを駆け抜ける爺×2!】
二人のお爺さんが死の間際の最後の力と金を振り絞り、なりふり構わず人生を楽しむその様が観ていて笑えて泣ける。
人生を楽しむって聞こえは良いけど、自分の欲を
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

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【信じれば道は開ける?】
生殺与奪権がテーマ。
社会的的成功者にして一家の長スティーブンは、妻と子供二人から見れば生殺与奪権を持ついわば「神」だったが、自業自得の医療事故によりその座をマーティンに奪わ
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